布団カバーの洗濯方法|頻度/ネット/漂白・洗濯する時の注意点
更新日:2020年08月28日
布団カバーの正しい選択方法とは?
週に1度は洗濯を
人生の3分の1は睡眠言われています。毎日使う布団だからこそ正しく清潔に使いたいものです。布団カバーの正しい洗濯頻度はどれくらいなのでしょうか。人間は、一晩でコップ1杯の汗をかきます。少ない人でも200ml、多い人では1000mlの汗をかくと言われています。
布団の内部に潜んでいるダニは湿気を好むため、汗を吸った布団カバーを使い続けていると様々なトラブルを引き起こします。ダニの発生を防ぐため、洗濯の頻度は1週間に1回を目安に行いましょう。
きちんとたたんで洗濯ネットへ
布団カバーは直接肌に触れるものです。洗濯することによって肌触りが悪くなってしまっては意味がありません。生地の素材によっては、生地同士がこすれて毛羽立ったり、脱水の際にしわになったりします。これらのことを防ぐために、洗濯前にきちんとたたんでネットに入れて洗濯しましょう。
酸素系漂白剤で真っ白爽やかに
購入当初は白くて気持ちがよかった布団カバーも、月日が経つにつれ黄ばんできます。黄ばみが気になってきた時は、漂白剤で漂白しましょう。50度以上のお湯に漂白剤を溶かし、1時間ほどつけ置きします。その後は通常通り洗濯すれば、もとの爽やかな白さが蘇るでしょう。
この時気を付けたいのが、漂白剤の種類です。塩素系漂白剤は真っ白になって気持ちが良いのですが、色物や柄物の場合は色落ちしてしまいます。色落ちしてほしくないものは、酸素系漂白剤を使用しましょう。
乾燥機にかけても大丈夫?
週に一度の洗濯が理想ですが、梅雨の時期など、雨で乾かないこともあります。そんな時、布団カバーを乾燥機にかけても良いのでしょうか。実は布団カバーのほとんどは、乾燥機機対応です。洗濯表示には「タンブラー乾燥不可」の表示があることがほとんどです。その理由は、変形、破損、そして縮みです。洗濯カバーの縮みは致命的です。
乾燥機非対応のものを乾燥機にかけるのは控えましょう。数は少ないですが、乾燥機に対応した布団カバーもあります。購入前に洗濯表示をよく確認し、乾燥機にかけたい場合は乾燥機に対応した布団カバーを購入しましょう。
M字干しで干し時間短縮
大きな布団カバーが乾くには時間がかかります。干し時間を短縮するために、布団カバーの間に隙間を作って、空気が通るようにしてあげましょう。物干しざおが2本あれば、布団カバーを2本の竿に渡すようにかけると早く乾きます。横から見ると布団カバーがMの字のようになり、空気の通り道ができます。
物干し竿が2本ない場合は、布団カバーを干した後、中に空気の通り道ができるようにハンガーをかけるのも良い方法です。
アイロンは必要?
きちんとたたんでネットに入れて洗濯し、干す前に皺を伸ばしていれば、布団カバーの皺は気になりません。どうしても気になる場合は、布団カバーが乾く前に湿った状態でアイロンをかけましょう。その時にスチームをかけるのを忘れないようにしてください。
アイロンがけの時は、必ず洗濯表示を確認してください。生地の材質によっては当て布が必要な場合があります。大切な布団カバーを長持ちさせるためにも、正しいお手入れの方法を確認して、きれいに仕上げましょう。来客があった時など、パリッとした布団カバーだと喜ばれること間違いなしです。
布団カバーを洗濯するときの注意点
カバーは裏返してファスナーを閉める
布団カバーを洗濯するときにファスナーを開けたままにしておくと、型崩れしたり、中にゴミがたまったりする恐れがあります。洗濯カバーは裏返してファスナーを閉めるようにしましょう。カバーの内部は普段目にすることはありませんが、四隅にゴミがたまりやすいので裏返して洗うと良いでしょう。
また、ファスナーが出ていると洗濯機の内部を傷つけたり、ほかの洗濯物の破損につながりますので、必ずネットに入れて洗います。
干す前のひと手間でしわなくきれいに
せっかくきれいに洗った布団カバーも、しわしわでは気持ちよくありません。洗濯機から出してすぐに干すのではなく、干す前にひと手間加えて気持ちの良い仕上がりを目指しましょう。布団カバーは重さがあるので、物干しざおに干すだけでもある程度しわは伸びますが、干す前に3,4回カバーをたたみ、上からパンパンと叩きましょう。このひと手間で見違えるほどきれいになります。
また、ハリを持たせたい場合にはのり付けをしましょう。のり付けというとワイシャツ等をイメージするかもしれませんが、布団カバーものり付けすることでパリッときれいになり、汚れを防ぐ効果もあります。次回洗濯するときに、のりと一緒に汚れがおちてしまうので、布団カバーの生地が傷まないというメリットもあります。大切な布団カバーにはのり付けをしても良いでしょう。
季節によって洗濯方法は変わる?
