瞬間接着剤の落とし方|洗濯/皮膚/手/プラスチック/床
更新日:2020年02月15日
知っておくと便利!瞬間接着剤の落とし方
瞬間接着剤は何かを修繕したり、最近話題になっているDIYで非常に役に立ちます。しかし、その強力さ故に、間違って服や体についてしまうと、落とすのがなかなか大変です。瞬間接着剤が原因で救急車で搬送されたという例もあります。
しかし前述のとおり、上手く付き合っていけば、瞬間接着剤は非常に便利です。この記事では誤って瞬間接着剤が付いてしまった時の正しい落とし方を学んでいきましょう。
体についた時の瞬間接着剤の落とし方
瞬間接着剤を使っているときに指につくと焦りますよね。指と指がくっついて離れなくなってしまったり、指と物が引っ付いてしまったり、考えるだけで指の皮が痛くなりそうです。しかし、焦って無理やり剥がそうとすると、傷つけてしまうこともあります。瞬間接着剤が身体にについた時は、焦らずに正しい落とし方で対処しましょう。
指に瞬間接着剤が付いた時の落とし方
・石鹸とお湯で揉み洗いする落とし方
石鹸やシャンプーを使い、お湯で軽く揉み洗う落とし方が1番オーソドックスです。大抵の場合はこれで剥がれますし、手についた瞬間接着剤もきれいに落とすことができます。お湯は40度以上の少し熱めのお湯がおすすめです。
・除光液を使う落とし方
除光液をティッシュやタオルなどに少量つけ、接着剤がついた部分をふき取る落とし方があります。
除光液だと取れない強力な瞬間接着剤には、アセトンの原液を使ってみるといいでしょう。ただし除光液の原液となると刺激の強い液体ですので、取り扱いにはくれぐれもご注意下さい。使用する際は必ず換気をするようにしましょう。
・市販の専用乖離剤を使う落とし方
市販の乖離剤を使う落とし方で瞬間接着剤を剥がすことが出来ますが、場合によっては少し瞬間接着剤が残ってしまうかもしれません。ただ少量であれば次第に落ちますので、ある程度とれたら後は放っておいても大丈夫です。手を傷めてしまうのが心配の方は、予め接着剤を使う時はビニール手袋などつけて手に付かないようにするといいでしょう。
髪に瞬間接着剤が付いた時の落とし方
髪の毛についてしまったら、すぐに瞬間接着剤を拭き取り、シャンプーで洗って下さい。瞬間接着剤は水に強いものが殆どなので簡単には取れませんが、何回か繰り返せば少しずつ取れていきます。
なお、アセトンが含まれる除光液などを使用する落とし方である程度早くとることもできますが、除光液が目に入ったり、長く蒸気を吸ったりしないように十分注意する必要があります。
また、シャンプーはやりすぎると皮脂を落としてしまうので、嫌な人は熱めの蒸しタオルか濡れタオルでくるみ、頭皮をふやかして様子を見ましょう。髪に付いた際は、とにかく無理に剥がしたり、引っ張ったりしないようにしましょう。
材質別の瞬間接着剤の落とし方
特にDIYで瞬間接着剤を使っている時に、材料や服などに誤って付いてしまうことがあります。無理やり剥がそうとしてしまったり、離そうとすると材料に傷がついてしまったり、服が着れなくなってしまうこともあります。誤って材料や服に付いた時も、焦らずに正しい落とし方で処理していきましょう。
プラスチックに付いた時の落とし方
プラスチックに瞬間接着剤が間違って付いた場合、剥がすことが出来るのでしょうか。目的の箇所とは別のところについた場合や一応目的の箇所についたのだけど、瞬間接着剤を多くつけ過ぎてはみ出た部分が白くなってしまった場合も、どうしたら良いのか悩みます。
プラスチックに瞬間接着剤がついた場合は、通常の瞬間接着剤の落とし方とは異なり、殆どの場合薬剤やアセトンが含まれる除光液が使えません。プラスチックも一緒に溶けたり変質してしまうからです。
