偽物のししゃもと本物のししゃもの見分け方|カペリン
更新日:2020年08月28日
偽物のししゃもと本物のししゃも区別ついてる?
寒い時期になってくると、焼き魚が食べたくなってきます。しかし、焼き魚は魚が大きかったりして焼くのが大変なものばかりです。そこで、寒い冬の時期に重宝するのがししゃもです。
焼くのも小さいので焼きやすいし、スーパーなどで、手に入りやすいところです。また、家計に助かる値段で、1パック200円ほどからあります。卵が入ったプリッとした食感がたまりません。しかし、そのししゃも偽物の可能性がありますよ。本物は、とても高い値段です。今回は、本物のししゃもと偽物のししゃもの違いを紹介していきます。
本物のししゃもを知ろう
本物のししゃもは、淡水~海水~淡水へ廻る回遊魚で、サケ目キュウリウオ科シシャモ属に属す魚です。大きくなると18センチ前後に成長します。スーパーなどで、ししゃもをよく見かけますが、本当のししゃもは、ごく一部だけになります。
生息地も、北海道東部の太平洋側の一部にしか生息していない、生息地の狭い魚になります。漁獲時期も10月中旬から11月上旬の短い期間しかありません。漁獲量も1000トン~2000トンと少ないので、ししゃもの値段も高くなっています。このため、巷に流通しているものは、ほとんどが、輸入したししゃもになります。
柳葉魚(ししゃも)
ししゃもは、漢字に直すと柳葉魚と書きます。所説ありますが、生息地が北海道なので、アイヌ語から来たといわれます。意味としては、柳の葉から作られたといわれています。アインシモリ(アイヌの人)が食べるものがなくて、カムイ(神様)に祈りをささげると、柳の葉が落ち魚に変わったといわれ、その魚がししゃもだったといわれています。
ししゃもの偽物?その名前は?
私たちが普段食卓で食べているししゃもは、ほとんどが、偽物のししゃもになります。偽物といってもししゃもであることには変わりません。輸入されてきたししゃもを指します。
しかし、偽物のししゃもと本物のししゃもを食べ比べると、味の違いは、歴然です。育った環境も違うので、風味も違うし、身もふっくらしています。このため、値段も格段に高くなり、本物は、輸入のに比べ値段が10倍も違うことがあります。
その名もカペリン
今まで紹介してきた偽物のししゃもの正式名称は、カラフトシシャモ(英名カペリン)と言われます。キュウリウオ科の魚ですが、ししゃも属ではなく、カラフトシシャモ属に属しています。生息域が広く北太平洋、北大西洋で多く取られています。不思議なことに、偽物のししゃも(カペリン)は、ししゃものいる北海道では見られない魚です。
漁獲量が違う
ししゃもの漁獲量は少なく、1000トン~2000トンに対し偽物(カペリン)は、年間漁獲量が約200万トンになります。なので、私たちが普段食卓で食べているししゃもはほとんどが、偽物のししゃもになります。
なぜししゃもが少ないのか?
ここで、気になるのが、なぜ、ししゃもの漁獲量が少ないのかです。北海道東部の一部でしか取れないこともが理由の一つです。しかし、北海道では、昔からよく食べられてきた魚でした。ここで考えられることは、ししゃもが、とてもデリケートな魚ではないかと言うことです。
結論から述べると、ししゃもが輸送に手間がかかるような魚ではありません。それならば、なぜ、漁獲量が少ないかと言うと、ししゃもが漁獲制限がかかった魚であることが理由です。1970年代にししゃもの美味しさが知られ、漁獲が増えました。そのため資源保護のため制限がかかりました。それにともない、稀少価値が出てきてさらにが出てきました。
ししゃもに偽物の卵が?
初回公開日:2017年12月26日
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