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泥汚れの落とし方・簡単な方法|ユニフォーム/服/重曹

更新日:2018年03月06日

落とし方が難しく非常にやっかいな汚れといえば泥汚れです。外遊びや部活動を毎日しているご家族がいる方にとっては大問題です。その他色々な衣服に付着する可能性のある泥汚れについて、今回は、衣服やその素材ごとに簡単で綺麗に泥汚れが落ちる落とし方を紹介します。

泥汚れの落とし方・簡単な方法|ユニフォーム/服/重曹

泥汚れの落とし方とは?

泥汚れは一度ついてしまうと非常にやっかいな汚れです。泥汚れは目立ちますし、落とし方が難しいため、つけおきをするなど工夫してみたけれどなかなか落ちなかった、という経験をお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

普段から運動をする習慣のある方、また、外遊びをする小さなお子様や部活動に打ち込むご家族がいらっしゃる方などにとっては、泥汚れの洗濯は避けては通れない課題です。

今回は、このやっかいな泥汚れの落とし方について、汚れがついてしまった衣類・素材ごとに詳しく紹介します。

そもそもどうして泥汚れは落ちないのか?

泥汚れはとにかく頑固な汚れです。しかし、どうして泥汚れは普通の洗濯では落ちにくいのでしょうか。

それは泥汚れが不溶性の汚れ、つまり水に溶けないタイプの汚れであるからです。泥や砂、埃といった固形の不溶性の汚れは水にも洗剤にも溶けません。また、人の汗や皮脂は液体ですが、こちらも先に挙げた泥などと同じように不溶性の汚れです。

つまり、汗や皮脂と泥が混ざって線維の奥まで入り込んでしまった泥汚れは、ただ洗濯機に入れただけではほとんど落ちません。泥汚れの落とし方にはいくつかの手順があります。

ユニフォームについた泥汚れの落とし方とは?

ユニフォームはその用途から、泥汚れがもっともつきやすい服と言っても過言ではないでしょう。また、ユニフォームには白などといった泥汚れが目立つ色が多いのも困り物です。次から手順を追って実際に落とし方を見ていきましょう。

1.泥汚れを乾かす

ユニフォームに泥汚れがついてしまった時には、まず泥をよく乾かします。晴れた日であれば一時間程度で充分でしょう。ついすぐに水を使って洗い流したくなってしまいますが、泥が多量についたこのままの状態で先に水を使ってしまうと、泥がユニフォームの線維の奥まで浸透してしまいますので避けてください。

2.乾燥した泥を叩いて落とす

乾燥したらぱんぱんと叩いて泥や砂を叩き落とします。この段階でできるだけ泥を落としてください。古くなった歯ブラシなどを使って泥をかき出すのも効果的です。ただし、ブラシを使う場合にはあまり力を入れ過ぎてしまうとユニフォームの生地を傷めてしまう可能性がありますので、注意が必要です。

3.つけおきをする

あらかた泥を落とせたらつけおきをします。ここまでの段階でかなり泥汚れは落ちますが、まだ落ちていない部分に関しては、繊維の奥深くにまで入り込んでしまった泥や砂が汗・皮脂などと結びついて頑固な不溶性の汚れとなっています。こうした泥汚れには、洗剤を溶かしたお湯につけおきをするのが効果的です。

お湯の温度は40度くらいが適温です。風呂の残り湯でももちろん問題ありません。お湯に洗剤を入れ、三十分ほどつけおきをします。洗剤液の濃度は三倍から五倍程度が適当です。あまり効果が見られないようなら、そのままにしてさらに時間を置きましょう。

つけおきした後は軽く絞ってから普段と同じように洗濯機に入れて洗濯すれば、泥汚れが綺麗に落ちます。つけおきし終わってからも泥汚れが目立つようであれば、その部分に固形石鹸などをすり込み、優しくつまんで揉み洗いをしてから洗濯機に入れてください。

どうしても落ちない泥汚れの場合

3までの手順を行っても落ちない頑固な泥汚れの場合は、おそらく泥がユニフォームの生地に色素沈着を起こしているので、漂白剤を用いた落とし方が有効です。この漂白剤ですが、泥が落ちきっていない段階でいきなり用いても効果がありません。目的は泥を取り除くことではなく、あくまでもついてしまった泥の色素の漂白です。

40度弱くらいのお湯に洗剤と漂白剤を入れた混合液を作り、そこにユニフォームをつけて30分から2時間ほどつけおきしましょう。後は軽く絞って普段どおりに洗濯機に入れて洗濯すれば終了です。

その他の服についた泥汚れの落とし方とは?

