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レーヨンの洗濯機での洗い方・おすすめの洗剤・縮み・しわ対策

初回公開日:2017年12月22日

更新日:2020年03月03日

記載されている内容は2017年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

上品な光沢としなやかに流れるラインが人気のレーヨン製の洋服。なんとなく、洗濯が難しいイメージですが実際にところどのようにお手入れするのが良いのでしょうか?今回はレーヨンの特徴と性質を勉強しつつ、家庭で洗濯する方法をご紹介します。

レーヨンの洗濯機での洗い方・おすすめの洗剤・縮み・しわ対策

レーヨンとは?

上品な光沢とシルクに似た手触りが人気のレーヨン。レーヨンは高価なシルクの代用品として人工的に作られた素材で、人工繊維としては最古の歴史をもっています。高級な上着の裏地や婦人服、またはその肌ざわりの良さと吸湿性から肌着としてよく使われています。『レーヨン』はフランス語で光とコットンをかけ合わせた光線という意味で、その名のとおり光る糸という意味があります。

レーヨンの歴史と製造方法

日本では明治時代末期にフランスやドイツから輸入され広まりました。レーヨンは自然の素材から作られているので、土に埋めると生分解して大地に帰るエコロジーな素材としても知られています。最近はエコ活動が盛んでレーヨンを使用した洋服がよく出回るようになりました。

レーヨンの主原料は紙と同じ木材パルプです。木材パルプの中からセルロースを取り出し精製、それに薬剤を加えて粘性のある溶液にします。その溶液をまた繊維状にして糸に再生したものがレーヨンの元となる素材です。

レーヨンの特徴

レーヨンはドレープ性に優れ、優美なラインの製品によく使用されます。婦人服、ドレスや高級上着の裏地、またカーテンを製造する際に用いられます。パリッとしたというよりも、てろんとした素材で身体の動きに合わせて綺麗に拡がるのがドレープの特性です。よく繊維が染まるので、発色のよいチャイナドレスを作るのにも重宝されています。

また、吸湿性と放湿性がありサラサラとした涼感が夏にぴったりの素材といえます。アロハシャツや最近ではヒートテックにも使用されています。綿よりも汗を吸収する性質がある一方で、水を含むと繊維が膨張して縮んでしまう難点もあります。水に濡れると強度は1/3まで低下します。

摩擦に弱く、シワになりやすい性質です。洗濯をすると必ずといっていいほどシワになるのでアイロンの出番は多くなります。シワはアイロンで伸ばせますが、先ほども述べたように水に弱いのでスチームアイロンは厳禁です。

レーヨンの洗濯機での洗い方

家庭で洗濯する際に一番気をつかう素材はウールでもシルクでもなく、レーヨンでしょう。基本的にレーヨン素材は家庭での洗濯は難しいとされています。その理由は、レーヨンはとにかく水に弱い素材です。水を含むと繊維が太くなり、糸同士が強く引っ張り合うので縮んでしまいます。家庭でドライクリーニングは現実的にできませんし、水で洗うほか方法はありません。

洗濯表示のマークを確認しても水洗いは禁止マークが付いていて、クリーニング店でのドライクリーニングを推奨されています。基本、クリーニング店に持って行くのが正解ですが、毎回クリーニングに出すのも大変ですしお金もかかってしまいます。またクリーニング店で行うドライクリーニングは石油の溶剤を使用します。油汚れは落ちますが、汗などの水性の汚れやニオイは落ちにくいという難点があります。

まずはお試し洗濯してみる

色々とハードルの高いレーヨンですが全く家庭で洗濯できないということでもないです。けれど、洗濯方法を間違えると大人用のサイズのものが子供用のように小さくなってしまう事も珍しくありません。

高価なレーヨン100%の洋服や絶対に縮ませたくないお気に入りのドレスなどはクリーニング店にお願いするのが賢明ですが、安価なものやレーヨンの配合率が20%以下のものは試してみる価値ありです。まずは古着で失敗しても惜しくないものから試して感覚をつかんでみましょう。

