【種類別】睡蓮の育て方|種/苗/鉢/水槽/室内/池/初心者
更新日:2020年08月28日
睡蓮は睡蓮鉢と呼ばれる鉢に鉢植え、下睡蓮を沈めて育てるとラクな育て方ができます。睡蓮に使う水生植物の土を購入して、植木鉢に苗を植えます。直径30センチ程度の睡蓮鉢にし、植木鉢の上部から水面までは5~20cmになる位、水を張る育て方をします。
睡蓮鉢は直射日光の当たる場所に置いて、緩効性肥料を3~4週間に1回こまめに与えましょう。冬越しは、「温帯睡蓮」の場合は屋外でもかまいません。株が凍りつかないように深めの水位にします。3~4月ごろ掘り起こして、新しい土に植え替える育て方をします。
「熱帯睡蓮」は、温度変化が少ない場所に移して水を張ったまま冬越しします。11月から5月ごろまでは屋内管理をして、水温を5~15度に保ちます。休眠中は日光が無くても大丈夫なので、玄関や物置など発泡スチロールに入れて管理しても良いでしょう。
睡蓮とメダカ・金魚を一緒にできる育て方
屋外で、睡蓮とメダカや金魚と一緒に育てると、ボウフラなどの防止に役立ちます。ただし、生物と一緒に飼育をすると冬眠させる必要があり管理が難しくなります。睡蓮の管理と生物の管理、両方ができる人のみします。
まず、睡蓮鉢を選ぶ時は大きめの丈夫なものを選びます。生物と一緒に飼育する時は、陶器製の容量20リットル以上の物を選びましょう。そして、地面にそのまま置くと温度変化を受け、生物にストレスを与えますから、鉢を置く台を用意します。専用台を購入すると安定感があり良いでしょう。
睡蓮鉢の底砂には赤玉土を使います。赤玉土は多孔質の土ですから、ろ過バクテリアが住み着きやすくフィルター代わりになります。そして、睡蓮を鉢に植え付け、沈めて水を張ります。1週間ほど日陰で放置して、ろ過バクテリアが繁殖したタイミングで生態を入れて完成です。
メダカの越冬
11月位になると、屋外で飼育しているメダカは冬眠状態に入ります。品種改良のメダカを飼育する場合は、越冬のリスクが上がり弱い個体は死んでしまうこともあります。
水温が10度以下になってくると、メダカはほとんど餌を食べなくなり活性が低下してきます。過度に餌を与えすぎると、水質悪化や消化不良を起こすので注意しましょう。メダカを越冬させるには、睡蓮鉢にたっぷり水を張る必要があります。すると、水底でじっとしていますから、水替えなどはせず刺激を与えないようにします。
日中の暖かい時は、水面に上がってくることがありますが、餌は少量でかまいません。静かに見守り、春を待つ育て方をします。寒い地域なら、簡易なビニールハウスを作って玄関に入れてあげましょう。発泡スチロールに入れてあげたり、保温性を高めると睡蓮にもメダカにも良いでしょう。水面を凍らせないようにするのがポイントです。
睡蓮の水槽での育て方
睡蓮を水槽に入れると、室内でも育てる事ができます。睡蓮鉢の要領で植木鉢に植えた睡蓮を水槽に沈める育て方です。1日中直射日光の当たる場所に置くか、上部から光を当てる方法で育てます。
室内で出来る睡蓮の育て方一覧
姫睡蓮
姫睡蓮は、温帯性睡蓮の中で小さいサイズの睡蓮です。ひとつの株から4~5輪の小さな花を咲かせて、1シーズンで4~5回花を楽しむ事ができる種類です。コンパクトなサイズの睡蓮ですから、場所を取らずお部屋でも育てられる種類です。
育て方は、日当たりのよい場所に置き、葉が黄色くなったら取り除きます。水が汚れてきたら、1週間に1度のペースで水を取り替えます。水を取り換える時は、全部交換せず半分くらい入れ替えます。メダカなどと一緒に飼育する場合は、カルキ抜きを使った水か2日以上汲み置きした水を使用する育て方をします。
睡蓮は水を張って育てるので、どうしてもボウフラがわきやすくなります。メダカやミナミヌマエビなどを入れると、水中に生えた苔などを食べてくれて水質悪化を防いでくれます。この場合減った分だけ水を継ぎ足すだけで水質管理ができますから、とてもラクでしょう。
池での睡蓮の育て方
池での育て方は、終日日当たりの良い池を選びます。植えつけた池は常に水を張り、ボウフラがが発生したら金魚を入れても良いでしょう。池の場合底に土があれば、そのまま睡蓮を植え付けてもかまいません。土が無い場合は、睡蓮鉢と同じ要領で別の植木鉢に植えつけて沈めて育てます。
植木鉢に植えて池で育てる場合、水深が深いと睡蓮の根元に光が届きにくくなり、成長不良になります。その場合、下に鉢などを置いて高さを5~15cm程度に調節する育て方をします。池で育てる場合は、植え替えの頻度が下がります。地植えをしたほうが、自然な感じに楽しめてです。
初心者向けの睡蓮の育て方
睡蓮はとても多くの種類が販売されていますが、日本で販売されている種類の多くが「温帯性睡蓮」です。寒さに強く丈夫で育てやすい事から、初心者向けの睡蓮と言えるでしょう。
日本に自生している睡蓮は「未草(ヒツジグサ)」のみで、比較的育てやすい種類です。温帯性の睡蓮は大きさもさまざまあり、小型の品種から大型の花を咲かせる品種まであります。睡蓮は成長期になるとグングン大きくなりますから、睡蓮鉢にあわせて種類を選ぶと良いでしょう。
育て方は日当たりのよい場所に置き、定期的に肥料を与え、越冬を成功させれば大きく育つでしょう。あまり手がかからず、難しい育て方ではありませんから初心者がチャレンジしやすい植物でしょう。
初回公開日:2018年01月04日
記載されている内容は2018年01月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。