ゴキブリへの冬の対策・駆除方法|死ぬ/冬眠/台湾/窓を開ける
更新日:2020年08月28日
ゴキブリは、冬になって気温が下がると死んでしまいます。しかし、現代の家屋は断熱材を使用し、気密性に優れているため天井裏などでも生き延びることができるようになりました。
冬越し
昆虫は基本的に寒さに弱い生き物です。動きが鈍くなりエサを捕らえることもできなくなるので死に至ります。しかし、ゴキブリたちは絶好の冬越しの場所を見つけました。それが、人間の住む家屋内です。
人間の住む家屋内には、ゴキブリが冬越しするために必要な温かさをキープしている場所がいくつもあります。その代表的な場所が冷蔵庫です。冷蔵庫は、365日24時間稼働しています。冷蔵庫のモーター付近は、常に一定の温かさをキープしています。
ゴキブリにとって薄暗くて、安全、しかも少し動くだけで食べ物にありつける天国のような場所といえるでしょう。
冬眠
昆虫の場合、厳密には冬眠ではなく越冬します。ゴキブリも環境が整えば、越冬することができます。春先になり、小さなゴキブリの幼虫に混ざって黒々としたやけに大きなゴキブリを見ることがありますが、それは越冬したゴキブリです。
小型のチャバネゴキブリは、ちょっとしたすき間に入り込んで越冬します。冷蔵庫のモーターやパッキンの部分、インターホンの中、ドアやクローゼットの蝶番など「え、こんなところに」と思うような場所で見つけることもあります。
大型のクロゴキブリは、やはり冷蔵庫のモーター部分や段ボールの隙間、電子レンジの裏側などで越冬します。一匹のこともありますが、コロニーをつくって複数で固まって寒さから身を守っている場合もあります。
冬に出る小さいゴキブリの駆除方法
春から夏は、ゴキブリを駆除するために薬剤をあちらこちらに置いていても、冬になってゴキブリをめっきり見なくなると安心してしまい、ゴキブリ駆除にも手を抜くようになります。
しかし、秋はゴキブリの繁殖期で卵を産みます。すると冬に幼虫となってかえるゴキブリが出てきます。こうした幼虫を冬の間に駆除しておかないと、春から夏にかけて大発生してしまう危険性があります。
小さなゴキブリを駆除するためには、エサとなる残飯はもちろん、ホコリや食べこぼしなどがないようにしっかりと掃除をすることです。年末の大掃除では、ゴキブリも念頭に置いて、しっかりと掃除をしましょう。
小さなゴキブリは、成虫に比べると寒さに弱く、熱源のある所に集団でかたまっていることが多いです。ゴキブリホイホイやホウ酸団子といった駆除剤を冷蔵庫の下などに置いておくといいでしょう。
台湾の冬にゴキブリはいるのか
中国語でゴキブリのことを「蟑螂(チャンラン)」といいますが、台湾ではニックネームのように「小強(シャオチャン)」と呼びます。生命力の強さを表している名前です。それだけ、台湾ではゴキブリは身近な存在ということでしょう。
日本から台湾に行った人は、とにかく台湾はゴキブリが多いと口をそろえます。台湾は亜熱帯気候と熱帯気候に属するため、冬でもゴキブリは活発に動き回っています。
例えば12月の平均気温を見てみると東京では平均気温が7℃であるのに対して、台湾では18℃もあります。さらに冬の東京は乾燥した気候になりますが、台湾は湿度が高く、1月でも80%近く湿度があり、肌寒いのにジメジメしているというゴキブリの好む環境が揃っています。
大掃除と一緒にゴキブリ対策を
ゴキブリが意外なところで冬を越しているということがわかりました。これから大掃除をする人は、ゴキブリが越冬していそうな場所を重点的に掃除しましょう。冷蔵庫や電子レンジ、家具などを動かして、たまったほこりや油汚れをきれいにしましょう。
また、お歳暮でたまった段ボールもゴキブリの格好の冬の隠れ場所になっています。大掃除で出たゴミと一緒に早めに処分してしまいましょう。このように、冬のゴキブリ対策をすることで春から夏にゴキブリの姿を見ずに過ごせるのではないでしょうか。
初回公開日:2017年12月21日
記載されている内容は2017年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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