ウニの旬|ウニの種類5つ・旬の時期/旬のウニの食べ方3例
更新日:2020年07月05日
ウニの生態・食用の歴史
「そのまま食べて良し」「寿司ネタにしても良し」と、日本人が愛してやまない食材の一つにウニがあります。保存技術の進歩などによって、スーパーマーケットや回転寿司店等で、1年中目にする機会が増えてきましたが、そのウニにも旬の時期があります。今回は、そんなウニの旬の時期についてご紹介します。
分類・生態
ウニは全身に棘を持つ棘皮動物で、種類は100種類以上います。200年以上長生きすることができ、生殖力も優れ、その生命力ゆえに環境問題も取り沙汰されています。人間が食用している部分は生殖巣にあたるところで、日本のみならず韓国や中国でも食用されています。
食用の歴史
縄文時代の貝塚から、ウニのものである殻や棘が発見されていて、古くからウニを食べられていたことが分かります。奈良時代になると貴族が食用していたことから、高級食材として扱われていました。江戸時代中期に、ウニを塩蔵法により日持ちの効く食べ物として生産されていました。
ウニの主な種類と分布
ウニには約100種類と豊富な種類がいますが、日本で食用されている「バフンウニ」や「エゾバフンウニ」「ムラサキウニ」といった、良く名前を聞く代表的なウニについて詳しく見ていきましょう。
バフンウニ
バフンウニは棘が短く密集して生えていて緑がかった色をしているのが特徴で、北海道南端以南から本州や九州に生息しています。一般的に魚市場などで取り引きされておらず、採れる数も少ないレアなウニです。バフンウニは濃厚な旨味と甘みがあります。
エゾバフンウニ
エゾバフンウニは名前の通り、北海道の冷涼な場所にだけ生息しています。大きさは10センチ程度に成長し、短い棘が密集していて芝生のような草色をしているのが特徴です。エゾバフンウニの身は鮮やかなオレンジ色で苦みがなく、旨味が濃厚です。
ムラサキウニ
ムラサキウニは、青森県以南の日本海側から茨城県以南の太平洋側で生息していて、全国的に食されているメジャーなウニです。長めの棘と紫がかった黒い色が特徴で、身の色が白色に近い黄色のため「白ウニ」とも呼ばれています。淡泊だけど上品な甘みがあります。
キタムラサキウニ
キタムラサキウニは、太平洋側は相模湾以北、日本海側は本州西端以北に生息していて、棘が長く、棘の表面に光沢がなくザラザラしているのが特徴です。粒が比較的大きく、身質がしっかりして身崩れしにくく、ボリューム感があるため寿司ネタとして扱われています。
アカウニ
アカウニは東京湾以南から九州まで生息していますが、ウニの中では入荷量が少なく高値で取引されています。アカウニのは真横から見ると殻を上下に押し潰したように平たい形であるのが特徴で、色は名前の通り赤褐色をしています。
初回公開日:2017年09月27日
記載されている内容は2017年09月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。