焼酎や日本酒などのお酒の種類と違い
更新日:2020年08月28日
「酒」にはどんな種類が?
酒は大きく分けると、下記の表のように製造方法や原材料などで3つに分類されます。そして、その3つの違いは私たちの知る、ビール・ワイン・日本酒・ウィスキー・焼酎などいろいろな違いがある酒を生み出しているのです。
種類 | 製法 | 原材料 | |
---|---|---|---|
醸造酒 | 酵母の発酵作用で作られた酒。 | 糖類(果実等)・(大麦・米) | ワイン、ビール、日本酒 |
蒸留酒 | 醸造酒をさらに蒸留して作られた酒で、スピリッツとも呼ぶ。 | 糖類(果実等)・(大麦・米) | ウイスキー 、ウォッカ 、焼酎、泡盛 、ジン 、ブランデー |
混成酒 | 蒸留酒をベースにして、果実やハーブ、砂糖や着色料を加えた酒。 | 蒸留酒に副材料を加えら酒 | キュラソー、カシス、カカオ、シャルトルーズ、カンパリ |
焼酎にもこんなに種類が!
焼酎の発祥は、11世紀のタイと言われています。それが日本に入ってきたのは、14世紀になってから、中国→琉球と渡り、九州に入ってきたそうです。
その焼酎は「甲」と「乙」に分類されます。しかし、「乙類」表示の焼酎はあまり見かけることがありませんね。それは本格焼酎と表示されることが多いためです。下記の表は、焼酎の甲類と乙類の違いについてです。
種類 | 製造法 |
---|---|
甲類 | 連続式蒸留=純度が高い→水で薄める(アルコール度数36%未満 |
乙類 | 単式蒸留=昔からの製法(アルコール度数45%以下) |
甲類焼酎と乙類焼酎の特徴の違いについてはご存知ですか?
・甲類の特徴:無色透明で焼酎の匂いもあまりしません。柑橘系の飲料などで割るとさっぱりした感じになり、飲みやすくなるのでです。
・乙類の特徴:素材の特徴である香りと味わいが強く、焼酎らしさが味わえます。ストレート、オンザロック、水割りなどがです。
甲類焼酎も乙類焼酎も、それぞれに特徴がありそれは個性と呼べるものです。正に「甲乙つけがたし!」ですね。毎年11月1日は「本格焼酎&泡盛の日」としてアピールされています。
最近の焼酎ブームは、昔は「焼酎は労働者の味方」と言われ安価で楽しめたのですが、プレミア付きの焼酎は手に入りにくく、とても高価で取引されています。
日本酒にも色々あり!
日本酒にも色々と種類分けがあり、6種類に分類され日本酒の味と風味に違いを生み出しているのです。その違いについて分かりやすく説明します。
種類 | 精米歩合 | 麴歩合 | アルコール添加 |
---|---|---|---|
大吟醸酒 | 50%以下 | 15%以上 | 添加 |
純米大吟醸 | 50%以下 | 15%以上 | 無し |
吟醸酒 | 60%以下 | 15%以上 | 添加 |
純米吟醸酒 | 60%以下 | 15%以上 | 無し |
本醸造酒 | 70%以下 | 15%以上 | 添加 |
純米酒 | 規定無し | 15%以上 | 無し |
上記の表からみて「なるほど!」とお分かりいただくには、見ただけではちょっと難解ですね。もう少しわかりやすく違いのポイントをおさえてみましょう。
【ポイント①】
種類に「純米」が入っているものは「アルコール添加」がない日本酒です。
【ポイント②】
「吟醸」が種類についているものは、お米を仕込む際に磨いたもので、その磨きこそが「吟醸」の特徴的な味わいをもつ日本酒になっています。
【ポイント③】
ポイント①のアルコール無添加の純米のお米を磨いたものが「純米吟醸」の日本種です
それぞれの日本酒の、上のクラスの日本酒には「大」が付いているのです。(吟醸酒の上が大吟醸)(純米吟醸酒の上が純米大吟醸)
昔の日本酒には「等級」 として、特級、一級、二級、と違いがありました。現在は日本酒の製法により分類されるようになり、大吟醸酒、純米大吟醸酒、吟醸酒、純米吟醸酒、本醸造酒、純米酒、という違いになっているのです。
日本酒の「甘口」「辛口」の見分け方
日本酒には「甘口」「 辛口 」があり、日本酒党の方にはそれぞれのお好みがあります。では、どのようにその違いを、見分ければよいのでしょうか?これはあくまでも参考までですが、比較基準としては 「 日本酒度 」に注目してみましょう。
日本酒のラベル等には、日本酒度が書かれています。日本酒度は「糖分が多い=マイナス」に、「糖分の少ない=プラス」と表示から読むことが出来ます。
辛口 | やや辛口 | 普通 | やや甘口 | 甘口 |
---|---|---|---|---|
+3.5 ~ +5.9 | +1.5 ~ +3.4 | -1.4 ~ +1.4 | -1.5 ~ -3.4 | -3.5 ~ -5.9 |
初回公開日:2017年08月31日
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