しっかり汚れる前に洗濯

もちろん短時間でササッと洗濯するよりも、しっかり水に浸したほうが汚れは落ちます。けれどそれは、レーヨンの性質上できません。なので、着用したらすぐに洗濯するのが汚れを溜めない工夫のひとつです。汗などは短時間の洗濯でも十分落ちますので、帰宅をしたらすぐに洗濯するなどの習慣をつけましょう。

レーヨンの洗濯でおすすめの洗剤

レーヨンは基本的に水に浸す時間が短ければ短い程よいとされています。一度着用しただけの洋服や、あまり汚れていないものはおしゃれ着洗いで有名な『エマール』や『アクロン』を使い、水に浸す時間に気をつけて洗濯すれば十分です。

けれど、汗をたくさん吸収したものや、繊維の中まで汚れがしみ込んでいるものはしっかりと水に浸してよく洗わないと落ちにくいという矛盾点があります。そのような場合に活用したいのが、ドライクリーニング用のおしゃれ着洗剤です。洗浄力が中性洗剤より強く、短時間で繊維の間のよごれを落としてくれる特徴があります。

有名な製品は『ハイペックゼロ』と『プロ・ウォッシュ』があります。プロが使う洗剤を家庭でも使えるように開発された製品で、強力に汚れを落としてくれると人気です。値段はお手頃価格とはいえませんが、毎回クリーニング店で支払う料金よりも経済的です。

レーヨンの製品の洗濯方法

最近ではウォッシャブルレーヨンという洗えるタイプのレーヨンが主流になりつつあります。その一方で、従来の水に浸しただけで縮むものもありますので注意が必要。また、表示にウォッシャブルレーヨンとは書かれていないことがほとんどですので、しっかりと洗濯表記で水洗いが可能か確認します。

レーヨンの配合量によっても洗濯方法は変わってくるでしょう。既に述べたように、レーヨン100%で高価なものはクリーニング店にお願いするのがよいでしょう。洗濯可能な表記があれば、手洗いか洗濯ネットに入れて洗濯機のおしゃれ着洗いのコースで洗います。レーヨンの配合量が高いものはレーヨンを洗う手順で洗います。

レーヨン製のシャツを洗濯してみよう

では、洋服でよくレーヨンが使われているレーヨン製のシャツを洗濯していきましょう。レーヨンを洗う時はスピードが大事です。とにかく、生地が水を吸い込む前に洗濯を終わらせることに集中します。水に浸してもみ洗いというよりも、汚れを水の中に払い落とすイメージでゆするように洗います。

洗濯の時間は1〜2分以内

まずは、準備から。常温の水を洗面台や容器にはり、そこに洗剤をよく溶かします。水温は5℃以下では洗浄力が低下してしまうので注意。15℃〜25℃が適温で、洋服の縮みを防ぐためにもお湯やぬるま湯は避けましょう。

洋服を洗剤液に入れ、ゆするように洗います。30秒。すぐに新しい水でシャツを30秒ほどすすぎ、脱水も洗濯機を使用する場合は30秒から1分の間ですませます。面倒でないひとはタオルの間に挟んで押しながら水分を吸い取ります。全ての過程を1分〜2分で終わらせます。

柔軟剤は基本的に使いません。理由は、水に浸す頻度が増えてしまうのと、ほとんどのドライクリーニング用の洗剤は柔軟剤不要だからです。そもそも、水に浸すのが厳禁なレーヨンを何度も水に浸して洗うとするのが間違っています。

すぐに取り出して干す

脱水が終わったら、すぐに取り出して手で軽く伸ばして形を整えます。レーヨン製の洋服はシャツに限らず形が変形しやすいです。ハンガーにかけるのもいいですが、どうしても重心が一カ所に集中してしまい、肩にハンガーの跡が形成されてしまいます。ノースリーブ以外のものはできればピンチハンガーに平干しします。日陰に干すようにしましょう。

アイロンをかける

乾燥したら、アイロンをかけましょう。レーヨンは洗濯によっていくらか繊維が縮んでしまいゴワッとしてしまいます。また乾燥する際に生地の偏りによりシワもできてしまうでしょう。このレーヨンにみられるシワは繊維の縮みのためです。中温度で当て布をしてアイロンをかけてあげると、繊維が伸ばされてさらっとしたレーヨンならではの光沢がよみがえります。

レーヨンのほかの素材の洗濯方法は?

