ポリエステルを洗濯する方法と注意点・混紡物の洗濯方法
更新日:2025年03月05日

しわ
ポリエステルは、しわにもなりにくい素材です。しわになりやすい綿に比べ、繊維に吸水性がなくしゃきっとしているので、洗濯後のアイロンなしですぐ着られます。アイロンの手間を省きたければ、ワイシャツやブラウスの素材はポリエステル製を選びましょう。
ポリエステルがしわになってしまう状況は、熱が関係します。ポリエステルには熱可塑性(ねつかそせい)という性質があります。熱可塑性は高温を加えた状態では柔らかくなり加工しやすくなり、常温に戻すとハリが出て加工した形を保つ性質です。ポリエステル繊維自体が熱可塑性を利用して作られています。
この性質のために、乾燥機で高温になった状態でしわがついてしまったり、アイロンで間違ってつけたしわが取れにくいということになります。熱の影響でもともとのプリーツ加工が取れてしまうこともあります。前述の縮む原因にもなりますので、ポリエステル素材はなるべく乾燥機を使わず自然乾燥で乾かしましょう。
ポリエステルがしわになってしまう状況は、熱が関係します。ポリエステルには熱可塑性(ねつかそせい)という性質があります。熱可塑性は高温を加えた状態では柔らかくなり加工しやすくなり、常温に戻すとハリが出て加工した形を保つ性質です。ポリエステル繊維自体が熱可塑性を利用して作られています。
この性質のために、乾燥機で高温になった状態でしわがついてしまったり、アイロンで間違ってつけたしわが取れにくいということになります。熱の影響でもともとのプリーツ加工が取れてしまうこともあります。前述の縮む原因にもなりますので、ポリエステル素材はなるべく乾燥機を使わず自然乾燥で乾かしましょう。
伸びる
ポリエステルは、洗濯してもあまり伸びません。上で紹介した縮まないのと同じ理由です。ただし、ポリエステル素材でもニットであれば伸びてしまいます。普通の布地は横糸と縦糸の織地ですが、ニットは糸を編んで作った編み地のため、伸びやすいのです。ニットと言ってもセーターのようなものばかりではなく、Tシャツなどの伸縮性のある布地はすべてニットになります。トレーナーやスウェット地もニットの一種です。
衣服が伸びるのは、洗濯時の布同士の摩擦や、洗濯後に水を含んで重くなった状態で吊るして干すと、自重で垂れ下がるためです。引っ張って伸びるのと同じ原理ですね。ポリエステルは軽くて伸びにくい繊維ですが、洗濯ネットを使用したり、干す時もハンガーではなく竿に洗濯バサミや床置きで干したりすることで、伸びを防げます。
衣服が伸びるのは、洗濯時の布同士の摩擦や、洗濯後に水を含んで重くなった状態で吊るして干すと、自重で垂れ下がるためです。引っ張って伸びるのと同じ原理ですね。ポリエステルは軽くて伸びにくい繊維ですが、洗濯ネットを使用したり、干す時もハンガーではなく竿に洗濯バサミや床置きで干したりすることで、伸びを防げます。
色落ち・色移り
ポリエステル100%の衣服は色落ちしやすいです。洗濯前に色落ちチェックをしてから洗うようにして下さい。
色落ちチェックのやり方は、衣服の目立たない場所に洗濯洗剤の原液をつけて行います。そのまま2~3分置いた後、洗剤をつけた場所を白い布で叩いてみます。白い布に衣服の色が移るようでしたら、他の洗濯物と一緒に洗うのはやめておきましょう。その服だけ取り分けて洗濯機で洗うか、手洗いをおすすめします。
また、ポリエステルに使われている染料は熱に弱いです。高温や蒸気でアイロンがけをすると染料が昇華し、色が薄くなってしまいます。ポリエステルをアイロンがけする場合は、温度は低め(120度~140度程度)に設定し、霧吹きや蒸気は使わないほうが無難です。
色落ちチェックのやり方は、衣服の目立たない場所に洗濯洗剤の原液をつけて行います。そのまま2~3分置いた後、洗剤をつけた場所を白い布で叩いてみます。白い布に衣服の色が移るようでしたら、他の洗濯物と一緒に洗うのはやめておきましょう。その服だけ取り分けて洗濯機で洗うか、手洗いをおすすめします。
また、ポリエステルに使われている染料は熱に弱いです。高温や蒸気でアイロンがけをすると染料が昇華し、色が薄くなってしまいます。ポリエステルをアイロンがけする場合は、温度は低め(120度~140度程度)に設定し、霧吹きや蒸気は使わないほうが無難です。
温度
何度か紹介していますが、ポリエステルは熱に弱い素材です。洗濯する時も温度の高いお湯は避け、30度台のぬるま湯を使いましょう。特にポリエステルは逆汚染(布から離れた汚れを吸収してしまう現象)が起こりやすい性質の素材です。高温のお湯だと逆汚染が起こりやすくなりますので、ぬるま湯をおすすめしています。
ポリエステルと混紡で作られた物の洗濯方法

