染みの種類別染み抜き|家でできるやり方・クリーニングに出す場合
更新日:2020年08月28日
染みの種類によって違う染み抜き方法
染み抜きを成功させる最も重要なことは、染みの種類を確定することです。どんな染みなのかを把握することで、的確な対処ができます。染みの種類は、4つのグループに分けることができます。
タンパク質の染み
血液や汗、排せつ物など人間の体から出るものが原因でできるのは、タンパク質の染みです。食品では、乳製品、卵、肉汁といった染みになります。これらのタンパク質の染みは、熱を加えなければ、それほど難しい染み抜きではありません。
卵は、茹でたり焼いたりすると固くなりますが、これはタンパク質に熱が加わったことによって、化学構造自体が変化したからです。牛乳もタンパク質ですが、酢などを加えると、やはり化学構造が変化して固まります。
このように、タンパク質の染みは、熱や酸が加わることでかたまってしまうため、染み抜きしにくくなってしまいます。染みが付いたら、すぐに水洗いします。それでも染みが残ってしまった場合は、しばらく水に浸けておくといいでしょう。タンパク質の染み抜きは、基本的に「水洗い」になります。
タンパク質といっても、いろいろな性質のものがありますが、ほとんど酸性のものが多くなります。そのため、タンパク質の染み抜きには、中性から弱アルカリ性の洗剤を使うとスムーズに落とすことができます。
タンニンの染み
果物・野菜の汁、コーヒーや紅茶、ワインなどできるシミの原因は、タンニンです。タンニンの染みは、落ちにくいことが特徴で、あきらめてしまう人が多いのですが、実は「水」を使うことで、楽に染み抜きができます。
タンニンに染みは、水溶性です。大量の水とともに、少量の酢を加えた酢水で洗い流すことで、きれいになります。なぜ水を使うかというと、タンニンの染みと一緒に含まれていることが多い糖類対策です。糖類は熱を加えることで取れなくなってしまうからです。
タンニンの染み抜きは、時間との勝負といってもいいでしょう、時間が経てばたつほど染み抜きの効果が薄れてしまうやっかいな染みです。
油性の染み
車や自転車などの機械油、料理に使う油、ローションやクリームなども油が使われていますこれらが原因の油性の染みは、付いたとたんに繊維の奥のほうまで浸透して、表面だけでなく繊維の中も染みになってしまいます。しかし、洗える繊維に付いた油性の染みなら、染み抜き前に事前にした処理をすれば、比較的きれいに染み抜きすることができます。
まず高温のお湯で洗います。油は低温では固まってしまうので、固まらないようにするためです。そして石けんを使って、汚れを浮き上がらせてから普通に洗濯します。表面の状態によっては、先に油を吸い取ってからこの作業を始めたほうがいい場合もあります。油を吸い取る場合には、重曹、コーンスターチ、塩などを振りかけると油を吸い取ってくれます。
油の染みは、石油系、動物系、植物系に分かれますが、なかでも石油系の染み抜きは落ちにくいのでやっかいです。どうしても完璧に取りたいという場合には、強力な洗剤を使うか、クリーニング店などの専門店に依頼してみましょう。
染料の染み
フェルトペンやプリンターなどのインクに代表される染料の染みは、おそらく染みのなかで最強の染み抜きの敵でしょう。もともと、半永久的に色を保つために作られているのです。染料は、複数の化学物質を合成して作ってあるので、ひとつの原因で染み抜きができると考えては危険です。
たとえば、染料はいろいろなところで使われています。クレヨンや化粧品などは染料に油が含まれています。染料の染みは消えても、油染みが残ってしまうかもしれません。食品に含まれる染料は、食品がタンパク質であった場合、熱を加えるとかえって染み抜きしにくくなります。
このように、染料の染みの場合には、染みの原因を分けて考えながら、丁寧に落とすことが大切です。染料の染み抜きは、専門家に相談したほうがいい場合もあります。
生地の特徴と染み抜きポイント
衣類などに付いている洗濯表示をじっくり見たことはありますか?ここに表示されている情報は、染み抜きをするときにとても大切なものばかりです。染み抜きするときにするべきことと、やってはいけないことが表示されています。
まず確認しておきたいことは、漂白剤が使えるかどうかです。どのような漂白剤なら使えるのか、塩素系は使えないのか、あるいは漂白剤は一切使えないのかを確かめましょう。布の種類によって染み抜きの方法が違うので、まず染み抜きをしたい生地の特徴をつかんでおきましょう。
ポリエステルの染み抜き注意
シャツやブラウスの生地として使われることが多いポリエステルは、染みは付きにくい生地ですが、油の染みは広がりやすく、高温に弱いというのが特徴です。静電気で黒ずむ場合もあります。軽くて丈夫なので、洗濯しやすく、染み抜きもしやすい生地といえます。
