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2017年09月12日

プロパンガスと都市ガスの違い|選び方

プロパンガスと都市ガスは、特徴の違うガスエネルギーです。プロパンガスは導入コストが安く、熱量が高いため賃貸物件に向いています。都市ガスはランニングコストが安い為、月々のガス料金に反映する一般家庭に向いています。詳しく違いや選び方についてご紹介します。

プロパンガスと都市ガスの違い|選び方

プロパンガスと都市ガスの違いとは?

プロパンガスと都市ガスの違い|選び方

賃貸物件を借りる際や、新築住宅建築の際に、比較対象としてプロパンガスと都市ガスが挙げられていることがあります。同じ「ガス」という気体燃料エネルギーですが、それぞれに特徴があり同一に語る事は出来ません。プロパンガスと都市ガスがどう違うのか、一つずつ確認してみましょう。

原料の違いとは?

プロパンガスはブタン、プロパンから出来ています。一方都市ガスはメタンという天然ガスが主原料です。違う名前ですが、どちらも化石燃料です。

料金の違いとは?

「プロパンガスは高い」という言葉を一度は聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。
都市ガスの平均料金と、プロパンガスの平均料金では、2倍近くプロパンガスが高いのです。それは、プロパンガスが自由価格であるということが理由の一つです。

プロパンガスの相場価格は、都市ガスと変わりないのですが、プロパンガス会社が自由に料金を決める事が出来るため、高値で売られているというのが現状です。

熱量の違いとは?

熱量(カロリー)は、どれくらい強い火力が出せるかどうかの目安となります。1㎥あたりの熱量はプロパンガスが約24,000kcal、都市ガスが約10,750kcalです。プロパンガスが2倍近く上であることがわかります。数字が大きいほど火力が強いので、プロパンガスは飲食店同様の強い火力があるということになります。

ですが、一般家庭で料理を作るとした場合は、都市ガスほどの火力で十分です。熱量が高いからといって、一概に良いという訳ではなく、その家庭の使い方にあった熱量を持つガスを選ぶ事が大事だと言えます。

比重の違いとは?

ガス比重とは、空気を1.00とした場合の重量比のことです。比重が空気よりも重い場合は沈みやすく、軽い場合は浮くことになります。比重を知っておかないと、ガス漏れ警報器などの設置場所の間違えなども有り得ますので、きちんと知っておきましょう。プロパンガスの原材料であるプロパンは約1.50、ブタンは約2.00と空気より重いです。

そのため、プロパンガスタンクの破損などがあった場合は低い場所に溜まることになります。対して都市ガスの原材料であるメタンは、約0.55と空気よりも軽いことが特徴です。この原理を利用し、プロパンガスのガス漏れ警報器は足元に、都市ガスのガス漏れ警報器は天井に設置してあることが多いのです。

普及率の違いとは?

資源エネルギー庁の調べによると、都市ガスの需要家件数は約2923万件、プロパンガスの需要家件数は約2400万件です。普及率に換算すると、都市ガスが約53%、プロパンガスが約43%の普及率です。残りの数%は簡易ガスによるもので、こちらは簡易的なガス発生装置によって団地などの集合住宅にガス供給を行うシステムのものです。

全体ではほぼ変わらない普及率の都市ガスとプロパンガスですが、自治体別にみると差があります。特に都市部では普及率が高く、地方都市では低いという特徴があります。経済産業省調べによりますと、東京都23区だと普及率は105.4%ですが、島根県松江市ですと31.4%です。これは都市ガス事業者の供給エリアが都市部に集中していることが原因です。

プロパンガスと都市ガスの見分け方とは?

基本的には外にガスボンベ(タンク)があればプロパンガスです。しかしながら、中にはガスボンベが倉庫で一括管理されており、一見わからない家もあります。そんな時はガスメーターを確認してください。12A、13Aなどの表記があれば都市ガス、LP、LPGと書いてあればプロパンガスです。

プロパンガスと都市ガスの選び方とは?

