部屋の乾燥を防ぐ対策・影響・乾燥する温度|コップ/喉痛い
更新日:2020年08月28日
スチーム式
ヒーターでお湯を沸かし、その蒸気を放出します。とてもシンプルな仕組みですが、加湿器の中でもっとも高い加湿力を持つのが特徴です。本体価格も安価な傾向にあります。一度、水を沸騰させるので、放出される蒸気は清潔で、衛生面に気をつかう人にもできます。
デメリットとしてはやけどの可能性があることと消費電力が他の仕組みに比べて高くなる傾向になることです。幼い子供や犬や猫のようなペットがいる家庭には向かないかもしれません。
気化式
水分を含んだフィルターに風を送り、湿った空気を放出します。熱を使わないので、スチーム式のようにやけどの心配がありませんから、子供やペットがいる家庭にもです。電気代も安く済みますが、あくまで湿った空気を放出するので、加湿能力は劣る傾向にあります。
加湿能力が低い以外にもデメリットがあり、フィルター交換の手間を惜しむとフィルターに繁殖したカビや雑菌を部屋中にまき散らしてしまいます。こまめな手入れが必要なので、それが無理な人には向きません。また、動作音も大きい傾向があり、音に敏感な方にもできません。
超音波式
水を超音波で揺らすことで細かい粒子にして、空気中に放出します。超音波で揺らせばすぐに空気中に放出されるため、電源を入れれば即座に加湿し始めるのが特徴です。スチーム式のように熱くなることもありません。本体価格も安価な傾向にあり、消費電力も低いという特徴があるので、コストパフォーマンスは一番いいです。
しかし、デメリットもあり、スチーム式や気化式といった他の方式に比べ、放出される水の粒子が大きい傾向にあり、空気中に放出というよりは水滴となって落下したり結露の原因になることもあります。
他にも気化式よりもこまめなお手入れが必要です。お手入れをしなければ、菌が部屋の中に放出されてしまうので、注意しましょう。
小型化している製品も多いので、デスクにも置きやすいというメリットがあります。
ハイブリッド式
温かい風を水が含んだフィルターに送り、空気中に放出するというものです。気化式とスチーム式の特徴を併せ持った方式といえます。気化式よりも加湿スピードが向上している上に、スチーム式より消費電力が抑えられるというメリットがあります。
ただし、フィルターの菌の繁殖を抑えるため、こまめなお手入れは欠かせません。また価格も高くなりやすく、本体も大きくなりやすいです。そのため、コンパクトな加湿器が欲しい場合にはできません。
部屋の乾燥を防ぐための加湿器の選び方
部屋に見合った加湿能力の製品を選ぼう
加湿器を購入する際、どれほどの広さの部屋までなら加湿できるかきちんと確認をしましょう。広い室内に、能力の低い加湿器を購入しても部屋全体の湿度が上がらないので、意味がありません。また、狭い室内に能力が高い加湿器を設置してしまうと、部屋の湿度が上がり過ぎてしまい、結露やカビの原因になってしまいます。
理想的な湿度は40%から60%の間なので、気になる人は湿度計も購入するといいでしょう。
幼い子供やペットがいるかどうか
幼い子供やペットと一緒に暮らしているのなら、加湿能力は高くともやけどの危険性があるので、スチーム式のものは使わないほうが無難です。熱を発生させない気化式と超音波式がです。
アロマを使いたいかどうか
最近の加湿器はオイルを垂らして、室内にいい匂いをさせるものもありますが、これは専用のアロマ加湿器を使用しなければいけません。普通の加湿器では水とオイルが混ざらないので、故障の原因になったりします。
アロマを使いたい人は必ず、アロマ加湿器かどうか確認をしましょう。アロマ加湿器は超音波式のみで可能なものです。スチーム式や気化式といった方式ではアロマ加湿器はありません。
お手入れが簡単かどうか
お手入れが簡単なものを選びたいのであれば、スチーム式を選びましょう。スチーム式は加湿器内で沸騰させるため、雑菌が繁殖し辛いというメリットがあります。そのため、他の方式のものに比べれば、お手入れが簡単です。
超音波式や気化式は熱を使わないので、加湿器内で雑菌が繁殖しやすいという欠点があり、こまめなお手入れが必要です。
給水タンクの容量
タンクの容量が少ないと、すぐに補充しなければいけませんが、給水タンクの容量が大きいと給水するのも大変になります。高齢の方だったり、体力に自信がない方は給水タンクの容量があまりにも大きいものは選ばないほうがいいでしょう。
初回公開日:2018年02月18日
記載されている内容は2018年02月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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