洗濯や風呂での酸素系漂白剤と重曹の使い方|カビ取り/黄ばみ
更新日:2020年08月28日
酸素系漂白剤・重曹・クエン酸の違い
ナチュラルクリーニングが注目を集めていますが、大掃除の季節になるとよく耳にする酸素系漂白剤、重曹、クエン酸ですが、その違いがいまいちよくわからないという人もいるのではないでしょうか。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤というのは、過炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素が2:3の割合で混在してできたもので、水溶液は弱アルカリ性です。布製品や器物類の殺菌漂白ができ、食器洗いの洗剤や発泡力を生かし、排水管のパイプの洗剤、洗濯槽の洗剤に使われていることが多いのが特徴です。
重曹
寿聡は、炭酸水素ナトリウムで、水溶液は、ごく弱いアルカリ性です。食品添加物としても知られ、ふくらし粉としてもよく使われています。粒子が細かく水に溶けにくいと言った性質があるため、クレンザーや歯磨き粉として使われることも多いのが特徴です。
重曹と水を鍋に入れて熱すると二酸化炭素の泡が発生することを利用して、鍋の焦げ落としとしてもよく知られています。
クエン酸
クエン酸は水に溶けやすく、水溶液は酸性です。アンモニアなどのアルカリ性の臭いを消したり、アルカリ性の中和として柔軟剤に使われることもあります。また炭酸カルシウムの除去を得意としており、ポットなどの水垢の除去にも大活躍します。
洗濯槽のカビ取り掃除での酸素系漂白剤と重曹の使い分け方
洗濯層の掃除には何を使っていますか。専用の洗濯槽クリーナーを使う方もいれば、酸素系漂白剤を使う方もいるでしょう。洗濯層のカビ取り掃除をする際に知っておきたい、酸素系漂白剤と重曹の使い分け方を紹介します。
液体
液体のものは、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤のものに分かれますが、一般的な液体の洗濯槽クリーナーの場合は、塩素系のものが多いです。
塩素の臭いが苦手な人には向いていませんが、めんどくさいのは嫌だけど、洗濯槽のお手入れをしたいとい人は、このタイプが手軽に使いやすいでしょう。分解力、殺菌力が高いため、洗濯機の樽洗浄コース、あるいは、満水の設定にして通常の洗濯コースで運転すると洗浄ができます。
液体の漂白剤には、塩素系のものと酸素系のものがあるので表示をきちんと見て選ぶようにしましょう。
粉末
洗濯槽の掃除をやるうえで、洗濯槽にこびりついた汚れやカビが浮いてきているのを確かめたい人になのが粉末タイプに多い、酸素系漂白剤です。
酸素系漂白剤を使った洗濯槽の掃除は少し手間がかかりますが、汚れがはがれているのが目に見える分だけ、やりがいもあります。酸素系漂白剤を使った洗濯槽の掃除には、お湯を使ったほうが効果的なので、おふろの残り湯を使って行うのがです。
お湯で満水にしたら、酸素系漂白剤を入れ、洗いだけを行います。洗いでの撹拌が終われば、そのまま一晩漬け置きします。朝見ると黒いカビが浮いているのがわかります。これを取り除いたら、洗い、また取り除き、洗いを繰り返し、何も浮いてこなくなったら、すすぎと脱水をして掃除完了です。
重曹を使う場合
洗濯槽の掃除に重曹を使う場合は、重曹だけでは洗浄力に少し物足りないため、クエン酸も一緒に使います。漂白といった面では効果には物足りないですが、重曹とクエン酸を一緒に使うことで発泡するため、こびりついたカビを浮き上がらせることができます。
またクエン酸によって、洗濯槽に付着した炭酸カルシウムを除去することもできます。
酸素系漂白剤と重曹を使った襟などの黄ばみとりの際の使い方
シャツはどうしても脇や襟の部分が汗で黄ばんでしまうことがあります。この黄ばみも酸素系漂白剤と重曹を使うと、割と簡単にとることができます。
スチーム・アイロン
酸素系漂白剤と重曹を使って簡単にシャツの襟の黄ばみをとる方法があります。酸素系漂白剤と重曹を1対1の割合で混ぜ、ペーストを作ります。粉末タイプの場合は、0.5の割合でぬるま湯を加えると簡単にペースト状になります。