ナイロンの染み抜き注意
ストッキングやジャンパーなど幅広い衣料に使われているナイロン。シミが付きにくい生地ですが、やや高温に弱いところがあります。吸湿性、吸水性がほとんどなく、折り曲げや引っ張りに強い特徴を持っています。家でも簡単に染み抜きすることはできます。ただし、酵素漂白剤を使うと、光沢が変わってしまうこともあります。そのため、染み抜きで注意したいのは「漂白剤には注意」と「熱に弱い」点です。
アクリルの染み抜き注意
セーターや毛布などに使われている生地です。軽くて保温性があります。毛玉ができやすく、高温に弱いので、乾燥機には注意しなくてはなりません。染み抜きは家でも簡単にできます。染み抜きで注意したいのは「熱に弱い」「摩擦に弱い」点です。
コットンの染み抜き注意
肌着や、シャツ、ブラウス、パンツなどに多く使われています。汗や水を吸収しやすく、肌触りもよい生地です。洗濯すると乾きにくく、シワになりやすいのが難点。色の濃い生地は色落ちしやすいので、他のものと一緒に洗濯するのは注意が必要です。また、酸で繊維が傷むことがあるので、染み抜きするときに酢などを使わないようにしましょう。家でも比較的簡単に染み抜きすることができます。
ウールの染み抜き注意
冬物の衣料、コート、セーターなどによく使われています。保温性に優れ、暖かいのが特徴です。水に濡らして摩擦を加えると縮みやすくなるので、洗濯は注意が必要です。アルコール、アンモニア、塩素系漂白剤、酵素など、アルカリ性の染み抜き剤を使うと繊維がやせてしまうので注意が必要です。
麻の染み抜き注意
風通しがいいため、夏物の衣料などに使われる生地です。シワになりやすく、摩擦に弱いという特性があります。染み抜きで注意したいポイントは、酸で繊維が傷むこともあるので、酢で染み抜きはしないようにしましょう。また、色落ちしやすく、摩擦にも弱いので、こすって染み抜きをしないようにしましょう。家庭での染み抜きは、やや難しい素材です。
シルクの染み抜き注意
スカーフやネクタイによく使われている生地です。光沢があり、吸湿性がよいのが特徴です。退色しやすいため、家庭で染み抜きをするのは難しいかもしれません。アルコール、アンモニア、塩素系漂白剤、酵素といった強アルカリ漂白剤は、染み抜きに使うことはできません。クリーニング店で染み抜きをしてもらうほうが無難です。
アセテートの染み抜き注意
ドレス、ブラウス、スカーフなどに使われている生地です。光沢があり、肌触りがソフトなのが特徴。天然繊維の原料を使って合成した繊維で、染み抜きに除光液は使用してはいけません。また、酢やアルコールなどでも生地が傷むことがあります。高温にも弱いため、熱いお湯をかけて染み抜きするのは避けましょう。
レーヨンの染み抜き注意
ブラウス、シャツ、パンツなどに使われている生地です。吸湿性、吸水性が高いのが特徴ですが、水に濡れると縮みやすくなります。酢に弱い傾向があります。また塩素系漂白剤も苦手です。ものによっては、生地が傷んでしまう危険性もあります。
そろえておきたい染み抜き剤
染み抜きは、染みの種類や染みができた生地の種類によって、染み抜き剤を変える必要があります。基本の染み抜き剤は3つ。それにプラスして、あったほうがいい染み抜き剤をご紹介します。
基本の染み抜き剤「漂白剤」
漂白剤にもいろいろな種類があります。「次亜塩素酸ナトリウム」を主成分とする塩素系漂白剤は、アンモニアよりも強力な染み抜き剤です。また、カビを除去してしまうほどの殺菌効果もあります。この強力な漂白剤は、使う前に必ず目立たないところで試してから、染み抜きをする必要があります。
「酸素系の漂白剤」は、主成分が「過酸化水素」で基本的には、色柄物にも使用でき、黄ばみなどの汚れを落とす作用があります。衣類の染み抜きの場合には、塩素系でなく酸素系漂白剤がです。
基本の染み抜き剤「台所用中性洗剤」
食器洗いに使う台所用中性洗剤は、主に水性、油性の染み抜きに使います。食べ物や飲み物が原因でできた染みに効果があります。水で薄めて使うことで、洗濯前の下洗いとして効果を発揮します。さまざまな染みに対応できるので、家庭で急に染み対策が必要になったときには、まず台所に急行してください。
基本の染み抜き剤「クレンジングオイル」
メイクなどを落とすときに使うクレンジングオイルは、油性の染み抜きに効果があります。化粧品、クレヨン、油性ペンなどの染み抜きに使います。染みが落ちた後に、油分が残ることがあるので、仕上げに台所用中性洗剤を付けて水洗いをすると、きれいに染み抜きできます。
プラスしたい染み抜き剤「重曹」
