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クエン酸の洗濯での使い方と気になること|黄ばみ/色落ち/臭い

更新日:2020年08月28日

何かとエコにこだわりたい人にとって、毎日使う洗剤も気になるところではないでしょうか?今回は「洗濯もできるだけ安全で体にも優しく、サッパリ仕上げたい!」という人必見のクエン酸を使った洗濯について、基本の使い方や知って得するポイントを集めてみました。

クエン酸の洗濯での使い方と気になること|黄ばみ/色落ち/臭い

クエン酸を洗濯に使う効果ってどんなこと?

クエン酸は、重曹やセスキ炭酸ソーダなどと並び最近注目されている天然成分の一つです。

薬局やスーパーの掃除用品売り場でも目にする粉末状のクエン酸は、一般的に掃除のシーンで活躍することが注目されていますが、実は洗濯においてもその効果を発揮してくれる力強い味方です。では実際にどんな使い方が望ましいのか、また、注意すべき点などについて詳しくご紹介していきます。

SNSやメディアで暮らしに役立つアイテムとして紹介されることも多くなったクエン酸ですが、その存在が気にはなるけれど洗濯に使ったことがないという人もいるでしょう。まずはクエン酸を使った洗濯で得られるメリットをピックアップしてみます。

アルカリ性の汚れを中和する

普段使いに弱アルカリ性洗剤を選んでいる場合、服の汚れがアルカリ性の性質を持つものだと落とし切れずに残ることも考えられます。これはあくまで洗剤と汚れが同じ性質同士の組み合わせであることから落ち方に差が生じるということですが、衣類のホームケアには少し残念なケアレスミスです。

生活の中にあるアルカリ性の汚れと言えば、タバコのヤニがあります。クエン酸にはこれらの落ちにくいアルカリ性の汚れを中和し、落としやすくするメリットがあります。

(参考)https://www.osoujikakumei.jp/shibuya_hiroo/blog/archives/1011

消臭効果に優れている

クエン酸は、汚れだけでなくアルカリ性の臭いを中和してくれる効果もあります。アルカリ性の臭い汚れでは尿に含まれるアンモニア臭・魚の生臭さなどがありますが、汗に体のミネラルなどが溶け出すと成分が濃くなって感じる独特の汗臭さにも効果が期待できます。

基本的に口に入れても安全な成分から抽出したものですから、赤ちゃんやペットのいるご家庭での洗濯にもクエン酸を使った洗濯の消臭効果が役立つでしょう。

雑菌の繁殖を抑える抗菌効果

クエン酸はイヤな臭いを取るだけでなく、臭いの元となる雑菌の繁殖も抑えてくれます。部屋干しが続いて衣類の生乾き臭が気なる場合には一時的にでもクエン酸を使った洗濯にシフトすると、サッパリ仕上がるメリットがあります。

洗うだけでなく柔軟剤として使える

クエン酸は一般的な洗剤の弱アルカリ性と反応して繊維のゴワつきを減らし、手触り良く仕上げるメリットがあります。また、一般の柔軟剤では繰り返し使うことによって繊維自体の吸湿性が劣ることもあります。クエン酸を柔軟剤代わりに使う方法では、繰り返し使っても繊維の吸湿性が損なわれないというメリットもあります。

表面をコーティングすることでフワッとさせる市販の柔軟剤と比較しても汗や余分な水分を吸い取りやすいので、タオルや赤ちゃんの肌着にはありがたいエコな柔軟剤となるでしょう。

話題のクエン酸を洗濯で使う方法

クエン酸には、アルカリ性の汚れや臭いを中和させて落とす効果と柔軟剤の代わりとなる嬉しい二刀流の使い方が期待できます。この効果をさらにアップさせるため、洗濯機を使う場合には次のような2パターンの方法がです。

洗剤の役割を補助する使い方

クエン酸を使った洗濯では、一般の洗剤はもちろん柔軟剤とも併用せずクエン酸だけを水に溶かした状態で使うのが基本です。

その割合は10リットルの水に対して粉末のクエン酸が10gで、あとは通常のコースと同じやり方に沿って洗濯機のスイッチを押すだけです。市販されているクエン酸の粉はサラサラと水に溶けやすい形状でもあるので、温度に関係なく水だけで溶かすことも可能となっています。

柔軟剤の代わりにする使い方

クエン酸を柔軟剤の代わりとして利用する時には、ちょっとひと手間が必要となります。通常の洗濯洗剤を使って洗うのは同じですが、すすぎの段階でクエン酸を投入するのがポイントとなります。使う洗濯機の機能にも違いがありますが、「すすぎで一旦止める」という手間が必要になってくることを覚えておきましょう。

クエン酸を柔軟剤として使う時の割合は、水10リットルに対して約1gです。後は通常のコースで脱水まで終了させれば完了となります。

また、どうしても香りづけをしたい人の場合は、クエン酸を投入するタイミングで好みのアロマオイルを数滴プラスしてみてもいいでしょう。

クエン酸を使った洗濯で気になる4つのキーワード

クエン酸では色落ちしないのか

「酸」と聞くと何だか洗浄力が強すぎるイメージではないでしょうか。ホームクリーニングではできるだけ繊維を傷めないことと、お気に入りの服が持つ色合いを保つのも大切なことです。

そんな時にクエン酸を使った洗濯でダメージがないのか心配な人もいるでしょう。でも、むしろクエン酸は色柄ものの「色止め」に効果を発揮する成分です。クエン酸の特徴である繊維の柔軟性を保つ力は、繊維や染料と結びついて色落ちを防いでくれる仕組みとなっています。

クエン酸に臭いはあるのか

酸性の臭いの多くは酢酸のように刺激を伴う独特の臭いがあります。「酸」と名の付くクエン酸にも洗浄力と引き換えに強烈な臭いがあるのではないかと心配する人もいますが、一般的に流通しているクエン酸には臭いの揮発性がないため無臭です。

食品添加物にも使われるほどで大量でなければ口に入れても安全とされていますが、細かな粉末や水に溶けた水溶液が目に入ると強い刺激を感じます。洗濯に使用する際には乱暴に扱わないよう注意し、万が一目に入って痛みや刺激を感じた場合はすぐに流水で目を洗うなど必ず応急処置をするように心がけましょう。

クエン酸で洗濯すると黄ばみは取れる?

