【種類別】セージの育て方|種/苗/プランター/室内/挿し木
更新日:2020年08月28日
種類別にセージの育て方をご紹介
セージというお花をご存知でしょうか。すっと伸びた茎に小さなお花をたくさん咲かせるセージのお花は、太陽と風がとてもよく似合う植物です。「ソーセージ」に使われているハーブもこのセージです。公園などでよく見かけるサルビアもこの仲間になります。
セージというと、料理に使われるハーブのイメージが強いですが、実は身近なところにたくさん咲いている植物です。食用以外にも香りや、その姿を楽しむことのできるセージについて、その種類別に育て方をご紹介します。
セージの基本情報
セージの育て方の前に、セージという植物の基本情報をご紹介します。
■名前:セージ
■科名:シソ科
■園芸分類:耐寒性多年草または一年草
■原産地:地中海沿岸
■花期:5~7月
■植え時:3~5月、9~10月
セージは昔から、魔除けや浄化作用の強いハーブとして利用されてきました。セージの持つ独特な芳香や、殺菌作用の強さが、薬草として好まれた理由です。ソーセージのセージは、このセージを使って作られていたところから付いた名前です。
セージの育て方|種類別
セージという植物の育て方を、種類別にご紹介します。セージは本当にたくさんの種類があり、その色形、香りまで、さまざまです。これもセージなのかと驚くくらいです。そんな多様なセージですから、花の時期や育て方を種類別にわかりやすく整理しました。
ホワイトセージ(サルビア・アルピナ)
■学名:Salvia apiana
■分類:常緑低木
ホワイトセージの正式名称は「サルビア・アピアナ」と言います。葉や茎が白を帯びたような銀葉なので、この名前で呼ばれています。この銀葉は、実は葉や茎のの表面に細かな産毛のようなものが生えていることから、このように見えます。
セージの他の品種よりも強い香りを持ち、薬用成分が高いことで有名です。その昔、インディアンはこのホワイトセージを燃やして儀式に使ったり魔除けとして利用していました。今でも薬用効果の高いハーブとして、ドライになったものが流通しています。
育て方の注意点は、夏の蒸れに弱いので、日当たり良く風通しのいい場所で管理しましょう。乾燥気味を好みます。瘦せている土地で成長する植物なので、肥料の必要はありません。
チェリーセージ
■学名:Salvia gregii
■分類:多年草
チェリーセージは、すっと伸びた茎の先に赤い小さな花をたくさん咲かせるセージです。他にも赤と白のミックスや、ピンク色の花もあります。いずれも香りのいい花を咲かせてくれるので、切り花にしてお部屋に飾ったり、ドライフラワーにしても楽しめます。
育て方もいたって簡単です。日本の気候によく合うので、庭に植えっぱなしでも毎年良く咲いてくれます。花も5~10月くらいまでと、長く楽しめます。
アメジストセージ(メキシカンブッシュセージ)
■学名:Salvia leucantha
■分類:半耐寒性多年草
アメジストセージ、メキシカンブッシュセージ、メキシカンセージ、などと呼ばれています。葉と茎は銀葉で、すっと伸びた茎の先にアメジストのような鮮やかな紫色の小花を咲かせます。花はベルベットのような質感で、銀葉との色合いが非常に美しいセージです。
育て方も簡単で、日本の庭先でも毎年優雅に花を咲かせてくれます。毎年株ごと大きくなりますから、大きくしたくない場合は剪定が必要です。
育て方の注意点は、水はけのよい用土を選びましょう。花後に短く切り詰めると、翌年大きくならずに済みます。花を楽しみたい場合は、花が終わった後に、周りの土に有機肥料を混ぜ込んであげるといいでしょう。
コモンセージ
■学名:Salvia officinalis
■分類:常緑多年草
コモンセージはヤクヨウセージとも言われ、いわゆる料理に使われるセージです。香りと殺菌作用が強く、料理や化粧品などによく利用されるハーブです。観賞用として花を楽しむセージと違って、実用性のために育てるセージです。
育て方の注意点は、夏の蒸れが苦手です。風通しのよい場所で管理しましょう。痩せ地を好みますので、水はけの良い用土で植えて下さい。肥料過多も嫌いますから、あまり与えなくていいです。植え付け後は、乾燥気味に管理してください。
ディスコロールセージ
■学名:Salvia discolor
■分類:多年草
ディスコロールセージは、ディスコロールサルビアとも言われるセージです。セージの中でも珍しい黒い花を咲かせます。茎と葉の銀葉も美しく、黒花とシルバーリーフのコントラストを楽しめます。花も他のセージに比べて大きめです。育て方は少し難しく、花付きの鉢植えを買ってきても翌年には花が楽しめないこともあります。
育て方の注意点としては、冬の寒さに弱いので越冬に注意しましょう。風や霜をよけられる場所に移動させてあげてください。夏の蒸れを嫌いますので、夏は風通しが良い場所で管理してあげてください。花を咲かせるためには日当たりも大事な要素になります。
風通しよく日当たりがいい場所で管理して、冬には霜が除けられる場所に移動させてあげるとよいです。少し手間のかかるセージですが、咲いてくれた時の嬉しさはひとしおです。
ブルーセージ(サルビア・アズレア)
初回公開日:2018年01月04日
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