混紡とは、異なる2種類以上の繊維を混ぜて作った糸と、それで作った布のことです。混紡を行うと、それぞれの繊維の長所と短所を補い合う効果が得られます。
代表的なポリエステルとの混紡素材と、洗濯方法についてご紹介します。
代表的なポリエステルとの混紡素材と、洗濯方法についてご紹介します。
綿

天然繊維の代表選手である綿(コットン)。綿はワタの種子から取れる繊維です。真っ白な綿花を見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。綿の性質は、丈夫で吸水性が高く、耐熱性に優れ、染めやすいメリットがあります。デメリットは、縮んだりしわになりやすく、一度水分を吸うとなかなか乾かなかったり、強い日光に晒されると黄ばんだり色落ちしやすい点です。
ポリエステルと逆の性質を持つ綿は、混紡することでお互いの長所を取り入れた優れた素材になります。しわになりにくく吸水性もよいといった具合です。綿とポリエステルの混紡はT/Cと呼ばれます。テトロン(ポリエステルの商品名)とコットンの頭文字です。混紡割合によって綿とポリエステルそれぞれの性質が出ます。
ポリエステルと逆の性質を持つ綿は、混紡することでお互いの長所を取り入れた優れた素材になります。しわになりにくく吸水性もよいといった具合です。綿とポリエステルの混紡はT/Cと呼ばれます。テトロン(ポリエステルの商品名)とコットンの頭文字です。混紡割合によって綿とポリエステルそれぞれの性質が出ます。
綿ポリエステル混紡素材の洗濯
綿ポリエステル混紡素材は洗濯しやすい素材ですので、特に気を遣わず普通に洗濯機で洗濯して大丈夫です。ただし、水洗い禁止のマークがついている場合には、その表示に従って洗濯するようにしましょう。
もし洗濯が心配な場合には、洗濯用ネットに入れて、高い温度のお湯は避けてぬるま湯で洗濯するようにしましょう。また、色の濃い服の場合は色落ちがあるときがあるので、色が他の服にうつらないように気をつけましょう。
もし洗濯が心配な場合には、洗濯用ネットに入れて、高い温度のお湯は避けてぬるま湯で洗濯するようにしましょう。また、色の濃い服の場合は色落ちがあるときがあるので、色が他の服にうつらないように気をつけましょう。
レーヨン
レーヨンは再生繊維に分類される化学繊維です。高級素材の絹に似せて人工的に作られた繊維です。原料は木材パルプ。土に埋めると分解されて自然に還ります。そのため再生繊維と呼ばれています。
レーヨンは化学繊維の中で吸湿性と放湿性が高く、静電気も起こしにくく、熱に強い性質です。デメリットは吸水性があるためにしわになりやすく縮みやすく、水に濡れた状態では強度が大幅に下がる点です。レーヨンは水にとても弱い繊維です。レーヨンをポリエステルと混紡することで、耐久性をアップさせています。
レーヨンは性質上、水洗いがとても難しい素材です。レーヨン100%はもちろん、ポリエステルとの混紡であっても、レーヨン率が高ければはクリーニングに出すのが無難です。自宅洗いをする場合は、なるべく水につける時間を減らして手早く洗濯しましょう。
レーヨンは化学繊維の中で吸湿性と放湿性が高く、静電気も起こしにくく、熱に強い性質です。デメリットは吸水性があるためにしわになりやすく縮みやすく、水に濡れた状態では強度が大幅に下がる点です。レーヨンは水にとても弱い繊維です。レーヨンをポリエステルと混紡することで、耐久性をアップさせています。
レーヨンは性質上、水洗いがとても難しい素材です。レーヨン100%はもちろん、ポリエステルとの混紡であっても、レーヨン率が高ければはクリーニングに出すのが無難です。自宅洗いをする場合は、なるべく水につける時間を減らして手早く洗濯しましょう。
ポリウレタン
ポリウレタンはゴムのように伸縮する、ちょっと変わった化学繊維です。「スパンデックス」とも呼ばれています。単独で衣服に使われることはあまりなく、混紡してストレッチ素材になっていることが多いです。ストレッチデニムや水着、スポーツウェアなどでポリウレタン製の表示をよく見かけるはずです。よく伸び縮みする強力なストレッチ性が特徴ですが、時間の経過とともに劣化しやすい弱点があります。
ポリウレタンは水に弱い素材です。自宅で洗濯をする場合は、洗濯機は使わず、短時間の手洗いで押し洗いをしましょう。ごしごしと強く洗うと劣化を早めてしまいます。クリーニングに出すのもおすすめです。また、高熱や蒸気にも弱いのでアイロンは避けて自然乾燥させて下さい。
ポリウレタンは水に弱い素材です。自宅で洗濯をする場合は、洗濯機は使わず、短時間の手洗いで押し洗いをしましょう。ごしごしと強く洗うと劣化を早めてしまいます。クリーニングに出すのもおすすめです。また、高熱や蒸気にも弱いのでアイロンは避けて自然乾燥させて下さい。
初回公開日:2017年09月13日
記載されている内容は2017年09月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。