【モノ別】コーヒーの染み抜き方法・染み抜きの際のNG行為
更新日:2020年07月04日
コーヒーの染み抜き方法
コーヒーは、比較的水になじみやすいので、すぐに水で洗い落とせる状況ならば、水洗いだけでも染み抜きはできます。家にいるときには、まず水洗いをしてみて、それでも残るようであれば、台所用の中性洗剤を薄めて染み抜きをします。とくにコーヒーに砂糖やミルクを入れて飲む習慣の人は、油分と糖分が含まれる分、洗剤の助けを必要とします。
コーヒーの染みは、洋服だけとは限りません。靴やバッグなどの小物、ときにはカーペットやソファにこぼしてしまって染みを作ってしまうこともあります。それぞれ効果的に染みを抜く方法があるので、コーヒーの染みに困ったら、ぜひ試してみてください。
服のコーヒーの染み抜き方法
服に付いたコーヒーの染みは、家にいればすぐに水洗いすることで、対処も早く、染みが残ることはほとんどありません。しかし、問題は外出時のコーヒーの染みです。喫茶店でほっと一息、会社でのコーヒータイム、会議や打ち合わせでのコーヒーなど、コーヒーを飲む機会はたくさんあります。
外出先で服にコーヒーの染みが付いてしまった場合、その場で水洗いすることができませんから、まずやることはコーヒーの染みが乾いてしまう前に、できるだけティッシュなどを使って付いてしまったコーヒーを移し取るということです。このひと手間を行うことで、家に帰ったあとの染み抜きを簡単にすることができます。
家に帰ったら、まず水洗いしましょう。それでも染みが残ってしまった場合は、液体酸素系の漂白剤と重曹を使って染み抜きをします。
染みの付いた部分の裏側に当て布をして、使い古しの歯ブラシなどを使って、染み全体に塗ります。コーヒーの染みが徐々に薄くなってきますから、あとはぬるま湯で揉み洗いしてから洗濯機で洗います。
バッグのコーヒーの染み抜き方法
バックの場合、革のバックは、自分で染み抜きをすると色が変わってしまう可能性が高いのでプロにお任せしたほうがいいでしょう。布地やキャンバス地のバックであれば、自分でもコーヒーの染み抜きをすることができます。
まず染みになりつつあるコーヒーを吸い取ることが先決です。このときに注意したいのは、タオルなどでゴシゴシ擦ることです。汚れを繊維の奥へと押し込むことになるので、汚れをタオルに移すような感覚で吸い取りましょう。
水分を取り除いたら、漂白剤を使っても染みはきれいになりますが、バックの色落ちも心配です。そんなときには、酢とアルコールで染み抜きをしていきます。酢は、味の付いていない穀物酢を使い、アルコールはドラッグストアにあるエタノール消毒液を使います。
酢とアルコールを1:1に混ぜて、コーヒーの染みが付いた場所に振りかけます。そして雑巾か布で拭きとります。この作業を何度かするうちに、コーヒーの染み抜きができます。
コートのコーヒーの染み抜き方法
コートにコーヒーの染みが付いてしまった場合、やはりすぐにコーヒーをティッシュなどで吸い取ります。あまり広範囲でなければ、台所用中性洗剤を水で薄めたものを歯ブラシなどに付けて、染みを叩きます。この時、染みが広がらないように染みの回りから中心に向かって叩くようにしましょう。染みが薄くなってきたら、もう一度水だけでたたいて、洗剤を取って、乾いたタオルで拭き取ります。
コーヒーの染みが広範囲にわたったり、時間が経って、なかなか中性洗剤でも落ちきれなくなったりしたコーヒーの染み抜きは、洗濯用石けん、重曹、酸素系漂白剤、そしてドライマーク用洗剤を使ってドライコースで洗濯します。
まず、コートを濡らしてから洗濯用石けんをこすりつけ、歯ブラシで叩くようにコーヒーの染みになじませます。そのあと、一度石けんをきれいに洗い流します。次に、液体酸素系漂白剤と重曹を3:1の割合で混ぜたペーストをコーヒーの染みの部分に乗せていきます。最後にドライコースで洗濯します。
コートは、どうしても雨やホコリなどにさらされて、いろいろな染みや汚れが付きやすくなります。洗濯したら、防水スプレーをかけておきましょう。水をはじくので、シミになりにくくなります。
靴のコーヒーの染み抜き方法
スニーカーなどの布製の靴の場合には、お湯と固形石鹸、ブラシでこすり洗いをして、お湯でよくすすぎましょう。お湯に酵素系漂白剤を溶かして、1~2時間ほど浸け置きしてからよくすすいで乾かします。
皮製品のブーツやビジネスシューズなどは、安易に自己流で染み抜きをしてしまうと色が抜けてしまったり、染み抜きをした部分が、もっと濃くなってしまったりすることもあります。染み抜きをする前よりももっとひどくなってしまう可能性もあるので、皮専門の染み抜きのプロに任せたほうが無難でしょう。
ソファのコーヒーの染み抜き方法
