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口唇期に固着しない方法・克服方法・いつまで・特徴|指しゃぶり

初回公開日:2018年04月17日

更新日:2020年03月06日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

フロイトの考え出した心理的性的発達理論の中にある、口唇期。この口唇期に着目し、口唇期に固着しない方法や克服方法、口唇期が満たされなかった人の特徴についてなど、口唇期に関するさまざまなことをまとめました。自身の振り返りにぜひ一読してみてください。

口唇期に固着しない方法・克服方法・いつまで・特徴|指しゃぶり

心理的性的発達理論とは

心理的性的発達理論とは、オーストリアの精神医学者であり精神分析学者、さらには精神科医であるジークムント・フロイトが考え上げた人の発達に関する理論です。

成人の性欲は性器性欲ですが、子どもにはさまざまな多様性を持った幼児性欲があると定義されています。そして、この理論に基づいてそれぞれの発達段階として口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期の5つに分類されると発表しました。

それぞれの時期は年齢によって区分されており、段階に応じた欲求をきちんと満たすことができなかった場合、その後の性格に大きな影響を及ぼすと定義されています。この中でも、口唇期と肛門期は、その人の人格形成に最も大きな影響を及ぼすと言われています。

このフロイトの心理的性的発達理論は、心理学の中では基本となる理論として取り扱われており、「ピアジェの思考発達段階説」と共に発達心理学、児童心理学を支える理論となっています。

口唇期とは

口唇期とは、フロイトが創り上げた5つの心理的性的発達理論の中における最初の段階のことを指します。年齢としては出生後~2歳の期間となり、口からの欲求を満たす時期となります。赤ちゃんが母乳を吸うことは、本能的な生存と密接な関係がありますが、この口からの満足を得ることで身体的にだけでなく精神的な欲求をも満たしています。

出生後~2歳のこの時期の欲求は主に口唇に集中しているため、口に関する欲求をきちんと満たすことが重要となります。この欲求をきちんとこの年代で満たすことができずに成長をしてしまうと、思春期以降における自身の性格や癖などに多大な影響を与えることとなります。

口唇期はいつまでなのか・年齢

口唇期は、一般的には出生時からおよそ生後18か月くらいまでの時期のことをいいます。いわゆる「赤ちゃん」と呼ばれる時期で、母親の母乳から栄養を取るだけでなく、安心感や信頼感なども口から受け取っています。ですが、この時期にきちんとした口唇期を過ごすことができなかった場合、大人になってからもひきずってしまうケースもあります。

ここからは、「赤ちゃん」「大人」といったそれぞれの年齢と口唇期との関わりについてご紹介ます。

赤ちゃん

口唇期真っただ中で「赤ちゃん」と呼ばれる時期は、口からさまざまな満足を得ています。まさに出生時から生後18か月くらいまでの間です。そして、人間が最初に見つける快楽は口からによるものです。

この「赤ちゃん」と呼ばれる時期は人格形成においても重要な期間のため、口からの快楽をきちんと受け取れているか否かによってその後の人格にも大きな影響を及ぼします。

この時期に無理な断乳をしたり、きちんとしたコミュニケーションをとりながらの授乳ができていなかったりすると、口からの快楽を十分に得ることができていないため、いつまでも口の快楽にこだわることになります。

また、歯が生えてきた頃には攻撃をするということも覚えているので、母親の乳房を噛むという行動が現れることもあります。

子供

いわゆる赤ちゃんの時代に、十分に母乳を吸うことができなかったり、指やおもちゃをしゃぶっているのを無理やりやめさせられてしまったりした場合、赤ちゃんを終えたこどもの時代にも口唇による欲求を満たそうとします。

指をしゃぶる時間や期間が異様に長くなったり、何かをすぐ口にくわえたがったりと、口唇に関する行為を頻繁にするようになります。よって、無理にやめさせるのではなく、ある程度の時間をかけて見守っていく必要があります。

大人と口唇期との関係

口唇期は出生後~2歳頃までとお伝えしましたが、この時期の欲求がきちんと満たされているか否かは、大人になってからも大きな影響を及ぼします。このことについて、ご紹介します。

大人

口唇期はいわゆる「赤ちゃん」の時代とお伝えしましたが、この時期に適切な快楽や満足を得られなかった場合、成長してからもある特徴的な性格を持つことがあります。このように、口唇期は赤ちゃんの時代のみならずその後の人生にまで影響を及ぼします。

大人になってからの性格や癖は、幼少期からのさまざまな事柄の積み重ねでできあがっています。何か自分の性格で悩んでいることや直したい癖がある場合は、幼少期までさかのぼってみることも大切です。

自身で思い出してみたり、育ててくれた人に話を聞いてみたりすることで解決策が見つかる場合もあります。

口唇期と保育園との関係

口唇期とそれぞれの年代との関係をご紹介しましたが、口唇期においてとても大きな影響を持つもののひとつとして「保育園」があげられます。

口からの充足感を重要とする口唇期という時期ながらも、母親と離れて過ごすことになる「保育園」と口唇期との関わりについてご紹介します。

保育園

保育園に入園する子供は、早い場合は生後43日から預けられることになります。一般的な生後6か月や1歳からの保育園入園の場合でも、出生後~2歳の口唇期に当てはまります。