重曹は、お菓子作りの時に活躍するベーキングパウダーですが、染み抜きにも効果を発揮します。弱アルカリ性で、消臭効果もあり、穏やかな研磨作用もあります。白い乾燥したパウダー状なので、液体や油の染みも吸い取ってくれます。ほとんどの染み抜きに使えるので、用意しておくと便利です。
プラスしたい染み抜き剤「クエン酸」
弱酸性で漂泊の染み抜きをした後に、アルカリを中和するために使います。クエン酸に含まれる水素イオンは、汚れに浸透してはがしたり溶かしたりする働きがあります。ガンコな染みを取るときに効果を発揮します。また、クエン酸は、家庭にある酢で代用できます。使用する酢は、調味料などが入っていない穀物酢を使用しましょう。
プラスしたい染み抜き剤「アンモニア」
アルカリ性で、液体酸素系漂白剤に混ぜることで、漂白効果を高めます。洗うと取れますが、独特の刺激臭があるので、使うときには換気も忘れずに。
プラスしたい染み抜き剤「除光液」
アセトン入りの除光液は、マニュキュアやボンドなどの染みに効果を発揮します。繊維を溶かす危険性もあるので、「アセテート」「トリアセテート」という繊維には使わないようにしましょう。引火性が高いので、火の近くから離れた場所で使いましょう。よく換気しながら少しずつ使います。
染み抜きのポイント
染み抜きを成功させるためには、いくつかのポイントがあります。これをするのとしないのとでは、仕上がりに格段の差が出てきます。ぜひ、ポイントを押さえた染み抜きに挑戦してみてください。
染み抜きのポイント「やさしく落とす」
にっくき染みを落とそうとして、ついつい力をいれてこすってしまいそうですが、生地を傷めてしまうだけです。力を入れたからといって、染みがとれるわけでもありません。衣類は、繊維が伸びたりします。カーペットなどは、繊維が擦り切れてしまうと、毛羽立ってしまい、ホコリがたまりやすくなります。染み抜きは、ていねいに、そしてやさしく落とすことが鉄則です。
染み抜きのポイント「すぐに落とす」
染みが付いてしまって、落とすのは面倒だからといって次の日まで放置してしまってはいけません。付いてすぐに落としたほうが、染みはずっと落としやすいのです。出先で染みを付けてしまったときなど、とりあえず水洗いだけでもして、応急手当をしておきましょう。
染み抜きのポイント「乾いた染みは、乾いたまま落とす」
たとえば、泥んこだらけのカーペットにいきなり、水をかけて泥を落とそうとしたら、きれいに落ちるでしょうか。泥が繊維の奥まで浸み込んでしまうだけです。そのあとで掃除機をかけても、かえって泥を摺り込んでしまうようなものです。このようなことにならないように、乾いた染みは水分を使って染み抜きする前に、掃除機をかけたり、はたいたり、ブラシをかけてからにします。
一方、濡れた状態の染みを乾かすのはNGです。濡れた染みを乾かしてしまうと、流動性がなくなって、染み抜きしにくくなります。液体の染みは、乾いてしまう前に、液体で染み抜きできるようにしましょう。
染み抜きのポイント「すりこまない」
もし、染みになる原因のものが付いてしまったら、本能的に拭いたり、こすったりして、何とか染みをなかったことにしたいと思ってしまいます。しかし、ヘタに拭いたり、こすったりすると、かえって染みが広がってしまう可能性も高くなります。
染みになっている原因物質をスプーンやヘラなどで素早く取り除いてから、染みをこそげ落とします。くれぐれも、すりこまないように注意しましょう。
染み抜きのポイント「裏から布を当てる」
布に付いた染みを落とすときには、必ず当て布をしましょう。染み抜きに使った染み抜き剤を吸い取ったり、落ちた染みを裏側から吸い取ってくれたりします。この当て布をしないと、せっかくとった染みが別の場所に付いてしまうことになりかねません。
当て布は、汚れていないところが染みの部分にあたるように、こまめに様子を見ながら場所を変えてください。当て布は、吸水性がよく、色の薄いもの、できれば白い色のほうが染みを見ながら染み抜きすることができます。
染み抜きのポイント「裏からも染みを落とす」
表だけでなく、裏からも染み抜き作業ができる場合は、裏からも染みを落とします。布の表面に付いた染みは、裏から押し出すようにしてやると、繊維の中に入り込みにくくできます。また、表面の染みをこすって、繊維の表面が摩耗したり、傷んだりする危険性を回避することができます。表に当て布をして、布を裏返してから作業をしましょう。
染み抜きのポイント「しっかりすすぐ」
衣類の場合は、染み抜きをした後に洗濯機や手洗いなどで、染み抜き剤をしっかりと落とすことができます。しかし、カーペットやソファーといったインテリアの布に染み抜き剤を使った場合、丸ごと洗うことは難しいので、水で十分、染み抜き剤を拭き取ることを忘れないようにしましょう。残った染み抜き剤をそのままにしておくと、他のほこりなどを吸い寄せてしまう原因になります。