レーヨンの素材について今までみていきました。ほかにもデリケートな素材のものでクリーニング店に持っていかなくても家庭で洗濯できる素材のものがあります。

ナイロン

ナイロンは90年代にアメリカで開発され、商品化されました。合成繊維の先駆け的存在のナイロンは石炭と空気と水から形成されいて、ストッキング、下着やレインコートなどの衣料品によく使用されています。また、車のシートや釣り糸など産業用など幅広く取り入れられています。

欠点といえば、熱に弱くタバコやストーブなどですぐに溶けてしまうこと。また、日光による素材の黄ばみが起こりやすいのが欠点です。

ナイロンが使われた洋服はおしゃれ着洗いの中性洗剤を使用します。洗濯ネットに入れるとシワができにくいです。脱水後はすぐに取り出してシワを伸ばしたのち陰干しします。白い服を日の当たるところで干してしまうと、黄ばみが発生してしまいます。これは汚れではないので洗濯で取ることはできないので注意が必要です。

混紡(こんぼう)

一般的に生地を作る原料となる素材は綿やウール、石油などです。綿を糸状にしていく前に異なる素材のものを混ぜこぜにして、それをひとつの糸にしたものを混紡といいます。例えば綿30%、ウール70%など、2種類の異なる繊維を組み合わせた加工素材です。

混紡はそれぞれの異なった繊維を組み合わせる事によって、長所と短所を補う働きをしてくれます。例えばカシミア100%のセーターは値段がどうしても高くなりがちですが、アンゴラの毛を混ぜることによりコストダウンできます。また、スキニージーンズも麻100%よりもポリウレタンの化学繊維を混ぜると、ジーンズの見た目なのにストレッチが効いている仕上がりになります。

レーヨンと混紡の組み合わせで混紡率が40%以下の場合は縮みにくくなるとされています。混紡を洗濯する場合は通常、おしゃれ着を洗う手順で洗濯機します。

麻混紡

夏に大活躍の麻は天然繊維の中で一番涼しい素材と言われています。湿度と湿度を調節してくれるので、高温多湿の地域で重宝されています。植物繊維の麻はおおきくラミーとリネンに分けられます。

ラミーの繊維は太く、長いです。色は白く、まるで絹のような光沢があります。リネンの繊維は短く細いです。感触は絹に近いですが、リネン特有の黄ばんだような色をしています。その自然な色を好む人達もいます。

麻混紡の洗濯は注意が必要!?

麻の特徴は、他の素材に比べて強度がある。色が染まりにくく、落ちやすい。虫に強く、カビに弱い。洗濯時にとてもシワになりやすいです。このような理由から麻は手洗するのが推奨されています。洗濯機で洗ったり、脱水するとどうしてもクシャッと洋服が固まってしまいシワができてしまいます。

脱水を軽く行うか、全く脱水しない『ぬれ干し』も麻には有効です。脱水時によるシワの発生を防いでくれて水の重みがシワを軽く伸ばしてくれます。ハンガーにかけた時にしっかりとシワを伸ばしてあげる事も大切です。その後のアイロンがけを劇的に簡単にしてくれます。

麻混紡とレーヨンの組み合わせの素材で気を付けたいことは、シワにならないようにすることと素早い洗濯です。洗濯表記で水洗い可能か確認しましょう。麻混紡のみなら、上記の手順で手洗いできます。レーヨンの配合率が高ければ高い程、水洗い禁止表記が付いているので注意を払いましょう。

アクリル

アクリルは合成の化学繊維です。石油を原料にウールを目標にして作られました。そのためふんわりと肌触りが柔らかく、暖かく軽い繊維です。シワになりにくく、弾力性があります。また、カビに強くコストを抑えた冬服のセーターによく用いられます。

その一方で、静電気が起こりやすくホコリなどを引きよせてしまう性質を持っています。摩擦に弱いので、腕などよく身体を動かす場所やカバンで擦れる箇所に毛玉ができてしまいがちです。毛玉は摩擦により繊維が毛羽立ち、その毛羽立った繊維が集まったものが毛玉になります。また、吸湿性が少ないので肌を乾燥から守ってくれる機能も低いです。

アクリルは洗濯は簡単?