人の体から直接出る汚れにはタンパク質や皮脂が多く含まれています。特にシャツの襟や袖口、血液の汚れ、汗による黄ばみは落ちにくい汚れの3大要素ですが、これらの汚れがクエン酸で落とせないか疑問に感じている声も聞かれます。

結論から言ってクエン酸が最も効果を発揮するのはアルカリ性の汚れや臭いです。ただし、クエンを他のエコ洗剤にプラスして使うことで本来の力が発揮されます。

例えば、服に付いた黄ばみ汚れの場合はセスキ炭酸ソーダや重曹を溶かしたお湯に漬け込み、さらに残った汚れをクエン酸で浮かせて落とす方法が効果的です。併用しても問題のない洗剤の組み合わせを知って仕上がりのレベルを上げましょう。

混ぜるな危険はクエン酸にもあるの?

安全なエコ洗剤とは言ってもクエン酸には必ず守らなければならない注意事項があります。それは塩素系の洗剤と併用することです。
クエン酸を洗濯に使う際の方法はすでにご紹介したとおりですが、汚れを落としたい一心で、あれここれもと複数の洗剤を併用するのには危険が伴います。特に、クエン酸と塩素系は絶対混ぜてはいけない組み合わせとして覚えておきましょう。

(参考)https://shufuse.com/3250

クエン酸配合の洗濯洗剤をご紹介

今は100円ショップでも購入できる単体のクエン酸もあり、取り扱うメーカーや容量も豊富に選べるようになっています。けれど、これだけ洗濯に役立つクエン酸なら、もっと簡単に使いたいと思う人もいるでしょう。そこでなのが初めからクエン酸が配合された洗濯用洗剤の存在です。

現在洗濯用洗剤にクエン酸が配合されている目的は、洗浄力の低下を防ぐ目的の「水軟化剤」としての役割です。ここではその中から2種類のをご紹介します。

サラヤ ハッピーエレファント ランドリーパウダー

特に肌が敏感な人や赤ちゃんになのがサラヤの「ハッピーエレファントシリーズ」です。中でもランドリーパウダーは洗浄力の高さに定評があり、クエン酸だけでなく天然酵母由来の「ホソロリピッド」が配合されています。

このホソロリピッドは汚れの再付着を防ぎ、1回のすすぎでも繊維への溶け残りが少ない成分です。しっかり汚れを落とし、節水にもつながるという点で選ばれているのがエレファントランドリーパウダーの特徴といえるでしょう。

P&G さらさ

同じく水軟化剤にクエン酸を使った洗剤に「さらさ」があります。蛍光剤・漂白剤・着色料を使用しない無添加を掲げながら汚れ落ちを実現している理由は、独自の高活性オーガニック酵素とクエン酸配合のなせる業です。さらさは水への溶けやすさ・泡切れの良さもあり、もちろんすすぎ1回での使用が可能となっています。

クエン酸で洗濯したときの柔軟剤は?

この記事でご紹介したように、クエン酸の特性を洗濯に活かす目的は大きく2つあります。一つは落ちにくいアルカリ性の汚れを落とすこと、もう一つは不快な臭いを取り去ることです。さらにクエン酸そのものに衣類をサラッとした手触りに仕上がる効果があるため、一般の柔軟剤を使う目的の1つはこれに代えることも可能です。

それ以上のフワフワ感と良い香りを求める場合は市販の柔軟剤を利用することになり、香りは個人の好みに寄るところが大きいでしょう。ちなみに今回ご紹介したクエン酸入り洗剤では2種類共に柔軟剤もリリースされています。

市販の柔軟剤の中にはかなり香りの強いものも多くあります。柔軟剤本来の目的だけでなく周りに対する香りのマナーを守ったチョイスをするのも大切です。

クエン酸を洗濯機で使うならこんなメリットも!

「どんなにきれいにしたつもりでも、実は洗濯槽そのものが汚れていた」これは最近よく耳にすることです。普段洗濯せっけんを使った洗濯をしているご家庭ではアルカリ性を帯びた石鹸カスが気になるでしょう。直接確認することが難しい洗濯槽の裏は、カビや雑菌なども多いため汚れをため込まないようにすることも大切です。

衣類の洗濯に使えるクエン酸は、毎日使う洗濯槽の掃除に役立つ点でも見逃せません。日々の洗濯でクエン酸を使うことにより、塩素系の専用洗剤を使わず洗濯槽の裏側に付着する新たな汚れを予防することにもつながります。

清潔感と使い勝手にこだわってクエン酸を活用しよう

今回は話題のクエン酸を使った洗濯のノウハウについてご紹介しました。クエン酸は自然界にも存在する成分が元となっていることから、生活に密着した場所で多目的に使われています。

清潔志向の高まりとともに臭いや汚れに対する意識がよりハッキリしてきた現在、市販の洗剤にはないエコな成分が注目れているのは自然の流れでもあります。日常の多くのシーンで活躍が期待されるクエン酸ですが、併用のNGやクエン酸に対して弱い材質のものがあることも忘れてはいけません。

毎日身に付けるものを自分の手でスッキリ洗濯するためのサポーターとして、あなたもクエン酸の力を利用してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2017年12月19日

記載されている内容は2017年12月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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