ブルーベリーの育て方|種・苗から/プランター・地植え
更新日:2020年08月28日
ブルーベリーの苗からの育て方
ブルーベリーの苗は園芸店で手ごろな値段で入手できます。たくさんの品種が出回っていますが、自家結実できないラビットアイ系を育てる場合は同じラビットアイ系の別品種を2種類以上同時に栽培することが育て方のポイントです。また、ハイブッシュ系のブルーベリーであっても自家結実性が弱い品種もあるため、できれば同系統別品種を2種類以上育てましょう。
育て方にできるだけ手間をかけずにすぐにおいしい実を収穫したいなら2~3年目の苗を購入しましょう。1年目の苗よりも値段は張りますが、若い苗よりも確実においしい実を収穫できます。
苗の植えつけ時期
ブルーベリーの苗の植え付けの適期は3~4月、もしくは10月です。ピートモスや鹿沼土などをミックスした酸性の用土を使用して植えつけることが育て方のポイントになります。土を作るのが面倒な人はブルーベリー用として市販されている用土を使用するといいでしょう。
植え付け直後にたっぷりと水を与え、土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。乾燥を嫌う傾向があるため、水切れを起こさないように育てることが大事です。とくに6月~8月は水切れを起こしやすいため注意しましょう。
肥料は植え付けから2~3ヶ月たって元肥が切れた時期に、緩効性化成肥料を与えましょう。その後も3ヶ月に1回程度緩効性化成肥料を与えると効果的です。果実の収穫後はお礼肥として堆肥や油粕のような有機質の肥料を与えましょう。
剪定
ハイブッシュ系のブルーベリーは樹高が高くなることが特徴です。収穫や手入れを行ないやすくするためと樹形を整える目的で適宜剪定することが好ましいといえます。枯れこんだ枝や最初に実をつけてから5年をこえて実付が悪くなった枝は切り落とすことが丈夫な育て方のコツです。
ブルーベリーの樹形を整えるには枝先の先端を軽く切り詰めます。基本的に1.5mm以下の細い枝は切り落としてしまいますが、1年目の若い苗は、先端をすべて切り落としてしまうと実がつかなくなる恐れがあります。花芽をよくチェックして、すべて切り落とさないように剪定しましょう。
ナーセリーや園芸店で購入したばかりの苗はすでに剪定が行なわれている場合がほとんどなので剪定の必要はありません。2年目から夏と冬の時期にそれぞれ剪定を行ないましょう。
ブルーベリーの鉢植えでの育て方
ブルーベリーは鉢植えで簡単に育てられます。栽培スペースに限りがある家庭では鉢植えでの栽培をします。鉢植えも地植えも育て方に大きな違いはありませんが、鉢植えの場合は水切れに注意することが大事です。とくに高温期に水切れを起こすと実付きに影響するため注意しましょう。
スリット鉢で育てよう
スリット鉢を使うことがブルーベリーの丈夫な育て方のコツです。スリット鉢は名前のとおり、スリットが空いた鉢のことです。
根が鉢の外周をぐるぐると回るサークリング現象が起こると根が土の養分を十分に吸い上げることが難しくなります。スリットが空いていることで空気に触れないように根が動くためサークリング現象を防ぐことができ、健康的な成長を促せます。
日当たりのいい場所に移動させよう
ブルーベリーの上手な育て方のコツは水やりと日当たりに気を配ることです。日当たりがいい場所で育てた方がたくさん実がなります。
鉢植えでブルーベリーを育てるメリットはたくさんありますが、なんといっても季節や時間帯を問わず日当たりのいい場所に移動させられる点が魅力です。遮蔽物が多く日当たりの時間が限られたベランダであっても、ブルーベリーの鉢を日当たりのいい場所に移動させることができれば健康に育てられます。
ブルーベリーの地植えでの育て方
ブルーベリーは地植えで育てると大きく育ちます。たくさんの収穫が見込めますが地植えでの育て方には注意したい点がいくつかあります。
地植えの育て方も鉢植えの育て方も、酸性の土壌で育てることがポイントです。酸性ではない土壌で育てる場合、土壌改善が必要になります。
庭で育てるには
ブルーベリーは育て方が簡単で庭樹にも向いています。庭に植え付ける際には、土壌改良を行なうことが上手な育て方の秘訣になります。植え付けの前に、縦横が40~50cm程度になるように穴を掘り、50リットル程度のピートモスを入れましょう。
また、庭に植え付けた場合は鉢植えと違って動かすことができないため、日当たりを十分に確保できる場所に植え付けることが大事です。日当たりが足りないと、実がならなくなったり貧弱な株姿に成長します。
初回公開日:2017年11月29日
記載されている内容は2017年11月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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