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寿司の食べ方のマナー・江戸前寿司の食べ方・順番|左から/手

更新日:2020年08月28日

みなさんは、世界に誇る日本食のお寿司の正しい食べ方を知っていますか。お寿司の正しい食べ方には、複数の決まりごとがあります。その正しい食べ方をマスターするとお寿司をより美味しく楽しむことができます。ぜひお寿司の食べ方をマスターして楽しく食べてください。

寿司の食べ方のマナー・江戸前寿司の食べ方・順番|左から/手

回転寿司でない、お寿司屋さんでのメニューによくある、「おまかせ10貫」などの寿司げたにのって提供されるお寿司の食べ方には、決まりがあります。その決まりとは、「左側から」順番よく食べることになります。

寿司げたの上にお寿司が上下2列で並んでいる場合には、はじめに左上から右上の順番に食べていきます。上の列を食べ終えたら、次は下の列も同じように左下から右下に向かって食べ進めていきます。

お寿司の食べ方で、白身などの味が薄いものから濃い味の寿司を食べるのが一般的な食べ方になりますが、「おまかせコース」の場合には、寿司げたに並んでいる順番が職人さんのになり、食べて欲しい順番に左側から並べているので、左側から食べるとお寿司を美味しく食べることができます。

ただしこの左側から食べる食べ方は、一般的な食べ方になりますが、絶対ではありません。ご自身の好きなお寿司から食べても問題はありません。

お寿司は手で食べる?

にぎり寿司の食べ方で、「手」で食べるか「お箸」を使うかで迷いませんか。にぎり寿司の歴史を辿ると、にぎり寿司が誕生した当初は手づかみで食べていました。ですが、その当時にぎり寿司が、提供されていたのは立ち食いの屋台でしたし、にぎり寿司の立ち位置も「ご飯」ではなく、「おやつ」でした。

そのことから、「にぎり寿司は、直接手で食べるもの」という食べ方が定着しました。ですが、時代は変化して今は、にぎり寿司を立ったまま屋台では食べません。おやつを食べられていましたが、今は「ご飯」として食べられています。そんな時代の流れもあり、「お箸」を使って食べる人が増えました。

お寿司屋さんに、確認しても「お好きな食べ方で」と回答が返ってきます。にぎり寿司の食べ方には決まりはなく、綺麗に食べられたらどちらでもいいです。食べ方はどちらにも利点や欠点があるので、皆さんも食べやすい方法を選びましょう。

手での食べ方

では、手で直接お寿司をつまんで食べる場合には、どのように食べたらいいのかをご紹介します。

1:まずは、手をおしぼりで綺麗に拭きます。

2:お寿司をつまむのは、親指・人差し指・中指の3本になり、3本の指でお寿司を軽く押さえながら、優しく持ち横をします。

3:寿司ネタが下側になるようにして、先の方に少しだけ醤油をつけてから口に入れて食べます。このときの醤油は、ご飯がほぐれてしまうので、大量に付けないように気をつけましょう。

4:このとき、舌に寿司ネタの部分がつくように、お寿司は上下が逆になるようには口に入れます。このときに、寿司ネタを噛みきってはいけません。

以上のことを、気をつけながらお寿司を食べていきましょう。手を使って直接食べる場合、指にご飯が付いてしまうので気をつけましょう。

箸での食べ方

お箸で食べるときの食べ方を紹介します。

1:お寿司の真ん中辺りをお箸で挟み、横にして持ち上げます。

2:寿司ネタが下になるようにし、ネタ先に醤油をつけます。寿司が上下逆になるように、逆さのまま口に入れて食べます。

酢飯に直接醤油をつける人もいますが、そうすると酢飯が醤油を多く吸ったり、寿司が崩れたりするので避けましょう。また酢飯は、空気を入れながら握られており、ほぐれやすくなっているので気をつけましょう。

食事中に箸を置きたい場合は、「箸置き」があれば箸置きを使います。ない場合には、箸袋で箸置きを作ってお箸を置いてください。もし、その箸袋もないのであれば箸先を醤油皿の縁にのせて、箸置きの代わりにしましょう。

ただし、「渡し箸」と呼ばれるお箸を醤油皿などの上に完全に載せる行為はしてはいけません。その他にも、寿司ゲタやその他の平皿を箸置きにするのもやってはいけない行為になります。

お寿司を食べるときのNGな行為

お寿司を食べるときに、やってはいけない食べ方や、やってはいけないルールがあります。食べるときに、やってはいけないNGな行為を詳しくご紹介します。

生半可の知識をひけらかさない

お寿司屋さんでやってはいけないことの一つに、「生半可な知識」をひけらかすことがあげられます。昨今のグルメブームやネット社会で、いろいろな知識を吸収することができます。その知識を我が物顔で披露し、出されるお寿司にだめ出しをする方がいます。

当たり前ですが、そもそもお寿司屋さんは「お寿司」のプロです。付け焼き刃の素人がわかっている知識のことぐらい知っていて当然になります。皆さんが美味しく食べている横で、どや顔で説教やうんちくをたれているのを見たら、顔には出さなくても板前さんは嫌な気持ちになります。

せっかく美味しいお寿司を作ったり、食べている空間なので、背伸びなどをしすぎずに等身大の自分で楽しく過ごしましょう。

寿司をかみ切らない

女性のお客さんに多い食べ方ですが、お寿司を嚙み切ったりシャリだけを残すような食べ方をしてはいけません。板前さんにが出したお寿司は、一口で食べきるのがお寿司の正しい食べ方になります。

その他にも、お寿司は寿司ネタと酢飯がセットで1つの食べ物になります。その寿司ネタと酢飯を別々に分けて食べる行為はしてはいけません。なので、寿司ネタと酢飯は必ずセットにして食べましょう。また、醤油をつけるときも寿司ネタだけ外して、醤油をつけた後に酢飯にのせなおす人もいますが、この食べ方もしてはいけない行為になります。

わさびを溶かさない

お寿司は、わさびを入れてから握っていますが、わさびを好む量は人々によって違ってきます。なので、人によってはわさびが足りずに、追加で使いたい場合があります。そのときに、わさびを醤油で溶いて食べる行為は、してはいけない食べ方になります。

追加のわさびの正しい食べ方は、寿司ネタの上に直接わさびをのせて食べましょう。わさびを醤油で溶かしてはいけない理由は、わさびを醤油に溶かすことでわさびの味が強くなります。そのため、わさびを溶かした醤油に寿司ネタをつけた場合、寿司ネタ本来の味がしにくくなるからです。

符牒を使わない

はじめに、中途半端な知識をひけらかさないことを伝えましたが、特に多くいるのが「符牒」を使う方です。符牒とは、本来はお店側が使う専門用語になります。なのでその符牒を、お客さんの立場の人が使うのは間違っています。

よく使われている符牒は、あがりが「お茶」、シャリが「酢飯」、おあいそが「お勘定」、ガリは「甘酢しょうが」などになります。また、一般的に浸透している意味と本来の意味が違っており、その意味合いがあまりよくない場合もあります。なので、その符牒を使うことで恥をかいてしまう場合もあります。

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初回公開日:2018年02月14日

記載されている内容は2018年02月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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