染み抜きのポイント「目立たないところで試したから始める」
染み抜きしようとするとき、やはり目立つところから最初に始めたくなります。しかし、ここではやる気持ちをぐっと抑えてください。まず、目立たないところで試してみましょう。
手順としては、
(1)目立たないところを選びます。洋服ならすそや縫い代部分、内側などが目立ちません。カーペットなどでは、家具の下になっている部分や普段隠れているところで試すのがいいでしょう。
(2)試す場所に、これから染み抜きに使う漂白材料を数滴落とします。
(3)(2)に水を含ませた白い布を1分ほど押し付けます。
(4)布に表面の色が移っていないか確認します。また表面が変色していないかも確認してください。何らかの異変が感じられたら、別の染み抜き方法を考えなくてはなりません。
染み抜きのポイント「絶対落としたい染みか決める」
付いた染みを絶対に落としたいかどうか。もちろんできれば落としたいに決まっています。しかし、中には落としにくい染みや自分では落とせない染みもあります。そんなときには、どれくらいの手間と時間、そして費用をかけたらいいのかを考えましょう。
安物のTシャツの染み抜きと高価なカーペットの染み抜きでは、同じ努力やお金を払うとすればおのずと答えは決まってきます。費用対効果を考えるのが、賢い染み抜きの方法でもあるのです。
染み抜きのポイント「プロに頼むかどうか考える」
自分で無理をして染み抜きをするよりも、プロに頼んだほうが安全だというケースもあります。生地によっては、洗濯機でジャブジャブ洗えるものもあれば、ドライクリーニングでしか洗えないものもあります。無理をして染み抜きをして、かえって生地を傷めてしまっては元も子もありません。その見極めとしては、洗濯表示を見て、水を使えない布に付いた染みは、プロに頼んでしまったほうが無難です。
染みの種類別染み抜きのやり方
染みは、その種類によって、染み抜きの方法が違ってきます。毎日の生活でうっかり染みになりそうな原因をピックアップして、それぞれの染み抜き方法をご紹介します。
インクの染み抜きのやり方
スタンプインクや万年筆のインク、プリンターのインクなどインクの染み抜きは、家庭ではとても大変です。しかし、付いてすぐに処理すれば、目立たなくすることは可能です。始めに除光液で落としますが、漂白処理まですると効果的です。
<染み抜き方法>
(1)インクの付いた衣類を裏返し、染みが付いた部分に白いタオルを入れます。タオルに染みが移るので、タオルの位置をこまめに変えながら染み抜きするのがポイントです。
(2)除光液をしみこませた綿棒で染みを叩いて、タオルに染みを移します。
(3)歯ブラシに台所用洗剤をつけて染みになじませ、水でよくすすぎます。これを繰り返してから、仕上げに洗濯をします。
コーヒーの染み抜きのやり方
コーヒーは時間が経つと染み抜きするのが難しくなります。染みが付いたらなるべく早く落としましょう。コーヒーは、染みが薄くなるのは早いのですが、色素が強いので、完全に染み抜きできるのには少々時間がかかる場合も。広範囲にこぼしてしまったら、浸け置き漂白をしましょう。
<染み抜き方法>
(1)染みの部分を水洗いしてから、歯ブラシに台所用中性洗剤をつけて染みになじませます。一度水ですすいで、染みが落ちたら洗濯します。コーヒーの染みを付けた直後なら、この方法で染み抜きできます。
(2)染みがまだ残っているようなら、重曹入り漂白剤を塗ります。小皿に液体酸素系漂白剤と重曹を2:1で混ぜ、これを歯ブラシにつけて、軽く叩きながらなじませます。
(3)漂白剤を塗ったところにドライヤーを1~2分当てて加熱します。
(4)クエン酸粉スプーン1杯を水20㏄くらいに溶かして、染みにかけます。重曹と反応して発泡作用が起こり、汚れを浮き上がらせてくれるので、あとは水ですすいで洗濯します。
血液の染み抜きのやり方
血液は、一度乾いてしまうとなかなか染み抜きができません。血液の染みは、基本的に付いたらすぐに水洗いをするだけで落ちます。染みた付いたところに、台所用洗剤を付けて、手で細かく揉み洗いすることで、ほとんど染み抜きができます。血液はタンパク質なので、熱で変質するため、熱湯やドライヤー、乾燥機などの使用は避けなくてはいけません。
<染み抜き方法>
(1)水洗いしても落ちない場合は、アンモニア入りの漂白剤を使います。小皿に液体酸素系漂白剤を少量。それにアンモニア水を1~2滴入れて、歯ブラシで軽くなじませます。漂白剤と血液の成分が反応して、白い泡が出ますが心配はいりません。
(2)洗面器にぬるま湯と液体酸素系漂白剤、アンモニア水を3~4滴入れて、20~30分ほど浸け置きしておきます。その後、クエン酸をスプーン1杯入れて中和させてから、すすぎ洗いをします。
カレーの染み抜きのやり方
