【種類別】モロヘイヤの育て方|種・苗から/プランター
更新日:2020年08月28日
モロヘイヤの育て方
モロヘイヤをスーパーの野菜売り場で見かけたり、実際に食べたりしたことがある人も多いことでしょう。モロヘイヤは、家庭菜園でも簡単に作ることができる野菜です。
モロヘイヤとは
モロヘイヤは、中近東からアフリカにかけて原産地になります。非常に生命力の強い植物で、砂漠地帯でも生育するため、水の少ない環境で生活する人にとっては、貴重な栄養源として5,000年以上前から栽培されています。栄養価が高いうえに、美容にも効果があり、エジプトのクレオパトラも愛した野菜としても有名です。
モロヘイヤの栄養価は、カロテン、カルシウムの含有量は緑黄色野菜の中ではクラスです。ビタミン類も豊富で、とくにビタミンB2は、ほうれん草の20倍、カルシウムは7倍もあります。
日本で栽培され始めたのは、1980年代です。健康志向になって、一気に注目されて食卓にも上るようになりました。現在では、群馬県をはじめ、日本各地で栽培されています。
モロヘイヤの家庭菜園での育て方
モロヘイヤは、病虫害にも強く、乾燥にも強いので、比較的家庭菜園でも育て方は簡単です。家庭菜園では、「種」「苗」で育てていきます。家庭菜園でのモロヘイヤの育て方で注意したいのが、蒔く時期です。
モロヘイヤは、原産地が熱帯~亜熱帯地域ですから、発芽温度や生育温度が高いのが特徴です。そのため、必ず温かくなってから、できればゴールデンウィーク以降に種まき、植え付けをするようにしましょう。
春に早蒔きをしてしまうと、短日条件となって花が早く咲いてしまいます。花が早く咲くと、栄養分がそれだけ花芽に取られてしまうので肝心のモロヘイヤの葉の生育が悪くなります。さらに、実やそのサヤには強い毒性があるので、できるだけ花を咲かせないようにするのが育て方のポイントです。
モロヘイヤの種からの育て方
モロヘイヤは、気温が高くなると発芽条件が整います、発芽の適温はだいたい25℃~28℃とかなり高いので、5月下旬くらいに蒔くのが育て方のポイントです。種をまく前に、ひと晩水に浸けておくと、発芽率がアップします。
種は、ビニールポットに5~6粒ほど蒔きます。とても小さな種なので、土をかぶせるときには、隠れる程度の薄さにしてあげましょう。最終的にひとつのポットに1本残すように間引きを繰り返します。本葉が4枚くらいになったところで、プランターや畑に定着させます。
種からの育て方のポイントとして、元肥などあまり肥料を与えないことです。芽吹いたばかりのモロヘイヤの芽は、非常に弱いので肥料負けしてしまう可能性があります。もし、肥料を与えるのなら、ポットからプランターや畑に定着した後に化成肥料などを与えるようにしましょう。
モロヘイヤの苗からの育て方
一般的に植物の増やし方は、「挿し木」「葉挿し」「株分け」といった増やし方があります。しかし、モロヘイヤの増やし方は「種」か「苗」でしか育てたり増やしたりできません。
モロヘイヤは、発芽から本葉まで育つのが非常に遅いのが特徴です。種からの育て方では、時間がかかり過ぎるという場合には、苗から育てましょう。
気温が上がりきっていない5月中では、マルチシートなどを利用して、地表温度があまり下がらないようにしておくことも上手な育て方のポイントです。
気温が上がるにしたがって、モロヘイヤの苗はどんどん大きくなっていきます。放っておくと草丈が3mにもなってしまいます。草の丈が60㎝~80㎝くらいを維持しながら、主枝を摘心すると、ワキ芽が出て、新しい葉が元気よく茂ってくれるでしょう。
モロヘイヤの鉢植え・プランターでの育て方
モロヘイヤの鉢植え・プランターでの育て方として、大切なのは、サイズです。プランターなら、60~65㎝くらいの大きさで、2~3株のモロヘイヤを育てることができます。鉢なら、8号以上を目安にしましょう。
プランターや鉢でのモロヘイヤの育て方では、土は市販の培養土を使いましょう。元肥が入っていない場合には、化学肥料を混ぜ込んでおきます。
まだ小さい苗の状態では、雨や風に当たると、倒れてしまうことがあるので、プランターや鉢を直接雨や風が当たらないところに避難させておくといいでしょう。
水やりは、土の表面が乾いてきたらたっぷりとあげます。プランターや鉢は、夏場になると乾きやすいので、水切れにならないように注意しましょう。
モロヘイヤの育て方で知りたいポイント
初回公開日:2017年11月27日
記載されている内容は2017年11月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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