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染みの種類別染み抜き|家でできるやり方・クリーニングに出す場合

更新日:2025年03月05日

「染み抜きって大変そう」と思っていませんか?実は、ちょっとしたテクニックを覚えておけば、家でも簡単に完璧な染み抜きができます。ホームセンターでもすぐに手に入る材料で「安全」「安心」「効果的」な染み抜きの方法をご紹介します。

「染み抜きって大変そう」と思っていませんか?実は、ちょっとしたテクニックを覚えておけば、家でも簡単に完璧な染み抜きができます。ホームセンターでもすぐに手に入る材料で「安全」「安心」「効果的」な染み抜きの方法をご紹介します。

染みの種類によって違う染み抜き方法

染み抜きを成功させる最も重要なことは、染みの種類を確定することです。どんな染みなのかを把握することで、的確な対処ができます。染みの種類は、4つのグループに分けることができます。

タンパク質の染み

血液や汗、排せつ物など人間の体から出るものが原因でできるのは、タンパク質の染みです。食品では、乳製品、卵、肉汁といった染みになります。これらのタンパク質の染みは、熱を加えなければ、それほど難しい染み抜きではありません。

卵は、茹でたり焼いたりすると固くなりますが、これはタンパク質に熱が加わったことによって、化学構造自体が変化したからです。牛乳もタンパク質ですが、酢などを加えると、やはり化学構造が変化して固まります。

このように、タンパク質の染みは、熱や酸が加わることでかたまってしまうため、染み抜きしにくくなってしまいます。染みが付いたら、すぐに水洗いします。それでも染みが残ってしまった場合は、しばらく水に浸けておくといいでしょう。タンパク質の染み抜きは、基本的に「水洗い」になります。

タンパク質といっても、いろいろな性質のものがありますが、ほとんど酸性のものが多くなります。そのため、タンパク質の染み抜きには、中性から弱アルカリ性の洗剤を使うとスムーズに落とすことができます。

タンニンの染み

果物・野菜の汁、コーヒーや紅茶、ワインなどできるシミの原因は、タンニンです。タンニンの染みは、落ちにくいことが特徴で、あきらめてしまう人が多いのですが、実は「水」を使うことで、楽に染み抜きができます。

タンニンに染みは、水溶性です。大量の水とともに、少量の酢を加えた酢水で洗い流すことで、きれいになります。なぜ水を使うかというと、タンニンの染みと一緒に含まれていることが多い糖類対策です。糖類は熱を加えることで取れなくなってしまうからです。

タンニンの染み抜きは、時間との勝負といってもいいでしょう、時間が経てばたつほど染み抜きの効果が薄れてしまうやっかいな染みです。

油性の染み

車や自転車などの機械油、料理に使う油、ローションやクリームなども油が使われていますこれらが原因の油性の染みは、付いたとたんに繊維の奥のほうまで浸透して、表面だけでなく繊維の中も染みになってしまいます。しかし、洗える繊維に付いた油性の染みなら、染み抜き前に事前にした処理をすれば、比較的きれいに染み抜きすることができます。

まず高温のお湯で洗います。油は低温では固まってしまうので、固まらないようにするためです。そして石けんを使って、汚れを浮き上がらせてから普通に洗濯します。表面の状態によっては、先に油を吸い取ってからこの作業を始めたほうがいい場合もあります。油を吸い取る場合には、重曹、コーンスターチ、塩などを振りかけると油を吸い取ってくれます。

油の染みは、石油系、動物系、植物系に分かれますが、なかでも石油系の染み抜きは落ちにくいのでやっかいです。どうしても完璧に取りたいという場合には、強力な洗剤を使うか、クリーニング店などの専門店に依頼してみましょう。

染料の染み

フェルトペンやプリンターなどのインクに代表される染料の染みは、おそらく染みのなかで最強の染み抜きの敵でしょう。もともと、半永久的に色を保つために作られているのです。染料は、複数の化学物質を合成して作ってあるので、ひとつの原因で染み抜きができると考えては危険です。

たとえば、染料はいろいろなところで使われています。クレヨンや化粧品などは染料に油が含まれています。染料の染みは消えても、油染みが残ってしまうかもしれません。食品に含まれる染料は、食品がタンパク質であった場合、熱を加えるとかえって染み抜きしにくくなります。

このように、染料の染みの場合には、染みの原因を分けて考えながら、丁寧に落とすことが大切です。染料の染み抜きは、専門家に相談したほうがいい場合もあります。

生地の特徴と染み抜きポイント

衣類などに付いている洗濯表示をじっくり見たことはありますか?ここに表示されている情報は、染み抜きをするときにとても大切なものばかりです。染み抜きするときにするべきことと、やってはいけないことが表示されています。

まず確認しておきたいことは、漂白剤が使えるかどうかです。どのような漂白剤なら使えるのか、塩素系は使えないのか、あるいは漂白剤は一切使えないのかを確かめましょう。布の種類によって染み抜きの方法が違うので、まず染み抜きをしたい生地の特徴をつかんでおきましょう。

ポリエステルの染み抜き注意

シャツやブラウスの生地として使われることが多いポリエステルは、染みは付きにくい生地ですが、油の染みは広がりやすく、高温に弱いというのが特徴です。静電気で黒ずむ場合もあります。軽くて丈夫なので、洗濯しやすく、染み抜きもしやすい生地といえます。

ナイロンの染み抜き注意

ストッキングやジャンパーなど幅広い衣料に使われているナイロン。シミが付きにくい生地ですが、やや高温に弱いところがあります。吸湿性、吸水性がほとんどなく、折り曲げや引っ張りに強い特徴を持っています。家でも簡単に染み抜きすることはできます。ただし、酵素漂白剤を使うと、光沢が変わってしまうこともあります。そのため、染み抜きで注意したいのは「漂白剤には注意」と「熱に弱い」点です。

アクリルの染み抜き注意

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初回公開日:2017年09月19日

記載されている内容は2017年09月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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