プラスチックの場合は耐水性サンドペーパーを用いる落とし方がよく使われています。まずは1000番台の目の粗いサンドペーパーで接着剤がついた部分だけを丁寧に削っていきます。プラスチック表面の段差が殆ど無くなったら目の細かい2000番以上のものを使って仕上げて下さい。
服に付いた時の落とし方
瞬間接着剤を使っていると、いつの間にか服に垂れちゃってるなんてこと多いですよね。お気に入りの服に付いた時のショックは測り知れません。服の場合は完璧に落とすのは難しいですが、服に瞬間接着剤がついた時も落とし方がありますので、ご安心ください。
1つ目はアセトン入りの除光液を用いた落とし方です。接着剤が乾く前に服の裏地にガーゼを敷き、その上からアセトン入りの除光液や乖離剤を染み込ませた布で上から叩く落とし方です。
2つ目はアイロンを使う落とし方です。瞬間接着剤は熱で溶けるので、アイロンの熱で固まった瞬間接着剤を溶かし、ガーゼに染み込ませます。瞬間接着剤がついた部分の裏地にガーゼを挟み、さらに上にガーゼを置いてその上からアイロンをかけていきます。ガーゼを交換しながらこの作業を繰り返し行って下さい。
場所別の瞬間接着剤の落とし方
例えば床の上で作業をしていたり、机の上で作業をしていた時にうっかり瞬間接着剤が付いてしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか。落とし方を間違ってしまったり、強引に落とそうとすると、かえって傷になったり跡になってしまうこともあります。
床や机に付いてしまった時も、正しい落とし方を身に着けて、適切に処置出来るようにしましょう。
床についてしまった場合
床に瞬間接着剤が付いてしまった場合も、乖離剤やアセトン入りの除光液を用いる落とし方がよいでしょう。まずはくっついた接着剤の周りを養生テープなどで保護してから作業してください。カッターナイフ等で接着剤をできるだけ削りおとして浸透しやすくします。その後、乖離剤やアセトン入りの除光液をしみこませたガーゼで叩くように落としましょう。
しかし、フローリングなど、床の材質によっては塗料が一緒に剥げてしまったり、跡が残ってしまうこともあります。確実に落としたい場合はアロンアルフアが販売している「はがし隊」がおすすめです。接着した部分の周囲に塗り、3分待った後、端からはがします。剥がれない場合は、一度水洗いしてから数分後にくり返し行ってください。
テーブルについてしまった場合
テーブルについてしまった場合は、アセトン入りの除光液や乖離剤を用いる落とし方をすることが出来ません。テーブルの塗装やニスが剥がれてしまい、跡が残ってしまうためです。
テーブルについてしまった場合は専門のものを使うのがベストです。上記にも記載しましたが、やはりアロンアルフアが販売している「はがし隊」がおすすめです。詳細を下記に載せておきますので、参考にしてください。
細心の注意を払って瞬間接着剤を使おう!
瞬間接着剤が手や、服、机などについてしまったら、「必ず接着剤が固まる前に落とすこと」が大切です。接着し、固まってしまったものを落とすのは、ほとんど無理と言えます。
瞬間接着剤が誤ってついてしまった場合は、ますは水やお湯で落としましょう。それでも取れない場合は、アセトンが含まれる除光液や乖離剤を使うと言う具合に、段階を踏みながら試してみてください。
瞬間接着剤を使う時は、手袋をはめたり、汚れてもいい服で作業したり、床に新聞紙を敷いたり、準備をすることである程度は予防できるのではないでしょうか。
あらゆるものを瞬時にくっつける瞬間接着剤は、使い方や使う時の環境を整えることでより使い勝手の良さを実感できるはずです。もし誤って瞬間接着剤が付いてしまった際は、是非この記事を参考にしてください。
初回公開日:2017年09月15日
記載されている内容は2017年09月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。