プロパンガスと都市ガスの違い|選び方

プロパンガスと都市ガスは、料金や熱量(火力)にも違いがあります。家庭のライフスタイルによって、どちらのガスを選ぶかを決める事が望ましいです。では、ライフスタイルによって選ぶポイントにはどんなものがあるのでしょうか。

地域で選ぶ

ガスボンベを繋ぐプロパンガスと違い、ガス管を通して供給される都市ガスはエリア限定になっているのが現実です。そのため、地方都市などで未対応地域が多いです。都市ガスを選びたくても、プロパンガス以外の選択肢が無い場合もあります。

金額で選ぶ

毎月のガス料金というランニングコストの出費を考えると、金額で選ぶという方法が一般的です。プロパンガスは自由価格のため、都市ガスの2倍近くの料金であることが多いです。そのため料金を重要視し、都市ガスを選ぶ方が多いです。

器具で選ぶ

プロパンガスと都市ガスは、ガスコンロ、ノズル、管、ガスメーターなどの器具は全て違います。元々家にどちらかの器具がついていた場合は、そのガス供給方法を選ぶという方法があります。

お風呂で選ぶ

家庭の中で一番ガスを使用するのは、料理ではなくお風呂です。水1リットルを1度上げるのに必要な熱量は1キロカロリーのため、42度200リットルのお風呂を沸かすには5,400キロカロリー必要になります。すると、お風呂を1回沸かすためにプロパンガスは約160円、都市ガスは100円必要になります。

一ヶ月30日間毎日お風呂を入れた場合は1,800円の差になり、年間だと21,900円もの差になります。

災害時の強さで選ぶ

地震などの災害時に強いのは、断然プロパンガスです。メーターが地震を感知しガス供給を自動遮断し、二次災害を防ぐことが出来ます。そして異常が無ければ、メーターから使用を再開することも可能なため復旧が早いです。対して都市ガスは地中に埋められたガス管を点検し、問題がなければ復旧となります。

そのため、プロパンガスに比較すると復旧は遅れます。東日本大震災の際には、プロパンガスが一番早く復旧し、12日後に都市ガスが復旧、電力の復旧はプロパンガスよりも58日も遅く復旧でした。プロパンガスは一番災害時には強いエネルギー供給方法でしょう。

プロパンガスと都市ガスを選べない場合とは?

プロパンガスと都市ガスの違い|選び方

都市ガスの供給が無いエリアの場合は、都市ガスを選ぶことが出来ず、プロパンガスのみの選択肢になります。それ以外の、都市ガスが供給されているエリアの場合は、都市ガスかプロパンガスか選ぶことが出来ます。しかしながら、都市ガスの供給がされていても選ぶ事が出来ないというパターンもあります。それはどういった場合なのでしょうか。

賃貸物件の場合

賃貸物件の場合、多くの場合オーナーがガス供給方法を決めているため個々に選ぶことができません。都市ガスはガス管の引き込み工事など、プロパンガスと比べてオーナーの金銭的負担が大きいです。そのため、賃貸物件の多くはプロパンガスを使用しています。

プロパンガス会社の中には、設備維持費を無料にしたり、導入支援金を渡したり、といった事で差別化を図っている業者も多くいるためオーナーにとっては魅力は多いです。

飲食店の場合

強い火力が必須の飲食店の場合、都市ガスエリアであってもプロパンガスを選ぶのが一般的です。ガスの熱量が足りないと、満足いく料理が作れないため結果的に「プロパンガスしか選べない」状況になります。

プロパンガスと都市ガスを切り替えるメリットデメリットとは?

プロパンガスと都市ガスの違い|選び方

いままでプロパンガスを使っていたけれど、都市ガスエリア内に入ったので都市ガスに変えたい。都市ガスエリアだけれど、災害時を考慮してプロパンガスに変えたい。様々な場合がありますが、ガス供給方法を切り替えるメリットデメリットとは一体何があるでしょうか。

プロパンガスから都市ガスへ切り替える

メリットは何といっても、ガス料金が下がるということです。また、敷地内にガスボンベを置く必要が無くなり、景観が損なわれません。定期的にガスボンベを交換する手間も無くなります。デメリットは熱量が下がるため、飲食店などは不満に思うことがあります。また災害時の復旧はプロパンガスよりも遅い事が多いです。

一番大きいデメリットは、切り替え時の工事費などが高額だということです。ガス管がエリア内のどこまで来ているか、でその地点からの引き込み料金が変わりますが、およそ10~15万程度です。

都市ガスからプロパンガスへ切り替える

メリットは初期導入費用が安いということです。ガスボンベを設置すればOKなので、ほぼゼロ円で済む事もあります。デメリットは月々の利用料金が高くなることです。またガスボンベの交換や点検の手間があります。設置するスペースが必要なため、敷地内の景観が損なわれます。

家庭に合うガスを選びましょう

プロパンガスと都市ガスの違い|選び方

この記事ではプロパンガスと都市ガスについてお話しました。プロパンガスにも都市ガスにもメリットデメリットが存在します。家庭で何を重要とするか考え、それに合わせて選択することをおススメします。違いを知って、より良いガスエネルギーを利用するようにしてください。

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