カレーは、油分と水分が入り混じって、さらに香辛料の強い色素を含んでいるため、落ちにくい染みです。カレーの染みも、できるだけ早く処理することが大切です。
<染み抜き方法>
(1)衣類などにこびり付いたカレーをまずは、テッシュなどで取ります。この時、こすらないように注意しましょう。
(2)染みが付いた部分を水に浸けて、手でよく揉み洗いします。
(3)歯ブラシに台所用中性洗剤をつけて、染みの部分を軽く叩きながらなじませていきます。その後、水ですすいで洗濯をします。
(4)それでも残ってしまったカレーの染みには、重曹入り漂白剤を使います。液体酸素系漂白剤と重曹を2:1の割合で混ぜ合わせておきます。これを歯ブラシに少量つけて、染みの部分を軽くたたきながらなじませていきます。
(5)漂白剤をなじませたら、ドライヤーで1~2分ほど熱を加えます。
(6)クエン酸粉スプーン1杯を水に溶かして、染みにかけます。発泡作用が起こりますから、その作用が終わったら、水ですすぎ、洗濯機で洗いましょう。
チョコレートの染み抜きのやり方
チョコレートは油分が多く、水洗いだけでは落ちません。油には油で染み抜きするのが基本です。チョコレートの染みには、クレンジングオイルを使って染み抜きします。
<染み抜き方法>
(1)クレンジングオイルを染みに直接付けてから、歯ブラシで軽くたたいてなじませます。そのあと、さらに台所用中性洗剤をつけます。クレンジングオイルがない場合には、ベンジンを使っても染み抜きができます。
(2)30℃くらいのぬるま湯で手揉み洗いをしてから、汚れが落ちるまですすぎます。染みが落ちたら、普通に洗濯をしましょう。
醤油の染み抜きのやり方
醤油は、付いてすぐの染みなら水洗いだけでも簡単に落ちます。しかし、時間が経ってしまうと色素が残ったり、酸化したりしてガンコな染みになってしまいます。醤油の染みが付いたら、なるべく早く落としましょう。
<染み抜き方法>
(1)染みが付いた部分を水に浸けて、手でよく揉み洗いします。
(2)歯ブラシに台所用中性洗剤をつけ、染みの部分を軽く叩いてなじませます。その後、水ですすいで、洗濯をします。
(3)もしも、まだ染みが残っていたら、重曹入り漂白剤を塗って染み抜きしましょう。酸素系漂白剤と重曹を2:1の割合で混ぜ、歯ブラシに少量をつけて染みになじませましょう。このとき、こすらないようにくれぐれも注意しましょう。
(4)漂白剤をつけた部分にドライヤーで加熱します。1~2分当てます。
(5)ドライヤーの熱があるうちに、クエン酸水を染みにかけます。発泡作用で染みを浮かせたら水ですすぎ、洗濯します。
油の染み抜きのやり方
油は水に溶けないため、洗剤だけの洗濯では染みは落ちません。加熱前の油が付いた時には、クレンジングオイルを使うことで簡単に染み抜きができます。しかし、油染みを長く放置して置いたり、加熱した調理油が付いたりした場合には、落ちにくくなるので注意しましょう。
<染み抜き方法>
(1)染みにクレンジングオイルをつけて、歯ブラシで軽くこすります。
(2)歯ブラシに台所用中性洗剤をつけて、染みを軽く叩くようにしてなじませます。そしてクレンジングオイルの油分を落とします。
(3)染みの部分を30℃くらいのぬるま湯で手揉み洗いをして、しっかりとすすぎましょう。そのあとで通常の洗濯をしましょう。
赤ワインの染み抜きのやり方
アルコールの染みは、衣類の黄ばみの原因にもなります。誤ってこぼしてしまったら、すぐに水洗いしましょう。アルコールの中でも、赤ワインの染みは特に色素が強い分やっかいです。時間が経てばたつほど、酸化が進んで落ちにくくなるので、できるだけ早く染み抜きが必要になります。
<染み抜き方法>
(1)染みが付いた部分を水でよく揉み洗いします。
(2)歯ブラシに台所用中性洗剤をつけて、染みの部分に軽く叩いてなじませます。その後、水ですすいでから、洗濯します。染みが付いてすぐになら、これで落ちます。
(3)液体酸素系漂白剤を歯ブラシに少量つけて、染みに軽く叩きながらやさしくなじませます。水でよくすすいで、洗濯します。
ミートソースの染み抜きのやり方
パスタソースのなかでもミートソースなどのケチャップ系は、染みが目立ち、なかなか落ちにくいものです。
<染み抜き方法>
(1)まずは染みが付いたらすぐに水で揉み洗いをしましょう。
(2)歯ブラシかデリケートな素材の衣類には、綿棒などを使って、染みの部分を軽く叩いてなじませます。
(3)水にアンモニア水を溶かします。水120mlに対して、アンモニア水小さじ1が目安です。この時点で、ほとんどのケチャップの染み抜きはできます。
(4)それでも取れない場合には、重曹に水を混ぜて重曹ペーストを作ります。重曹と水を3:1の割合でよく混ぜ合わせます。そのペーストを染みの部分に塗り、30分ほど置きます。歯ブラシなどで、ペーストをやさしく落として、いつもの通りに洗濯をしましょう。
