油性ペンを簡単に消す方法8つ・紙/布/壁/靴など
更新日:2025年03月05日

油性ペンが消えにくいワケ

油性ペンが落ちない、消えないようにできているのは、ペンの成分の中に「定着剤」が入っているからです。定着剤は、インクを素材にしっかりとくっつける接着剤のような役割を持っており、この定着剤がインクと素材を剥がれにくくしています。
油性ペンはどう作られてるか
油性ペンは、染料と石油系の有機溶剤と樹脂で作られています。それぞれの原料をお湯で温めながら調合し、タンクで混合し、攪拌し、遠心分離機で不要物を除去するとインクの原液が完成します。工場内は危険物を数多く取り扱っており、火気厳禁となっています。
水性ペンとの違いは
油性ペンと水性ペンの大きな違いは、有機溶剤の原料の違いと定着剤不使用という点です。水性ペンに使用する有機溶剤は、水になります。そして、水性ペンには、定着剤というのものは含まれていません。
油性ペンを消す方法8つ
「落ちない!」「消えない!」をモットーに作られている油性ペンは、一度色がついてしまうと、消すことは難しいと言われています。しかし、使う頻度がそこそこあるため、うっかり服につけてしまったことや、間違えて関係のない場所につけてしまう事もあるのではないでしょうか。
素材別・油性ペンを消す方法
油性ペンを消すことができるかどうかは、つけてしまった素材によります。油性ペンに含まれる「油分」と「アルコール」が入っているアイテムを使えば、間違ってつけてしまった油性ペンを消すことができる場合があります。
油性ペンをつけてしまった物や素材別に、消し方をご紹介します。
油性ペンをつけてしまった物や素材別に、消し方をご紹介します。
紙の場合
紙は、油性ペンを落とすのに難しい素材ですが、ある程度有効な方法は、消しゴムを使うことです。消したい部分を、上からなぞるようにこすります。紙の質や消しゴムにもよりますが、根気よく続けることでインクが薄くなります。
あまりゴシゴシしてしまうと、紙が破れたり、くしゃくしゃになってしまうので、力加減に気をつけましょう。
あまりゴシゴシしてしまうと、紙が破れたり、くしゃくしゃになってしまうので、力加減に気をつけましょう。
壁の場合
壁についた油性ペンを消す最強の方法は、ラッカーシンナーをかけて拭き取ることです。
しかし、ラッカーシンナーは換気や火気に注意が必要ですし、作業中のたばこの喫煙は非常に危険とされています。壁に油性ペンがつくことは、子供がいるお家で多く起こりますが、お子さんの出入りなど、作業には十分な注意が必要です。
しかし、ラッカーシンナーは換気や火気に注意が必要ですし、作業中のたばこの喫煙は非常に危険とされています。壁に油性ペンがつくことは、子供がいるお家で多く起こりますが、お子さんの出入りなど、作業には十分な注意が必要です。
布の場合
布についてしまった油性ペンを消すのに一番効果的な方法は、消毒用エタノールを使うことです。しかし、非常に難しく、時間が経過したものは消すことができない場合があります。
油性ペンがついてしまった部分にエタノールを含ませ、叩きながらインクを落としていき、その後、洗濯をします。しかし、エタノールは布本来の色も落としてしまう可能性があるので、目立たない所で一度確認するとよいでしょう。
油性ペンがついてしまった部分にエタノールを含ませ、叩きながらインクを落としていき、その後、洗濯をします。しかし、エタノールは布本来の色も落としてしまう可能性があるので、目立たない所で一度確認するとよいでしょう。
靴の場合
布製のスニーカー類の油性ペンを落とす方法は、除光液もしくは消毒用エタノールを使うことです。しかし、布製のスニーカー類の油性ペンを消すのは非常に難しく、薄く落とすという形になります。
消す箇所の油性ペンの汚れに直接、除光液か消毒用エタノールをかけ布でたたきます。こすると布に汚れが広がっていってしまうので気をつけましょう。
消す箇所の油性ペンの汚れに直接、除光液か消毒用エタノールをかけ布でたたきます。こすると布に汚れが広がっていってしまうので気をつけましょう。
床の場合
初回公開日:2017年10月09日
記載されている内容は2017年10月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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