ユニフォーム以外の衣服についてしまった泥汚れの落とし方も、基本的にはユニフォームの時と同じです。ただし、衣服によっては洗剤や水に弱い生地を用いているものもあります。自宅でも洗えるものであれば問題ありませんが、心配な場合はクリーニングのプロに任せるのが安心でしょう。

また、特におしゃれ着などの生地にはユニフォームよりも弱い物があります。ブラシを使って乾燥させた泥を落とす場合は、毛羽立ててしまったり生地を傷めてしまったりすることのないよう注意が必要です。

スニーカーについた泥汚れの落とし方とは?

スニーカーについた泥汚れはアスファルトの油分などとも結びついて、水や洗剤に溶けない汚れとなっています。泥汚れがついてしまった時には、できるだけ時間を置かずに落とすようにしましょう。

まずは、風通しの良い所に干して充分に泥を乾燥させます。乾いたらスニーカーの底と底とを打ち合わせて泥を落とします。大まかに泥が落とせたら、専用のブラシや古くなった歯ブラシを使ってさらに泥をかき出します。ミシン目に入り込んでしまった泥は粘着テープを使うとうまく落とせます。また、この段階でインソールと靴紐を外してください。

服についた泥汚れの落とし方と同じように、40度程度のお湯を使って洗っていきます。スニーカーなどに使う靴専用洗剤もありますが、泥汚れには固形石鹸を直接すり込んでブラシでこするのがおすすめです。メッシュ部分は傷めないようにナイロンスポンジを使って洗いましょう。干す際には型崩れに注意してください。

体操服についた泥汚れの落とし方とは?

綺麗に落とすためにはこれまでご紹介してきた落とし方と同じように、付着した泥を乾かすことから始めます。泥が乾燥したら叩いて落としましょう。

次に、泥汚れの部分に液体洗剤を直接塗ります。固形石鹸を直接すり込むのも効果的です。この時、洗剤をつける前に水に濡らさないようにしてください。大まかな泥が落ちていない段階で水につけてしまうと、泥汚れが落ちにくくなってしまいます。

予備洗いを終えたら洗濯槽の一番下に汚れた体操服を入れて、他の衣類と一緒に洗濯します。縦型の洗濯機の場合、かくはん羽根の上がもっとも洗浄力が高くなっているためです。

泥汚れが色素沈着を起こしてシミになってしまった場合には、漂白剤を使った落とし方が有効です。ただし、洗剤で落とせる泥汚れが落ちきっていない段階で漂白剤を使ってもあまり効果がありません。また、何度も漂白剤を使うと生地を傷めてしまうので注意してください。

コートについた泥汚れの落とし方とは?

コートに泥がはねてしまった場合は、乾かして叩くという落とし方だけで落ちる場合もありますが、繊維の奥深くまで泥が入り込んでしまうと非常にやっかいです。ひどい泥汚れの場合はクリーニング店に依頼するのが安心でしょう。また、自宅で洗濯する場合は手洗いなどができるコートかどうかをよく確認してください。

基本的な手順は他の衣類についた泥汚れの落とし方と同じです。まずは泥を乾燥させてから叩いて落とします。この時点でできる限り泥を落としてください。その後、コートの洗濯表示に従って洗濯します。

手洗いする場合も、洗濯表示を見て水の温度などに注意してください。石鹸を使って優しく手洗いしていきます。石鹸はすり込むなどすると色移りしてしまう可能性があるので、色のつかない物を用意してください。

Tシャツについた泥汚れの落とし方とは?

