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家でもできるネクタイの上手な洗い方|失敗談と対策法

更新日:2025年03月05日

ビジネスシーンに欠かせない「ネクタイ」を、ご自身で洗濯されたことはありますか。「ハードルが高い」とお思いの方も、決して少なくないことでしょう。ですがネクタイを全てクリーニング屋さんにお願いするのも大変です。洗濯のポイントを押さえたら、きっと身近になるはずです。

家でもできるネクタイの上手な洗い方|失敗談と対策法
ご自宅のクローゼットの中にしまいこんだまま、実は使っていないネクタイがたくさん、なんてことがあるでしょう。ご自身で購入したものだけではなく、父の日や誕生日、お礼や記念日といった「頂きもの」も、少なくないのではないでしょうか。

そうした頂きものが、ご自身の好みにピタッとハマっていたらよいのですが、柄や素材、幅など、使う方の嗜好(しこう=このみ)が、大きく出やすいのがネクタイです。使わないからといって、捨てられるかというと、そうもいかないでしょう。

頂きものだけでなく自分で買ったものも含め、なかなか使わないネクタイはありませんか。
せっかくあるのに、そのネクタイを使わない理由とは、なぜでしょうか。

使いずらいネクタイの活かし方

なかなか出番がないネクタイというのは、例えば

①幅が広くて、ちょっと恥ずかしい
②ネクタイの先が傷んだり、ほころびたりしてしまった
③自分には、ちょっと派手な柄で使いにくい、または地味で自分に似合わない

などでしょう。しかし①や②の場合だったら「お直しして使う」という手があります。

例えば、少し幅の広いネクタイの傷んだ部分をつまみ、折りこんでお直しする方法です。このパターンだと少し細めの仕上がりになり、今どきのネクタイ幅になります。ネクタイ端の傷んだ部分があったことなんて、表からも裏から見ても、お直ししたと言われなければほとんどわからないくらいになります。

ネクタイをネクタイ以外で使う!?

③の場合だったら、思い切ってネクタイとしては使わないというのもひとつでしょう。
中には、ネクタイをつなぎ合わせてベストにしたり、リフォームで違う「かたち」にする
人もいるそうです。

「ネクタイのお直し」って、あまり聞かないですが、そもそもネクタイって、お直しができること自体がメジャーではない傾向です。ネクタイの幅が広かったり、傷んだりほころびたりしていたら、どんなふうに変わるのかも、気に留めてみましょう。

ネクタイと摩擦

お気に入りのネクタイほど、先が傷みやすいです。ネクタイは、ベルトのバックルやスラックスのウエスト、かばんなど」が当たりやすく、生地がすれて傷みます。特に、素材が絹100%のものは、糸が細く繊細なものが多いので、摩擦に弱いことも多いです。

意外と人の目につく部分でもありますので、洗濯の際にチェックして、お直ししてみてはいかがでしょう。

専門家の意見を聞いてみる

専門家のクリーニング屋さんからの意見としては、品物の状態を見ていない状態では推察の域を出ないですが、結論から言うと自力での修復は無理、という見方が多いです。

クリーニング屋さんに持ちこんだ場合、芯地が折れ曲がっている状態であれば、糸をほどいて芯地を元どおりにし、縫い直す形になると時間と費用の面から見るとお勧めしかねる、という場合も考えられます。

とても大切なネクタイなので、「費用をかけてでもどうしても直したい」という場合なら、修理をするのももちろんよいのでしょうが、その時にはよく考えられた方がよさそうです。

ネクタイの上手な洗濯方法とは

①シルクのネクタイの場合

シルクのネクタイは、家庭での洗濯は無理だと考えられる方が多い傾向ですが、やり方さえ間違えなければ、シルクのネクタイもご自宅での洗濯が可能になります。以下の内容は、ちゃんとした洗濯方法をプロのクリーニング屋さんから伺ったものをご紹介します。

正直、ハードルは少し高いでしょうが、覚えておいて損はなさそうです。他のデリケートなアイテムも、洗濯できるようになることでしょう。

シルクのネクタイ、これだけはNG!

シルクは、とにかく水に弱い素材です。もっとも適している方法は、ドライクリーニングで間違いないですが、それをご自宅で洗濯するのですから、慎重に丁寧に、作業しなければならないのは、いうまでもありません。

ちなみに、洗濯機は絶対に使ってはいけません。ネットに入れたとしても、ドライマークコース、デリケートコースなどの名前がついている、いかにも優しそうなコースを選んでもいけないです。そのような洗濯プログラムでも負荷はかかります。小さな力も徹底的に回避しなければなりません。

もし洗濯機を使うなら

もしも洗濯機を使う場合には、ドラムがほとんど動かない「つけ置き」に近いコースを選ばなければなりません。もしも、安易に洗濯機を使って洗うと、

①表面がすれる
②シワができる
③中の芯地がヨレる

といった恐れがあります。もしも普通に洗濯した場合には、中の芯地はぐしゃぐしゃになり、再度使えないような状態となってしまうので、くれぐれもご注意ください。

もまない!絞るのも叩くのもNG

実際には、洗濯機を使わず手で洗濯しますが、その際にも「もむ、絞る、たたく」など、力を加えるような行為は極力避けましょう。「そんな洗い方で汚れが落ちるの?」と感じる方もいらっしゃるでしょうが、ついたばかりの汚れ、簡単な水溶性の汚れでしたら、問題なく落とせます。

そもそも、力を入れて洗濯したからといって、必ず汚れが落ちるとも限りません。シルク製品は、しみ抜きするのはプロでも難しい場合があります。ご家庭で落とそうとチャレンジするのは、リスクが高いです。この洗濯方法で落ちない汚れの場合は、クリーニング屋さんへ相談しましょう。
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初回公開日:2017年12月05日

記載されている内容は2017年12月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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