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玉ねぎの育て方・水やりや収穫の仕方|球根・苗から/畑

更新日:2020年02月17日

家庭の常備野菜である玉ねぎは、長期間貯蔵が効きますから、大量に作っても困ることはありません。その栽培方法は、植え付ける時期や肥料など育て方を適切に行えば、決して難しいものではありません。初心者でも失敗の少ない玉ねぎの育て方のコツをご紹介します。

玉ねぎの育て方・水やりや収穫の仕方|球根・苗から/畑

収穫

玉ねぎの収穫は、翌年の6月頃になります。玉ねぎには、収穫時期のサインがあります。それは、茎葉が倒れることです。玉ねぎが十分に育ってくると、葉の内部が空洞になります。すると、株元が弱くなって風が吹くと自然に倒れるようになります。葉が倒れたものから順々に収穫してもいいですし、8割ほど倒れたら一斉に収穫してもいいでしょう。

収穫する日は、お天気の良い日にしましょう。収穫後は、そのまま3日ほど葉を乾かします。十分乾燥したら、ネットなどに入れて風通しの良い場所で貯蔵します。

玉ねぎの畑での育て方

玉ねぎを畑で栽培するときの育て方は、いくつか注意したい点と大きな玉ねぎを収穫するためのコツがあります。

植え方

丸く、きれいな形の玉ねぎの育て方には、苗を植え付ける時のコツがあります。苗を畝に立てかけるようにして、株の根元の白い部分を土に差し込んでいきます。この時の深さによって、玉ねぎの形がいびつになったり、縦長になったりしてしまいます。

差し込む深さは、人差し指の第二関節程度を目安にしましょう。苗の緑の部分まで深く土に埋めてしまうと、縦長で丸みのない玉ねぎになってしまいます。玉ねぎの株と株の間は10cm~15cmくらいあれば十分です。

日当たり

玉ねぎは、葉の部分で光合成を行って栄養分を玉に蓄えます。日当たりが十分でない場所で育てると、葉の生育が悪くなり、十分な光合成ができなくなってしまいます。また、葉の生育が悪くなると、病虫害に対しても免疫力が低下してしまいます。できるだけ、日当たりの良い場所を選んで植え付けましょう。

土寄せ

雨や水やりで土が流れてしまうと、根の浅い玉ねぎは倒れてしまう危険性があるので、土寄せは重要な作業です。

また、追肥をした時に軽く土を耕して土寄せをしてやると、土が柔らかくなって肥料も行き渡りやすくなります。さらに、土の中の空気が循環して酸素が入りやすくなり、根に活力を与えることになります。

トウ立ち

玉ねぎの育て方で、もっとも起こりやすい失敗が「トウ立ち」です。トウ立ちとは、ネギ坊主ができてしまうことです。玉ねぎは、養分を蓄えている場所です。この養分を、開花のために使われてしまっては元も子もありません。玉ねぎの芯が固くなって、食用には向かなくなってしまいます。

玉ねぎの育て方でトウ立ちの原因は、一定の大きさまで育った苗が長期間低温状態にある時に起こりやすくなります。苗が大きいと、冬の寒さによって花芽を付けます。すると、春になって気温が急上昇し、花茎が伸びて花、つまりネギ坊主ができてしまいます。

このようなトウ立ちの条件にならないように、育て方で気を付けることは「植え付け時期」です。植え付け時期が早くても遅くても、トウ立ちが起こりやすくなります。

また、水や肥料が不足している時も、トウ立ちが起こりやすくなります。特に肥料不足の影響は大きく、追肥は必ず行うようにしましょう。

北海道での玉ねぎの育て方

北海道は、玉ねぎの一大産地です。北海道での玉ねぎの育て方は、本土とは違っています。寒冷地ならではの、植え付け時期があります。通常は、11月頃に苗を植えて、翌年の6月頃に収穫されます。しかし、寒さも厳しく雪の量も多い北海道での玉ねぎの育て方は、春蒔の品種が主流になっています。

雪解けの始まる3月末~4月の上旬に種をまいて育苗し、5月下旬に苗を植えて育てます。そして、8月下旬に収穫するというスケジュールになっています。秋蒔の玉ねぎに比べると、生育が早いので、栽培期間も短くてすみます。寒さに弱い玉ねぎの育て方として、低温から守るためのビニールハウスや暖房といった器具や機材も必要もありません。北海道での玉ねぎの育て方としては、春蒔きはとても合理的だといえます。

玉ねぎを栽培する楽しみを味わおう

玉ねぎは、常備野菜として家庭になくてはならない野菜です。和洋中とどんな料理にも使われており、保存性も抜群です。育て方を間違わなければ、家庭菜園で大量に収穫することもできます。玉ねぎは、高い時で1個70円以上もしますから、経済的にも助かります。

採れたての玉ねぎは、オニオンスライスにして、その甘みやシャキシャキ感を楽しむことができます。また、玉ねぎの育て方で失敗したとされる「トウの立った玉ねぎ」も「葉玉ねぎ」として、サッと湯出てヌタやみそ汁の具にすると、驚くほど甘く、おいしくいただけます。

これも、玉ねぎを栽培するからこそ味わえる楽しみです。ぜひ、玉ねぎの栽培にチャレンジしてみてください。

初回公開日:2017年11月24日

記載されている内容は2017年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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