作ったペーストを濡らしておいたシャツの黄ばみが気になる部分に、古歯ブラシなどを使って塗布します。そのあとはアイロンのスチーム機能を使い、シャツに直接あてないように、スチームだけをあてるようにします。
スチームの熱を加えることで、ペーストが汚れに吸着しやすくなります。あとは、普通に洗濯機で選択するだけです。
煮洗いなど
シミが気になる部分に直接、重曹を振りかけ、簡単にもみ込みます。そのあと水を張った鍋に酸素系漂白剤を入れ、シミの付いたものを鍋の中に入れグラグラと10分ほど煮洗いします。そのまま火を止めたら、そのまま冷めるまで待ち、あとは通常のお洗濯をします。
重曹を使わずに、酸素系漂白剤だけでの煮洗いでも効果は十分に感じられますが、より効果的に染み抜きをしたい場合は、重曹と酸素系漂白剤の併用をするのがです。
風呂のカビ取りの酸素系漂白剤と重曹の使い方
ペーストを使って
お風呂のカビ取りにとてもパワーを発揮する組み合わせが、酸素系漂白剤と重曹を使ってペーストを作る方法です。
どちらも1対1の割合で混ぜ合わせ、0.5の割合でぬるま湯を混ぜ合わせ、ペースト状にします。ペースト状にすることで、お風呂のタイルの目地やゴムパッキンに張り付けておくことができます。2~3時間ほど放置して置いたら、洗い流すだけです。
天井や風呂のふたや壁は、ペーストをもう少し薄め水溶液にして、キッチンペーパーなどに含ませて、張り付けておくと便利です。
水溶液で
風呂のカビ取りは浴槽を使って、洗面器や風呂蓋までクリーニングする方法もあります。お湯を張ったお風呂に酸素系漂白剤と重曹を溶かし入れ、水溶液をつくります。その中に洗面器や風呂桶、椅子を漬け込み一晩おいておくだけで、カビだけでなく、石鹸カスも取れます。とても簡単にできるため、注目を集めているクリーニング方法のひとつです。
酸素系漂白剤と重曹・中性洗剤を使用した染み抜きのやり方
染み抜きのための「魔法の水」と呼ばれているものがあるのをご存知ですか。この「魔法の水」は、酸素系漂白剤、重曹、中性洗剤の3つを使って作ることができます。
準備するものは、
①液体の酸素系漂白剤小さじ3
②重曹小さじ1
③中性洗剤3滴
軽く混ぜ合わせるだけで完成です。効果が薄くなるため、作り置きはできないので、染み抜きしたいときにその都度作る必要があります。
染み抜きの仕方
準備した「魔法の水」の使い方ですが、
1.シミの付いた部分を上にし、きれいなタオルをのせる
2.歯ブラシに魔法の水をつけ、トントンとシミの上から軽くたたく
3.シミが少し取れたら、タオルをきれいな面に変え、再度、魔法の水を付けた歯ブラシでトントンたたく
シミがきれいに取れるまで、何度も繰り返すだけで、きれいにシミが取れます。
酸素系漂白剤と重曹を混ぜる危険性
酸素系漂白剤と重曹を混ぜると危険なのか気になる方もいるでしょう。漂白剤に何かを混ぜるだけで危険なイメージを抱いている人もいるでしょうが、酸素系漂白剤の主成分は、弱アルカリ性の過炭酸ナトリウムです。重曹は、炭酸水素ナトリウムです。
酸素系漂白剤も重曹もどちらもナトリウム系の成分です。混ぜても危険性はなく、混ぜてペースト状にすることで、カビとりにも効果的な洗剤として使えます。
間違えても液体の塩素系漂白剤とは混ぜないようにしましょう。塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスを発生させるためとても危険なので気をつけるようにしましょう。
酸素系漂白剤をうまく使いこなそう
酸素系漂白剤と重曹を使ったお洗濯やカビ取りの仕方を紹介しました。ナチュラルクリーニングとして注目を集めている酸素系漂白剤や重曹をうまく使いこなせるようになれば、用途に合わせていろいろな洗剤を買いそろえる必要もなくなります。
酸素系漂白剤や重曹を使ったナチュラルクリーニングは、テレビでも特集が組まれるほど注目を集めています。赤ちゃんやペットにも安心なナチュラルクリーニングはじめてみてはいかがでしょうか。
初回公開日:2018年01月05日
記載されている内容は2018年01月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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