Tシャツについてしまった泥汚れの落とし方も、基本的にはその他の衣類に泥がついてしまった場合と同じ落とし方で問題ありません。泥汚れは放置せずなるべく早く手を打ちましょう。

まずは泥を乾かした後で叩いて大まかな泥を落とします。まだ泥が残っているようであれば、古くなった歯ブラシなどで泥をかき出します。特にTシャツは生地の薄い物が多いため、生地を傷めないように気を付ける必要があります。

その後、40度くらいのお湯に洗剤を三倍から五倍程度の濃度になるよう溶かして洗剤液を作り、Tシャツをつけおきします。ひどい泥汚れの場合は優しく揉み洗いしましょう。

ここまでの落とし方であらかた泥汚れは落ちますが、シミになって残っている部分がある場合は漂白剤を使ってさらに30分から2時間ほどつけおきをしましょう。ただし、漂白剤が使えないTシャツもありますので、洗濯表示をよく確認してからお試しください。

簡単な泥汚れの落とし方はあるのか?

ここまで、衣類ごとに泥汚れの落とし方を紹介してきました。しかし、ご家庭によっては毎日のように泥汚れのついた衣服が出てしまう、といったこともあるでしょう。頑固な泥汚れを簡単に落とせる方法はないのでしょうか。

重曹を使う

毎日のように外遊びをしたり、部活動に打ち込んでいる家族の衣服を洗濯しなければならない時には、簡単に泥汚れを綺麗にできる落とし方が必要になります。簡単に泥汚れが落とせるやり方としては重曹を用いる落とし方があります。

液体洗剤と重曹とを同量混ぜ合わせた物を泥汚れに直接塗り込んで時間を置き、それから普通に洗濯する、という泥汚れの落とし方があります。重曹はにおいをとってくれる効果もありますからまさに一石二鳥です。また、液体洗剤と重曹とを溶かした水につけおきをするという落とし方もあります。

スエードについた泥汚れの落とし方とは?

スエードは水に強くないため、泥汚れがついてしまってもつけおきのような水を使った落とし方は推奨されません。また、汚れを落とした後は防水スプレーなどを使いましょう。

スエードの手入れは専用のブラシを用いて行います。まずは、汚れがついてしまった部分を丁寧にブラッシングして泥や砂を落としましょう。その後、専用の汚れ落とし用消しゴムが販売されていますので、そちらを使うという落とし方が有効です。強くこすってしまうと生地を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。

また、汚れがひどい場合はスエード用のシャンプーを使って洗うという落とし方もあります。しかし、この方法はしわや退色、毛が固まってしまうなどといったトラブルにつながることもあります。他の落とし方としてはスエード専用のクリーナーを使ったり、スエードの補色用スプレーで色むらになってしまった部分を目立たなくするなどといった方法があります。

ムートンブーツについた泥汚れの落とし方とは?

ムートンブーツもスエードと同じく濡れると型崩れや色むらができてしまう可能性があるため、自宅で洗濯するのはやや難しい物となっています。泥汚れがついてしまった際の落とし方には、専用のクリーナーを使う、クリーニング店に依頼するといった方法もあります。

自宅で洗濯する場合には中性洗剤を使います。漂白剤や蛍光剤の配合されていない中性洗剤を水に溶いて洗浄液を作り、ブラシを使ってムートンブーツを洗っていきます。汚れが落ちたら、型崩れしないよう大きめのタオルなどを使って水気をとり、新聞紙を詰めて陰干しします。

汚れが広範囲でない場合やあまりひどくない泥汚れの場合は、ムートンブーツ全体を濡らさない落とし方をおすすめします。固く絞ったタオルなどで汚れた部分を叩くようにして汚れをとってください。汚れた部分で何度も叩かないよう注意が必要です。この落とし方でも充分綺麗になります。

これでもう泥汚れは怖くない!

よくついてしまう汚れながら綺麗に落とすのが難しい厄介な泥汚れですが、落とし方を覚えてしまえばもう怖くありません。この記事でご紹介した色々な落とし方をぜひ試してみてください。

初回公開日:2018年03月06日

記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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