口紅の染み抜きのやり方
口紅は油分に加えて色素が強いので、時間が経つと落ちにくくなります。口紅の油分に対抗するのには、メイク落としでもおなじみのクレンジングオイルを使うと効果的です。
<染み抜き方法>
(1)口紅の染みにキッチンペーパーか布を直接当てて、裏側からクレンジングオイルを刷毛か綿棒で塗ります。
(2)歯ブラシで染みを叩いて、裏側に当てたキッチンペーパーや布に汚れを押し出すように移していきます。
(3)裏に当てたキッチンペーパーや布が汚れてきたら、きれいな部分にずらし、汚れを移していきます。
(4)ぬるま湯で揉み洗いし、汚れをすすぎます。あとは洗濯機で洗って仕上げます。
ガムの染み抜きのやり方
知らずに噛んだガムの上に座ってしまって、パンツにべっとりくっついてしまった。そんなときには慌てず、無理にはがさないことが大切です。氷で固めてから、ゆっくりとはがし、残って染みのようになってしまった場合には、除光液で繊維の奥に入り込んだガムを落としていきます。
<染み抜き方法>
(1)ビニール袋などに入れた氷を当ててガムを固めて、はがしやすくします。
(2)綿棒などに除光液を含ませ、繊維の間に入り込んだガムを叩くようにして落としていきます。
(3)ぬるま湯で揉み洗いしながらすすぎます。ガムの細かなカズが残らないように、ていねいに揉み洗いしましょう。
(4)染み抜きの状態を確認し、きれいになったら洗濯機洗いで仕上げましょう。
生ものの染み抜きのやり方
料理をしている間に、うっかり付けてしまいがちな生ものの染みは、付いたらすぐに水洗いすれば落ちやすいものです。色が残る場合や、時間がたってしまうとタンパク質が変質してしまって、染み抜きに時間がかかる場合があります。
<染み抜き方法>
(1)まずは、水洗いしてみましょう。固形物が衣類に残っている場合には、ティッシュペーパーなどで、取り除いてから、染みの部分を水に浸けて手で揉み洗いしましょう。もし時間が経ってしまうと、色素が残ってしまうこともあります。
(2)歯ブラシなどに台所用中性洗剤を付けて、染みになじませましょう。仕上げに水ですすいで、染みが落ちたら洗濯機で仕上げましょう。くれぐれもこすらないことがポイントです。
(3)血液が含まれる生魚や生肉、イクラなどをはじめとする魚卵などは、熱を加えてしまうと固まってしまい変質します。熱をかけずに漂白します。液体酸素系漂白剤と重曹を2:1で混ぜ合わせ、さらに、アンモニア水を1~2滴混ぜます。それを歯ブラシなどに付けて染み抜きします。
絵具の染み抜きのやり方
絵の具の染みは、なかなか落ちにくいものです。子供の洋服に付いてしまった絵の具の染み抜きには、その絵の具が「油性」なのか「水性」なのかで染み抜き方法が違ってきます。
<油性絵具の染み抜き方法>
(1)染みの下にペーパータオルかタオルなどを敷いて、綿棒に除光液を含ませて、染みの上からやさしく叩き、下のタオルに染みを移します。これを根気よく何回も行います。
(2)染みが敷いたタオルにほぼ移ったようなら、歯ブラシに台所用中性洗剤をつけて染みになじませます。(1)と(2)を何度か繰り返して、染みが薄くなったら、洗濯します。
<水性絵具の染み抜き方法>
(1)染みに水をつけて、手で揉み洗いします。
(2)歯ブラシに台所用中性洗剤をつけて、染みの部分になじませます。仕上げに水ですすいで、洗濯します。
泥はねの染み抜きのやり方
子供の洋服によく付くのが泥はねの染みです。泥はねの洋服をいきなり洗濯機で洗っても、薄汚れた泥染みはなかなか取れません。そこで洗濯する前に、ひと手間かけることで染み抜きができます。
<染み抜き方法>
(1)泥はねは、表面が乾いてから染み抜きをすると、繊維に入り込んだ汚れも楽に取れます。表面の泥を手ではたき、繊維の中に入り込んだ泥汚れも、揉むようにして落としましょう。
(2)泥染みには、直接台所用中性洗剤をつけて、指でよくなじませます。
(3)ぬるま湯で水洗いしてすすぎます。洗濯機で仕上げます。
サビの染み抜きのやり方
サビは不溶性の染みですから、水にも油にも溶けません。古い手すりやベンチなどに衣類をこすって、サビの染みをつけてしまったときに便利なのが酢です。ただし、時間が経ってしまった場合には、クリーニング店に依頼したほうがよさそうです。
<染み抜き方法>
(1)まずは水洗いをしっかりしましょう。サビが付いたところを揉み洗いします。
(2)染みに酢をかけて、歯ブラシで軽く叩きながら繊維になじませます。これを何度か繰り返しましょう。
(3)それでもサビの染みが取れない場合には、アルカリ性の住居用の洗剤をかけます。強い漂白作用があるので、デリケートな衣類は避けましょう。また、染みにかける前に衣類の目立たないところで漂泊テストをしましょう。
