外来種の鯉の種類・どこからきたのか・駆除の方法|アメリカ
更新日:2020年08月28日
いつも見ている鯉が外来種ってホント?
私たちが普段見ている鯉が、外来種だということをご存知でしょうか。鯉というと、名前は和風ですし、鯉のぼりなどの風習もあります。実は、野鯉が日本の固有種とわかったのはごく最近のことで、きっかけは琵琶湖でコイヘルペスが流行したことでした。
日本の在来種は野鯉だけ
在来種のイメージが強い鯉ですが、日本の在来種の鯉は、「野鯉(ノゴイ)」と呼ばれる種類だけです。数も非常に少なくなっています。この野鯉は、琵琶湖で生息が確認されており、地元では、実態調査や保護活動も行われています。琵琶湖の他にも霞ヶ浦、児島湾、四万十川などに限定的に残っているといわれていますが、実態ははっきりとしていません。
野鯉はとても用心深い
琵琶湖において、元々野鯉の存在は知られていました。しかし、浅瀬に棲んでいる大和鯉などの鯉に対し、野鯉は湖の深いところにいる上、非常に用心深いので捕獲されることはほとんどありませんでした。
コイヘルペスが原因で在来種と判明
コイヘルペスというのは、真鯉や錦鯉に感染するヘルペスウィルスで致死率が高い病です。普段捕獲が難しい野鯉でしたが、この病が流行した時には、琵琶湖でも多くの鯉の死骸が上がりました。その中には、多くの野鯉の死体もありました。このようなきっかけでDNAを調べてみると、野鯉には他の鯉とはDNAに差異があることが判明しました。
外来種と在来種の鯉の違いってなに?
在来種の鯉と外来種の鯉には、どのような違いがあるのでしょうか。
日本にいる在来種の鯉の特徴
在来種の野鯉は、外見的には、丸太のように丸くて長いのが特徴です。外来種の鯉と比べると、スマートな形をしています。色は黒く大和鯉によく似ていますが、その体に光を当てると金色に輝きます。その他にも頭長が短い、ひれが短い、尾ひれの付け根の部分が細くなっているなどの特徴が挙げられます。
外見の他にも生態が少し違います。水深40m~50mと深いところに多く住んでいて、非常に警戒心が強いです。
日本にいる外来種の鯉の特徴
私たちが普段川や池で見かけるのは、ほぼ間違いなく外来種の鯉です。在来種の鯉が丸太のような体形なのに比べ、外来種の鯉はそれよりも体高が高くて、体が薄いのが特徴です。
また、観賞用として飼われている色とりどりの錦鯉や、食用として養殖されているのも外来の鯉です。汚れた水にも対応する環境適応能力が高く、食欲が旺盛なので、比較的餌の多い汚い川や湖などに住んでいます。
外来種の鯉の種類
鯉というとどのような魚を思い浮かべますか。池で眺める美しい錦鯉もありますし、「鯉こく」や「鯉のあらい」などのようなお料理もあります。これらの観賞用・食用の鯉も外来種の鯉です。日本にいる一般的な種類の外来魚の鯉を見てみましょう。
大和鯉(ヤマトゴイ)
初回公開日:2018年01月31日
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