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レーヨンの洗濯機での洗い方・おすすめの洗剤・縮み・しわ対策

更新日:2025年03月05日

上品な光沢としなやかに流れるラインが人気のレーヨン製の洋服。なんとなく、洗濯が難しいイメージですが実際にところどのようにお手入れするのが良いのでしょうか?今回はレーヨンの特徴と性質を勉強しつつ、家庭で洗濯する方法をご紹介します。

上品な光沢としなやかに流れるラインが人気のレーヨン製の洋服。なんとなく、洗濯が難しいイメージですが実際にところどのようにお手入れするのが良いのでしょうか?今回はレーヨンの特徴と性質を勉強しつつ、家庭で洗濯する方法をご紹介します。

レーヨンとは?

上品な光沢とシルクに似た手触りが人気のレーヨン。レーヨンは高価なシルクの代用品として人工的に作られた素材で、人工繊維としては最古の歴史をもっています。高級な上着の裏地や婦人服、またはその肌ざわりの良さと吸湿性から肌着としてよく使われています。『レーヨン』はフランス語で光とコットンをかけ合わせた光線という意味で、その名のとおり光る糸という意味があります。

レーヨンの歴史と製造方法

日本では明治時代末期にフランスやドイツから輸入され広まりました。レーヨンは自然の素材から作られているので、土に埋めると生分解して大地に帰るエコロジーな素材としても知られています。最近はエコ活動が盛んでレーヨンを使用した洋服がよく出回るようになりました。

レーヨンの主原料は紙と同じ木材パルプです。木材パルプの中からセルロースを取り出し精製、それに薬剤を加えて粘性のある溶液にします。その溶液をまた繊維状にして糸に再生したものがレーヨンの元となる素材です。

レーヨンの特徴

レーヨンはドレープ性に優れ、優美なラインの製品によく使用されます。婦人服、ドレスや高級上着の裏地、またカーテンを製造する際に用いられます。パリッとしたというよりも、てろんとした素材で身体の動きに合わせて綺麗に拡がるのがドレープの特性です。よく繊維が染まるので、発色のよいチャイナドレスを作るのにも重宝されています。

また、吸湿性と放湿性がありサラサラとした涼感が夏にぴったりの素材といえます。アロハシャツや最近ではヒートテックにも使用されています。綿よりも汗を吸収する性質がある一方で、水を含むと繊維が膨張して縮んでしまう難点もあります。水に濡れると強度は1/3まで低下します。

摩擦に弱く、シワになりやすい性質です。洗濯をすると必ずといっていいほどシワになるのでアイロンの出番は多くなります。シワはアイロンで伸ばせますが、先ほども述べたように水に弱いのでスチームアイロンは厳禁です。

レーヨンの洗濯機での洗い方

家庭で洗濯する際に一番気をつかう素材はウールでもシルクでもなく、レーヨンでしょう。基本的にレーヨン素材は家庭での洗濯は難しいとされています。その理由は、レーヨンはとにかく水に弱い素材です。水を含むと繊維が太くなり、糸同士が強く引っ張り合うので縮んでしまいます。家庭でドライクリーニングは現実的にできませんし、水で洗うほか方法はありません。

洗濯表示のマークを確認しても水洗いは禁止マークが付いていて、クリーニング店でのドライクリーニングを推奨されています。基本、クリーニング店に持って行くのが正解ですが、毎回クリーニングに出すのも大変ですしお金もかかってしまいます。またクリーニング店で行うドライクリーニングは石油の溶剤を使用します。油汚れは落ちますが、汗などの水性の汚れやニオイは落ちにくいという難点があります。

まずはお試し洗濯してみる

色々とハードルの高いレーヨンですが全く家庭で洗濯できないということでもないです。けれど、洗濯方法を間違えると大人用のサイズのものが子供用のように小さくなってしまう事も珍しくありません。

高価なレーヨン100%の洋服や絶対に縮ませたくないお気に入りのドレスなどはクリーニング店にお願いするのが賢明ですが、安価なものやレーヨンの配合率が20%以下のものは試してみる価値ありです。まずは古着で失敗しても惜しくないものから試して感覚をつかんでみましょう。

しっかり汚れる前に洗濯

もちろん短時間でササッと洗濯するよりも、しっかり水に浸したほうが汚れは落ちます。けれどそれは、レーヨンの性質上できません。なので、着用したらすぐに洗濯するのが汚れを溜めない工夫のひとつです。汗などは短時間の洗濯でも十分落ちますので、帰宅をしたらすぐに洗濯するなどの習慣をつけましょう。

レーヨンの洗濯でおすすめの洗剤

レーヨンは基本的に水に浸す時間が短ければ短い程よいとされています。一度着用しただけの洋服や、あまり汚れていないものはおしゃれ着洗いで有名な『エマール』や『アクロン』を使い、水に浸す時間に気をつけて洗濯すれば十分です。

けれど、汗をたくさん吸収したものや、繊維の中まで汚れがしみ込んでいるものはしっかりと水に浸してよく洗わないと落ちにくいという矛盾点があります。そのような場合に活用したいのが、ドライクリーニング用のおしゃれ着洗剤です。洗浄力が中性洗剤より強く、短時間で繊維の間のよごれを落としてくれる特徴があります。

有名な製品は『ハイペックゼロ』と『プロ・ウォッシュ』があります。プロが使う洗剤を家庭でも使えるように開発された製品で、強力に汚れを落としてくれると人気です。値段はお手頃価格とはいえませんが、毎回クリーニング店で支払う料金よりも経済的です。

レーヨンの製品の洗濯方法

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初回公開日:2017年12月22日

記載されている内容は2017年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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