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辛口の日本酒の銘柄|都道府県別/大吟醸/飲み方別/

更新日:2020年08月28日

和食に合うお酒と言えば、やはり日本酒をおいて他にはないでしょう。日本酒は、その口当たりの違いから甘口・辛口の表現で分けられていますが、そもそも辛口の日本酒とはいかなるものを指すのでしょうか?今回はこの辛口の日本酒をテーマにお伝えしていきます。

辛口の日本酒の銘柄|都道府県別/大吟醸/飲み方別/

一般的な日本酒のネームバリューに比べると、1本当たりの平均価格は1800ml入りで2,000円前後で決して手の届かない金額ではありません。ところが世の中には驚きの値段で販売されている日本酒がいくつもあり、マニアの間では更なる高値で売買されることもあります。今回は辛口の日本酒から3銘柄をご紹介します。

朱金泥能代 醸蒸多知

この名前をさらりと読める人は日本酒にかなり通じている証拠でしょう。「しゅこんでいのしろかむたち」と読むこの日本酒は1800ml入りで価格はなんと10万円(税別)です。トンネルの地下貯蔵庫で熟成された確かな味わいは、辛口でフルーティーな仕上がりとなっています。

年間に60本しか生産されないかなりレアな日本酒で、名前の醸蒸多知(かむたち)は古事記にも登場する酒のエピソードに由来しています。同シリーズの吟醸酒が木箱入りなのに対して、大吟醸はさらに着物の染色にも使われる友禅染の生地が貼られているのが特徴です。

十四代 龍泉 大極上諸白

酒蔵自らが酒のために開発した門外不出の酒造米「竜の落とし子」を原料としているのが「十四代龍泉(じゅうよんだいりゅうせん)」です。高木酒造の十四代は淡麗辛口が主流となりつつあった時代に「芳醇旨口」という日本酒の新たなジャンルを開拓したことでも有名で、龍泉は高木酒造が持つ十四代シリーズの中の最高峰としてその名をとどろかせています。

なぜにここまでプレミア感が強いのかと言えば、混じりけのない原料米の高い精白技術、限界に近い低温状態での発酵、さらに氷温貯蔵で熟成させるといった手の込んだ製法にあります。また「諸白(もろはく)」とは原料だけでなく麹にも精白米を100%使っていることを示しており、720mlながら価格は朱金泥能代の倍で20万円(税別)です。

北雪 大吟醸 YK35雫酒チタンゴールド

日本酒らしからぬネーミングと独特のボトルデザインが特徴の北雪は、最高級日本酒の中のキングと言えるでしょう。大吟醸酒の味わいを長期保存するために生まれた純チタンの容器は、日本酒の変質リスクをことごとく排除できる点で画期的と言われています。

また日本の最高級であるゆえんの一つに「袋しぼり製法」があります。これは発酵後にできるもろみを搾る工程で機械を一切使用せず、袋に入れてつり下げながらとれたしずくだけを集めるという気の遠くなるような製法で、北雪のボトルがしずく型をしていることにも象徴されています。

プラス3の辛口度合いは、マニアでなくとも一度は飲んでみたい憧れの大吟醸酒に他なりません。入手困難な一升1800mlの価格は20万円(税別)となります。

大吟醸にこだわった辛口日本酒の銘柄

お酒のラベルを見ると、固有の銘柄名、口当たりを表す甘口や辛口の表示とともに吟醸や大吟醸と言った区別もされています。吟醸より大吟醸の方が何となく良さそうなイメージではありますが、自分好みの日本酒を探す上でこれらの違いを知っておくことは大変重要なことです。

大吟醸酒のをご紹介する前に、そもそも「大吟醸」に代表される区別とはどんなものかにふれておきましょう。

お酒の成り立ちがわかる特定名称とは

酒税法では「使用原料」「精米歩合」「香味などの要件」という3つの基準を設け、普通酒と清酒との区別をしています。この基準をどの程度満たしているかで次の8つの特定名称に振り分けられます。

・吟醸酒
・大吟醸酒
・純米酒
・純米吟醸酒
・純米大吟醸酒
・特別純米酒
・本醸造酒
・特別本醸造酒

この中で「大吟醸酒」とされるものは原料に米・米こうじ・醸造アルコールを使い、精米歩合は50%以下、香味の要件としては吟醸造りで固有の香味を持ち、色沢が特に良好なことが求められます。大吟醸でも原料に醸造アルコールを含まないものは「純米大吟醸酒」となり、日本酒造りにおいては最高峰の醸造方法であることを示します。

美和桜(みわざくら)

「美和桜」は広島のオリジナル酒米である千本錦を原料とし、酵母も広島産にこだわった辛口の大吟醸酒です。特徴である「別囲い火入れ」とは、絞ったままの高いアルコール分を加熱してとばす工程が1回のみという意味です。したがって原酒に近い味わいが楽しめる点がポイントです。

久保田(くぼた)

日本酒を扱う食事処ではこのラベルが必ずあるといってもいいくらいメジャーな銘柄が「久保田」でしょう。久保田のシリーズでは同じ大吟醸にもグレードがあり、その最高峰に君臨しているのが純米大吟醸の「久保田 萬寿(まんじゅ)」です。その豊かな深い香りと味は、常温か冷酒で飲むのがです。

八海山(はっかいさん)

日本でおいしいお米と称される新潟の南魚沼産コシヒカリを使う八海山の中でも、純米大吟醸の「金剛心」は別格です。ブルーが美しいデキャンタ―ボトルはまるでオブジェのよう、味はその名のとおり他の追随を許さない豊かなのど越しが魅力です。

800ml入り11,000円(税別)と価格の上でも高級日本酒と言えますが、辛口大吟醸を選択する上では欠かせない銘柄の一つです。

女性にもな飲みやすい辛口の日本酒銘柄

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初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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