(4)液体酸素系漂白剤を少量つけて染みになじませます。
(5)ドライヤーで1~2分加熱して、そのあと、酢を小さじ1杯ほどかけて5分ほど置き、しっかりとすすいでから洗濯しましょう。
カビの染み抜きのやり方
湿気の多い季節、油断していると、タオルや衣類に黒いカビが発生していてびっくり。カビは不溶性なので、取り除くのが難しい染みです。繊維の奥に入り込んでしまうと、なかなか落とすことができないので、初期段階での対処が必要になります。かなり強い漂白剤を使うことになるので、タオルなど限定にしましょう。衣類の場合は、クリーニング店に依頼するのが無難です。
<染み抜き方法>
(1)漂白剤と重曹を2;1で混ぜて、重曹ペーストを作ります。
(2)綿棒を使って、重曹ペーストをカビに直接塗ります。
(3)1~2分ほどドライヤーで加熱して、30分くらい放置しておきます。30分したら、クエン酸水をかけて中和します。よく水ですすいでから洗濯して仕上げましょう。
色移りの染み抜きのやり方
うっかり、色落ちするものと一緒に洗濯してしまったり、濡れた服と色落ちする衣類を一緒に重ねてしまったりして色移りすることがあります。色移りした服は、ウール、シルクといった動物性繊維以外なら、塩素系漂白剤が使えます。ポイントは沸騰させたお湯で漂白作用をアップさせることです。
<染み抜き方法>
(1)染み抜きしたい衣類がしっかりと浸かるサイズの鍋を用意し、沸騰させます。
(2)沸騰してから鍋を火からおろして、塩素系漂白剤を入れます。入れる目安は、水2リットルに対して、漂白剤大さじ1杯です。
(3)作った漂白液に色移りした部分が上になるように浸します。
(4)菜箸などを使って、まんべんなく漂白液が浸るようにします。
(5)徐々に色が薄くなって、漂白液が効果を表します。
(6)色が完全に落ちたことを確認してから、洗濯機で洗います。洗濯機で洗う時には他のものといっしょに洗わないように注意しましょう。
原因不明の染み抜きのやり方
久しぶりに着ようと思ったら、こんなところに染みが!いつどこで、どんなシミをつけたのか記憶にない染みはどうしたら取れるのでしょうか。そんなときは、基本的な染み抜きを試してみて、落ちない場合には漂白処理をしましょう。時間が経ってガンコな染みになっている可能性があるので、根気よく染み抜きすることが大切です。
<染み抜き方法>
(1)まずは、水洗いしてみましょう。染みが付いている部分に水を浸けて、手でよく揉み洗いします。
(2)台所用の中性洗剤を歯ブラシなどに付けて、染みの部分になじませます。そのあとで、水ですすいで染みがなくなったら、洗濯機で洗います。
(3)まだガンコに染みが残っている場合には、重曹入りの漂白剤を塗って、染みになじませましょう。
(4)ドライヤーで熱を加え、クエン酸液を振りかけて、白い泡が出たら水ですすぎます。染みが残っている場合には(3)(4)の工程を何度か繰り返すと効果的です。
クリーニングに出す場合
染みの種類や範囲、生地の素材によっては、自力で染み抜きができないケースもあります。そんなときには、やはりプロの手を借りなければなりません。
クリーニング店を利用する場合、大切なのは、自分が利用する目的をきちんとお店側に伝えることです。クリーニングに出したのはいいけれど「これ以上は落ちません」という札が付いてくることもあります。「それなら、わざわざクリーニングに出さなかったのに」という残念な思いだけが残ってしまいます。
また、一般的なクリーニング店では、強い染み抜きをして衣類が傷んでしまう可能性がある場合には、染み抜きを断られるケースもあります。特殊な染みが付いてしまったときには、専門の技術を持ったクリーニング店に依頼するほうが安心です。
染みが気になって、クリーニング店に出すという場合には、必ず「ここにある染みを取りたいのです」「落とせなければクリーニングはしません」とハッキリ意思表示をすることが大切です。「落ちるかどうか、洗ってみなければわからない」というクリーニング店では、料金は取られるけれど、結局染みは取れなかったということになりかねません。クリーニング店は、染み抜きのプロでもあるわけですから、しっかりと要望を伝えることが大切です。
クリーニングの染み抜き値段
クリーニングの染み抜きにかかる値段はどのくらいなのでしょうか。通常は、クリーニングにかかる料金にプラスして染み抜き料金がかかります。染み抜きの料金設定は、各クリーニング店で違ってきます。さらに、染みの種類、衣類の種類、染みの大きさ、染みの経過時間などによって、染み抜きの工程や薬剤なども違ってくるため、均一料金というわけにはいかないのが実情です。