冬はあまり汗をかかないと思うかもしれませんが、実際は冬でも汗をかいています。夏は汗が気になって頻繁に布団カバーを洗濯していても、冬になるとさぼりがちになってしまうかもしれませんが、たとえ冬でも週に1度は洗濯するようにしてください。寒い時期は布団カバーが乾きにくく、洗濯がおっくうに感じますが、冬の晴れ間を狙って洗濯するようにしましょう。
汚れ別での洗濯方法
黄ばみが気になった時はどうする?
布団カバーの黄ばみは、汗や皮脂が空気と反応することでできます。そのため、定期的な洗濯がひつようなのですが、洗濯していても黄ばみができることがあります。薄い黄ばみであれば、温かいお湯につけ置きすることでほとんど落ちます。
つけ置きしても落ちない頑固な黄ばみは、漂白剤でつけ置きしましょう。白いカバーは、塩素系漂白剤を使用しても良いですが、色物、柄物には酸素系漂白剤を使用しましょう。漂白剤を使用するときは、表示をよく見て用法用量を守ってください。
ほこりがつくときはどうする?
布団カバーを洗濯すると、ほこりが細い線状になってつくことがあります。これは、布団カバーの折り目や皺に入り込んだほこりが乾燥するためです。このほこりを防ぐには、まず洗濯前に布団カバーをはたいて付着しているゴミを落としましょう。そしてネットに入れて洗えばきれいに洗濯できます。この時カバーを裏返すのを忘れないようにしてください。
こまめな洗濯でダニを予防
布団に潜んでいるダニは、人間の汗や皮脂、髪の毛を餌に繁殖します。またほこりやゴミなども繁殖の原因になります。ダニは皮膚トラブルを引き起こしたり、ぜんそくの原因になることもあります。ダニを予防するにはまず、こまめに布団カバーを洗濯することが必要です。そして、洗濯の後は湿気が残らないようしっかり乾燥させます。
ダニ取りシートやスプレーを使用するのも良いですが、まずは布団自体を清潔に保つことを心がけましょう。
布団カバーにカビが生えたらどうする?
毎日寝る布団ですが、ある日裏側に黒い点々ができていたことはありませんか。それは湿気により発生したカビです。頻繁に洗濯していても梅雨の時期等、じめじめしてくるとどうしてもカビが生えることがあります。買い替えることができるなら良いのですが、なかなか買い替えられない時は洗濯してきれいにしましょう。
布団カバーにカビが生えてしまったときは、漂白剤でつけ置きしましょう。カバーの色が白色であれば塩素系漂白剤を使っても良いですが、色物、柄物の場合塩素系漂白剤では色落ちしてしまいます。色落ちしてほしくないものには、酸素系漂白剤を使ってください。漂白剤に1時間程度つけてそのあと通常通り洗濯します。漂白剤が残らないようにすすぎをしっかりしてください。
週に一度の正しい洗濯で気持ちの良い睡眠を取りましょう
季節を問わず、人間は寝ている間にコップ1杯の汗をかきます。ダニやカビの繁殖により体調を崩さない為にも、週に一度は布団カバーを洗濯し、布団を清潔に保ちましょう。真っ白で気持ちが良い布団で寝れば、翌日からも頑張る力になるでしょう。
初回公開日:2017年09月11日
記載されている内容は2017年09月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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