この保育園入園を機に無理な断乳をしてしまうと、子どもの欲求が満たされないため、この時期に精神的不安定やその後の人格形成に影響を与えてしまいます。

口からの欲求は人工的なおしゃぶりでは満たすことができませんが、抱きしめたり一緒に過ごす時間を大切にしたりするなどといった方法で補うこともできます。また、保育園以外の時間で授乳を続けることで口唇期ならではの欲求を満たすこともできます。

よって、早期から子供を保育園に入れる場合はしっかりと親子間のスキンシップをとることが大切となってきます。

口唇期が満たされなかった人の特徴

口唇期での欲求を十分に満たすことができなかった場合や満たされすぎてしまった場合、この段階での口唇に関する欲求に異常にこだわってしまう性格が形成されてしまう場合があります。

このことを口唇期固着や口唇期的性格といいます。口唇期的性格の場合、依存心が強い甘えん坊や悲観的で攻撃的なパーソナリティになります。

また、この口唇期に当てはまる出生後~2歳の乳幼児期は口になにかを入れたり吸ったり、噛んだりすることで欲求が解放されます。よって、口唇期が満たされなかった人は、口に関する欲求を満たそうとする特徴が現れます。

ここからは口唇期が満たされなかった人の特徴について、詳細にご紹介していきます。

指しゃぶりやタバコ

指しゃぶりとは、まさに口唇に関する欲求を満たすための手段です。口唇期を過ぎた子供が指しゃぶりをしている場合は、子供自身が本能的に口唇期の欲求を補おうとしているため、無理をしてやめさせる必要はありません。

大人になってからは、指しゃぶりではなくタバコに依存している人が口唇期の欲求を満たしていない場合が多く見受けられます。タバコをやめたくてもやめられない、何か口に入れていたいという人です。

過食と飲酒

食べることやお酒を飲むことも、口に関する欲求を満たす一種の手段です。人が生きていく上で食べることは必要不可欠なことですが、その食べる量や食べ方が異常な場合、口唇期の欲求がきちんと満たされていない場合が多く見受けられます。

アルコールを必要以上に摂取してしまったり、その飲み方に異常性があったりする場合も、口唇期の欲求不満に関することが多くなっています。そして、乳離れが遅く口唇に関する欲求を過度に受け取っていた場合も、アルコール摂取に関する意欲が増加するとの報告もあります。

食べることと飲酒をすることは誰もが行う行為の一つではありますが、その行為が行き過ぎている場合は口唇期に何かしらの問題があるといえます。

甘え

口唇期は出生後~2歳頃を指すので、乳幼児期とも言い換えることができます。乳幼児期は全ての面において誰かに頼って生きていかなければならないため、口唇期が満たされなかった人も依存性が高く、甘えん坊な性格になるといえます。

また、口唇期に固着が強ければ強いほど、自分を絶対的に守ってくれる人を求める傾向があります。

甘えん坊というと可愛らしくもありますが、極度に依存性が高かく過度な甘えん坊の場合、口唇期の欲求が満たされていない場合があります。

おしゃべり

しゃべることが好きな人は、世の中にたくさんいます。ですがしゃべりだすと止まらない、息継ぎする間もなくしゃべり続けるといった人の場合、口唇期になんらかの問題があった場合があります。

しゃべることも口に関する欲求を満たそうとする行為の一つのため、口唇期との関わりを考えるのが妥当です。

口唇期に固着しない方法

もしかしたら上記のような口唇期固着や口唇期的性格が自身にも当てはまると気が付いた時、すでにフロイトの心理的性的発達理論に当てはまる期間を過ぎていることがほとんどです。

口唇期に固着しないためには、きちんと口唇に関する欲求を満たしてあげることが大切です。

そのために、自身で気がついた時にどのような手段をとることができるのか、自身で把握している性格特性や癖はどんなものがあるのかなどについて一度見つめ直し、その欲求に応える方法について学んでいく必要があります。


次の項目で口唇期の克服方法についてご紹介しますので、ぜひ目を通してみてください。

口唇期の克服方法

口唇期を克服する方法、それはまずありのままの自分自身を受け入れることです。そして、口唇期的性格ならではの依存心が強く甘えん坊であるという面、さらに悲観的で攻撃的な面をもあわせもっていると自身の特性をきちんと把握することです。

このことができれば、依存心が強いという自身の特徴をプラスに変えられるような行動や考えをとることができるようになり、自身の欲求がうまく満たされない時に起きる攻撃的な面も少しずつ抑えることができるようになります。

それでもうまくいかない場合や極端な形で口唇的性格が現れる場合、今の生き方そのものがストレスフルで苦しい状況であるというメッセージの場合もあります。踏ん張るところはしっかりと踏ん張り、自身の欲求を叶えていく生き方や力を身につけていく必要があります。

口唇期的性格がプラスになることも

以上、口唇期ついてさまざまなことをお伝えしてきました。実は口唇期的性格の人は大人になってからも意欲的に新たなことを学び、さまざまな知識を取り入れようとする傾向もあるため、大器晩成型の成功を収めることもあります。

また、子供のような純真で素直な面も併せ持っているため、ギャップのある魅力的な人と受け取ってもらえることもあります。

口唇期的性格であると気付いた場合も決して悲観的にはならず、マイナスな面はきちんと補っていき、プラスな面はさらに伸ばせるよう日々の生活を楽しみましょう。

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