染み抜きの値段が安くても、きちんとした仕上がりになるのかどうか不安になります。やはり、そのお店が長年培ってきた技術や職人さんの知識などに差が出ますから、単に安いというだけで頼むのではなく、口コミなどを重視したほうがいいでしょう。
着物のクリーニング
着物の染み抜きは、通常の衣類の染み抜きとは、技術的に少し違っています。着物にもいろいろな素材や染め方があり、正絹だったり、友禅染や草木染、錦糸などをふんだんに使った振袖であったり様々です。その着物にあった染み抜きを行わないと、かえって生地を傷めてしまったり、染みが広がってしまったりする危険性もあります。
大切な着物の場合は、街のクリーニング店で染み抜きを依頼するよりも、購入したお店か着物専門店に相談したほうがいいでしょう。着物の染み抜きは、専門の職人さんが行っていることが多いので、着物の染み抜き専門店に依頼するほうが安心です。また、実物の着物を見せてから、見積もりを取ると安心ですし、他のお店との比較ができます。
時間がたった染み
付いてすぐに染み抜きする場合と、時間がたった場合の染み抜きでは、やり方が違うことが多くなります。また、洗濯前の染みと洗濯後の染みでも同様に染み抜きの方法が違ってきます。
まず、染み抜きを成功させるための条件は、いかに染みが付いた時点で素早く、初期対応ができるかということです。とくに染み抜き剤のない外出先で、しみをつけてしまったら、慌てないことが大切です。決して濡れたおしぼりでゴシゴシこすってはいけません。水は油の染みに対して反発してしまいます。さらに、こすることで、繊維が毛羽立ってしまい白く見えることがありますが、毛羽立ちは、染み抜きよりも元に戻すのが難しくなります。
外で染みをつけたときには、始めにティッシュペーパーでそっと染みをつまんで吸い取ります。そのあとで、おしぼりをこすらずに、押し当てるだけにします。外出先でできることはここまで。たったこれだけですが、ここまでの応急処置をしておけば、家に帰ってからの染み抜きも比較的簡単にできます。
染みは、時間がたつと染み抜きをしても落ちにくくなります。これは時間がたったことで、染みが酸化したり、熱によって化学変化を起こしたり、繊維の奥のほうにまで浸み込んでしまうからです。食べこぼしの染みの場合は、少なくとも1週間以内に染み抜きをするようにしましょう。
また、洗濯する前の染み抜きは、洗濯後の染み抜きよりも効果があります。染みができて、とりあえず洗濯をするというのは、簡単そうですが、染みを落ちにくくする原因ともなります。染み抜きをしてから洗濯をするという順番を守るようにしましょう。
染みが付いたまま放置しておくと、染みが落ちにくいだけではありません。実は虫食いの原因にもなるのです。とくに動物性繊維であるウール、カシミア、シルクなどは害虫にとって標的になりやすいので注意が必要です。
一般的に虫食いが起こりにくいといわれるポリエステルやナイロンといった合成洗剤でも、染みが残っていると、害虫が汚れと一緒に繊維を食べてしまう可能性が高くなります。害虫から大切な衣類を守るためにも、染み抜きは重要です。
染み抜きは「スピード対処」が大切
染み抜きは、それほど単純なものではありません。たとえば、カレーの染みには、「油性の染み」「水性の染み」さらに香辛料の「色素の染み」が加えられます。これらが混ざり合っているため、染み抜きが難しくなっています。染み抜きを成功させるためには、それぞれの染みの性質にあった染み抜き方法をとることです。まずは染みという敵の性質や状態を観察することが大切です。
どのような染みでも共通することですが、染みはできたらすぐに対処することが大切です。染みは付いた時点から、酸化したり、固まったり、繊維に入り込んだりして、どんどん変化していきます。その分落ちにくくなってしまいます。外出先では、適切な応急処置をして、自宅に戻ったらすぐに染み抜きをするように心がけましょう。
また、染みを予防することも大切です。男性では、ネクタイなどによく染みが付いてしまうことが多いのですが、事前に布製品用の撥水スプレーを施しておくことで、たとえ食事中に汁やソースが飛んでもガードしてくれます。女性も素材がナイーブな衣類には、防水加工を施しておくと安心です。
スプレーは服の真上から30㎝くらい離してからかけると、撥水効果まんべんなく行き届きます。自然乾燥させてから着用しましょう。スプレーの効果は洗ってしまうとなくなってしまうので、洗うたびにスプレーしましょう。
初回公開日:2017年09月19日
記載されている内容は2017年09月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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