日本酒の平均度数・銘柄別の度数・焼酎やワインとの度数の違い
更新日:2020年08月28日
日本酒の特定名称について
日本酒には清酒の要件を満たし一定の基準をみたしたものには本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)・純米酒(じゅんまいしゅ)・吟醸酒(ぎんじょうしゅ)といった特定名称がつけられます。
特定名称酒を表示できるのは米穀検査3等以上の白米、こうじ米の使用が15%以上に限られ、原料や精米歩合によって分類されています。
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 |
---|---|---|
本醸造酒 | 米、こうじ、水、醸造アルコール | 70%以下 |
特別本醸造酒 | 米、こうじ、水、醸造アルコール | 60%以下または特別な製造方法 |
純米酒 | 米、こうじ、水 | ー |
特別純米酒 | 米、こうじ、水 | 60%以下または特別な製造方法 |
吟醸酒 | 米、こうじ、水、醸造アルコール | 60%以下 |
純米吟醸酒 | 米、こうじ、水 | 60%以下 |
大吟醸酒 | 米、こうじ、水、醸造アルコール | 50%以下 |
純米大吟醸酒 | 米、こうじ、水 | 50%以下 |
味の表現の仕方と意味について
日本酒は辛口甘口の他に端麗なといったような表現をされることがあります。似たような表現があり、どのような意味や違いがあるのか主なものをあげてみました。
◆旨口(うまくち)→一般的に甘口はこの旨口であるといわれ、度数の高さだけでは表現しきれない味を表しています。
◆淡麗(たんれい)→「端麗 」が日本語としては正しいですが、辛口ブームでこの字が使われるようになり、きれいで滑らかな舌触りを表現しています。
◆豊醇 / 芳醇(ほうじゅん)→香り高く味がよいということを表す時に用いられ、日本語としては「芳醇」が正しいですが、最近は「豊醇」の方が多く使われるようになっています。
◆濃醇(のうじゅん)→淡麗の対極になり味が濃いことを表しています。
奥が深い日本酒とその度数
さまざまな銘柄の日本酒と、他の種類のお酒の度数についてご紹介してきました。日本酒を勧められたときなどは、酔ってしまわないかとお酒の弱い人には特に気になることですが、おおよその度数と飲み方を知っていれば、失敗や余計な不安を抱える必要がなくなります。
日本酒が好きな人もまったく飲めなかった人も、度数の違いについて新たな発見ができたのではないでしょうか。
日本酒に限らず自分のお酒に対する限度というものを知って飲むことで、今後はさらにお酒を美味しく安全に楽しむことができるでしょう。
今回ご紹介した日本酒の度数について、日本人として日本が世界に誇れる「日本酒」をこれからもたくさんの人に勧められるように、知識のひとつとして役立ててもらえれば幸いです。
初回公開日:2017年11月01日
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