洗濯方法はほかの繊維に比べて比較的簡単です。中性洗剤を使い摩擦が起きないように押し洗いします。どうしても面倒な場合は、洗濯ネットに生地を裏返して入れておしゃれ着洗いや手洗いコースで洗います。

アクリルは伸びやすいので脱水は短めにして、干すときはピンチハンガーの上に平干しします。ハンガーにかけると肩の部分が伸びてしまって元に戻らなくなってしまうので注意します。柔軟剤の使用は静電気を抑えてくれるので、アクリルなどの化学繊維を洗濯する場合は積極的に活用しましょう。

レーヨンの洗濯での失敗対策とは!?

レーヨンを家庭で洗濯したときに、縮んでゴワゴワになってしまったというのが一番多い失敗体験です。レーヨンは水に濡れると縮む性質があるので基本的に水洗い不可の素材です。ウォッシャブルレーヨンのような繊維に特殊な防縮加工がされている水洗いできる表示を除き、おしゃれ着洗いの中性洗剤を使おうが、柔軟剤を使おうが関係ありません。

また、家庭用洗濯機のコースに『ドライモード』なるものがありますが、クリーニング店のドライクリーニングとは全くことなります。基本的に優しい回転の水流による水洗いでしかありません。クリーニング店では石油系の溶液を使って洗いますので、水は全く使っていません。

ゴワゴワになってしまったレーヨンは、水を含んだ繊維がぎゅっと縮んで短くなった状態です。残念ながら基本的には元に戻りません。そうならないようにするのが一番ですが、そうなってしまった場合の対策をみていきましょう。

縮んでしまった場合は?

レーヨンの縮みは繊維が水を吸収してギュッと詰まってしまった状態。ちまたでは、色々な方法が紹介されていますが、今回は『リンス』を使った解消法についてご紹介します。

まず、容器に水を張りその中にリンスを2〜3プッシュ入れてよくかき混ぜます。そして縮んでしまった洋服を30分浸します。その後、すすいで洗濯機で30秒〜1分以内で脱水。タオルに挟んで水分を吸い取らせる方法が一番素材にダメージを与えずシワを防げる方法です。

干していくときに生地を痛めないようにぎりきりまで伸ばしていきます。ピンチハンガーで平干しするか二つ折りにハンガーで吊るすかして生地のヨレができないように気をつけます。

乾燥したあと、もしくは乾く一歩手前にアイロンでしっかり引っぱりながら伸ばします。この時に、無理に引っ張ると縫い目がほずれてしまうので気をつけて行います。この方法で8割がた戻ったというかたが多いです。

シワが出来てしまった場合は?

レーヨンのシワは生地が縮んだり偏ったりした状態。家庭洗濯したとき、洋服を絞るときにもよくシワはできてしまいます。このシワはハンガーで吊るしておいただけではとれませんのでアイロンをかけていきます。縮みを直す方法と同様にしっかりと引っぱりながらシワを伸ばします。必ず当て布をして中温で行います。

直接アイロンを当てた場合、素材にテカリができてしまうので絶対にやめましょう。

絶対に縮ませたくない洋服はクリーニング店に持っていこう!

今回はレーヨンを家庭で洗濯する方法についてご紹介しましたがいかがでしたか?むかしは高級洋服にしか使用されていなかった素材ですが、最近では安価な洋服にも使用されるようになり洗濯する機会がとても多くなりました。

100%レーヨンの物や、絶対に縮ませたくないものはクリーニング店にお願いするのが基本です。けれど、多少縮む覚悟で自分で洗うのも最近の主流になりつつあります。その際はこちらの情報を参考にしてみてみて下さい。

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