ソファにコーヒーをこぼしてしまった場合、ソファの素材によって、染み抜き方法が違ってくるので、慌てずに対処しましょう。まず布製のソファですが、コーヒーは水性なので、コップ1杯のお湯に中性洗剤を溶かして泡立てます。その洗剤を浸した布でコーヒーの染みを叩くようにして布に移します。布にコーヒーの染みが移ったところで、乾いた雑巾で押さえます。
合皮ソファは、布に比べるとコーヒーの染みも浸み込みにくいので、すぐに拭き取ればほとんど染みの心配はありません。まずは、中性洗剤をしみこませた布かキッチンペーパーを染みの部分に10分ほど放置しておきます。あとは洗剤分が残らないように、濡れた雑巾でふき取ります。
革張りのソファは、水に弱いため水拭きを繰り返すことで、ひび割れてしまう可能性があります。本革張りのソファについたコーヒーの染みは、布でさっと拭き取ってから、専用の皮製品用のクリーナーを使って落とします。そのあとで、皮用クリームで保護すれば、水溶性の染みをはじくのでお手入れが楽になります。
壁紙のコーヒーの染み抜き方法
白い壁紙に付いてしまったコーヒーの染みは、とても目立ってしまいます。しかし、あわてて、こすって拭いてしまうと、染みが広がってしまう危険性もあります。まずは、染みが広がらないように、布などで水分を取ります。
乾いたコーヒーの染みで、わずかであれば、消しゴムやメラミンスポンジを試してみましょう。この場合、強くこすりすぎないことがポイントです。強くこすりすぎると、壁紙自体を傷つけてしまことになります。
コーヒーの染みの範囲が広い場合には、ガラスクリーナーを使って染み抜きをします。壁紙がビニールクロスの場合、ガラスクリーナーを使うことでコーヒーの染み抜きができます。コーヒーの染みが付いた部分に、まんべんなくガラスクリーナーを吹き付けます。下に垂れてもいいように新聞紙などを敷いておきましょう。
カーペットのコーヒーの染み抜き方法
カーペットは、コーヒーの染みが付いたからといって、すぐに洗濯などはできません。カーペットのように洗えないものの染み抜きをするときには、もし染み抜き剤が残っていても体に害のないような染み抜き剤を使うことが大切です。染みの大きさを広げないようにしながら注意深く染み抜きをしましょう。
用意するものは「台所用中性洗剤」「オキシドール」「アンモニア水」「綿棒」「キッチンペーパー」です。
(1)綿棒に台所用中性洗剤と水を含ませて、カーペットのコーヒー染みになじませます。そのあとキッチンペーパーで洗剤を拭き取ります。
(2)漂白剤は、染み抜き後にカーペットに残ってしまうので、その代わりにオキシドールを少量小皿に入れます。さらにアルカリ度を高めるために、アンモニア水を1~2滴入れます。
(3)オキシドール&アンモニア水の混合液を綿棒に付けて、染みが付いた部分だけを集中的にたたきます。仕上げに水を含ませたタオルを当てて、残った混合液を薄め、その後キッチンペーパーで水分を拭き取ります。
染み抜きの際のNG行為
コーヒーの染みだけでなく、染み抜きをする際には、共通してNG行為というものがあります。ついやってしまいそうなことも多いので注意しましょう。
放置してしまう
染みは、すぐに対処すればほとんどの場合、気にならなくなる程度まで染み抜きすることができます。しかし、染みが付いてから一週間以上も放置しておくと、染みの性質が変化してしまったり、繊維の奥までこびりついてしまったりすることで、非常にガンコな染みになってしまいます、染みを定着させてしまわないように、できるだけ早く染み抜きしましょう。
こすってしまう
染みがついてしまうと、あわててこすってしまいますが、これもNG行為です。ヘタに拭いたりこすったりすると、かえって染みがひどくなってしまうことがあります。また、力任せにこすってしまうと、染みは取れても、肝心の生地が傷んでしまい、もう元には戻りません。とくにデリケートな繊維は、こすらないように上からポンポンと叩くようにして染み抜きをしましょう。
すすぎが十分でない
染み抜きのときには、なんらかの洗剤や漂白剤などを使う場合があります。それらを使った後は、必ず水ですすぐようにしましょう。洗剤や薬剤が残ってしまうと、変色の原因にもなりますし、敏感肌の人が触れるとかぶれの原因になる場合もあります。
コーヒーの染み抜きは、スピードが肝心
コーヒーの染みができてしまったら、ともかく水洗いしてしまうことです。外出先でも、もし範囲の小さな染みであれば、化粧室に行って水で揉み洗いしましょう。このスピード感がコーヒーの染みにはとても効果があります。こうしておけば、帰ってから洗濯機で洗っておけば、コーヒーの染みはすっかりなくなっているはずです。コーヒーに限らず、染み抜きのコツは時間をおかず、すぐに行動に起こしましょう。
初回公開日:2017年09月20日
記載されている内容は2017年09月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。