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【種類別】椿の育て方・植え替え方法|種・苗木から/プランター

更新日:2020年08月28日

椿は、古くは万葉集にも登場している植物です。とても馴染み深い花ですので、一度は見たことがあるのではないでしょうか。今回は、椿の育て方や管理のコツについてご紹介します。実生の方法や、本などについてもご紹介しますので、育て方の参考にしてください。

【種類別】椿の育て方・植え替え方法|種・苗木から/プランター

椿の苗木からの育て方

苗木の育て方ですが、植えつける時期は3月~4月か9月~10月がです。葉の色が濃く、艶のいい元気なものを選びましょう。粘土質の土でなければ、あまり用土は選びません。また、腐葉土などを混ぜておくと水はけがよくなります。

日陰でも大丈夫ですが、冷たい風は嫌うので、風当たりが強い場所は避けましょう。場所が決まったら、根鉢の倍くらいの穴を掘り植えつけます。あまり深植えにならないように注意してください。

病害虫

害虫に関しては、チャドクガに特に注意が必要です。花後と夏に発生し、葉の裏に群がって食害します。葉の裏に黄色い卵があれば、葉ごと取って処分します。幼虫を見つけたら枝ごと取るか、ピンセットで捕殺しましょう。素手で毛に触るとかぶれますので触らないようにしてください。

椿が侵されやすい病気に、褐斑病やもち病、炭疽病があります。カビの仲間が原因の病気で、発生初期であればその部分を取り除いて様子を見ます。風通しと水はけに注意するのはもちろんですが、発生前に予防消毒するのも一つの手です。

いくら育て方に注意して管理していても、病害虫に侵されてしまうと台なしになってしまいます。被害が小さい早期に気付くことが重要です。

椿の鉢植え・プランターでの育て方

次に、鉢植えでの育て方についてです。植え付ける鉢は、苗木より少し大きめのものを選びます。あまりにも大きすぎても、苗木が弱ってしまいますので注意が必要です。鉢底にはごろ石を入れ水はけを良くし、用土は赤玉土と鹿沼土にバーク堆肥を少し混ぜたものなどが適しています。植え付け後2週間ほどは日陰で養生し、徐々に日向に慣らしていくのが育て方のコツです。

水やりは土が乾いたらたっぷり行います。夏場は朝晩、春と秋は一日一回、冬は2~3日程度が目安です。

挿し木

6月~7月頃が挿し木に適しています。その年に伸びた10~20cmほどの穂木を切り、十分に水を吸わせ赤玉土を入れた鉢に挿します。空気穴をあけたビニール袋で鉢ごと覆い、湿度を保ちながら管理します。順調に根が出れば、9月頃には鉢上げをすることができます。

植え替え

2~3年を目安に、根が張って鉢が小さくなったら1.2サイズ大き目の鉢に植え替えます。真夏や真冬以外は植え替え可能ですが、管理が簡単な3~4月の花後がです。植え付け時と同様に、植え替え後も環境に慣らせるため、2週間ほどは日陰で休ませてやりましょう。

椿の育て方に必要な肥料

育て方のポイントでもある、肥料についてです。花が終わったら、お礼肥として油かすや緩効性肥料を与えましょう。花後は、来年に向けた準備が始まる時期ですので、お礼肥はとても大切です。忘れずに与えるようにしましょう。

さらに2月頃に寒肥として、カリウムの多い化成肥料を与えると、開花による疲労の予防になります。また、肥料やけをおこさないように、毎回場所を変えて与えるように心がけましょう。

椿の剪定の時期と方法

生長にともない枝が混み合って来たら、剪定を行います。時期は、花後の3月~4月頃が適しています。6月になると新しい花芽が作られますので、それまでにできるだけ早く剪定を終わらせると花の数も減りません。切った枝は、挿し木の穂木として使うことが可能です。

椿の北海道での育て方

次のページ:椿の育て方に関する本

初回公開日:2017年11月28日

記載されている内容は2017年11月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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