【種類別】しその育て方|種・苗から/肥料/水やり/虫
更新日:2020年08月28日
しそは生育期間が長いので、元肥をしっかりすることが育て方のポイントになります。しそを植えるときには、土に肥料が含まれているとされるため、特に肥料は必要ありませんが、1回目の収穫をした後は、追肥をすることで株の栄養状態が安定します。
追肥をするときは、肥料が根や葉に触れて肥料焼けを起こすことがあるため、触れないように注意しましょう、2回目以降の追肥は、収穫が終わるまで2週間おきに続けて追肥をしてください。プランターで育てる場合の追肥は、水やりを兼ねて液肥を与えても大丈夫です。プランターでも、追肥のタイミングは畑と同じになります。
葉が大きくならずに縮れてしまったり、淡い黄色になったりするのは、しそが肥料不足になっている証拠なので、そのときには追肥をしてください。また窒素を多く含む肥料を与えすぎてしまうと、害虫の餌になる可能性が高くなってしまうので注意してください。
しその花
10月後半からは、しそは葉ではなくしその「花穂や実」の収穫に移っていきます。
しその葉を収穫し終える頃、白色~薄紫いろの小さな花がたくさんつき始めます。小さな花はとても控えめで可愛い印象をうけます。この花穂は、お刺身などのつまや料理のあしらいとして飾り、食べることができます。しその花穂をお刺身のつまにすると、普段のお刺身のランクが大きく上がり、まるで料亭の料理のような印象を与えることができます。
しそを収穫
摘芯をしたあとのしそは、わき芽から新たな茎が伸びていき、しその葉がどんどん増えていきます。しその収穫時期は、植えた時期にもよりますが基本的な収穫時期は6~10月ぐらいになります。しそは長い時期食べることができますが、日に当たりすぎてしまうと成長を早めてしまいます。
しその茎が伸びるたびに摘芯をすれば、しそは横にどんどん伸び収穫量を増やすことができます。ですが、あまりに広げすぎてしまい、葉同士が重なったり混み合わないように、収穫と剪定を定期的におこない、風通しのいい状態を作ってあげてください。
収穫のときに、風通しのことを考えて、茎に近い内側のしそ葉から収穫していくと、自然と収穫しながら風がとおるみちを作ることができます。
しその病気
しそも生き物なので病気になります。その病気の種類と原因などを紹介していきます。
・葉の縁が枯れてきた:原因は、根の詰まりです。苗を植えるときは、根が広げられるように余裕をもった間隔で植えていきましょう。プランターなどでは、穴の開いた物を使うことをします。
・葉に白い斑点ができ粉っぽくなっている:さび病という病気です。さび病になる原因は、葉が密集しすぎて風通しが悪いことです。対策は、葉の間引きになります。病気になった葉は全部摘み取ってください。茎が元気ならまた新しい葉が出てきます。
・葉が硬くなる:日光の当たり過ぎが原因です。植える際には、半日陰の場所を選んで植えましょう。プランターなら場所移動をしましょう。新しく出てくる葉は、柔らかくなります。
害虫対策
簡単に育てられるしそですが、育てる中で1番の悩みどころは「害虫」による被害です。しそを好む虫は、青虫やアブラ虫などで、これらの虫は葉の裏などにいることが多く見逃しやすくなります。害虫をそのままにしておくと、しその生育に悪影響を与えます。もし害虫を見つけたら、速やかに取り除くことが上手な育て方のコツになります。
害虫を取り除く方法には、薬剤散布もありますが、せっかくの家庭菜園なので無農薬で育てたいという方もいるとおもいます。薬剤を使わずに、害虫を取り除く方法としては、ホースの水を直接かけて水圧で小さな虫を落とす方法や、粘着テープで虫を貼り付けてとる方法などがあります。害虫除去をするのが面倒だという方は、植えた時点で、防虫ネットを活用して害虫が付くのを防ぎましょう。
害虫の種類
・アブラムシ:群れになり植物の汁を吸うタイプの害虫になり、種類を選ばずいろいろな植物に寄生します。よそから病気をもってくることもあります。
・コナジラミ:白く小さい虫で、トマトの葉の汁などを好んで吸います。スス病の原因になることもあります。
・ハモグリバエ:幼虫は葉の中に潜り込んで食べならがら前進します。食害跡がとても特徴的な害虫であり、「エカキムシ」とも呼ばれます。
・アザミウマ:葉や花の汁を吸汁するタイプの害虫で、被害に遭ったところに細かい傷やシミがつくのが特徴になります。
害虫予防としては、防虫ネットや寒冷紗でしそを覆い虫を寄せ付けないように努力しましょう。その他にも粘着シートで寄ってきた虫を捕まえるなどの対策方法があります。
場所別でのしその育て方
室内では?
しそを室内で育てるのに適した育て方は「水耕栽培」になります。
水耕栽培での育て方は、まずはペットボトルで器を作ります。500mlのペットボトルの飲み口部分を切り、逆さにして下側へ突っ込こむと、水耕栽培用の器ができあがります。この器だとしそが落ちることもなく、水やりも簡単です。次にしそをセットします。根のない挿し芽の場合は、切り口を水につけて1~2週間待つと発根します。
苗の場合は、土を洗い落としてから水耕栽培容器に入れます。そのとき生えた根は土用の根なので、根が切れても問題がなく水につけていることで、根が水耕用に変わっていきます。ただし、必ず茎が水に浸かっていることがポイントです。
育て方のコツは、新鮮な水を切らさないことと、野菜用の液体肥料をあげることです。ペットボトルに日光が差し込むと藻が発生するので、ペットボトルの外側をアルミホイルで包んで遮光します。
家庭菜園では?
家庭菜園での育て方のは、プランターでの育て方になります。
まずは、しその植え方として、種か苗かの選択をします。種の場合だと、5mmくらいの溝を作って1㎝間隔でまき上から薄く土をかぶせます。苗の場合だと、深植しないように気をつけながら20㎝間隔で植えていきます。プランターを置く場所は、半日陰の場所を選んでください。
その後は、乾燥が苦手なしそのために水を多めにあげながら育てていき、摘心などをしながらの育て方で大丈夫です。
4月くらいから植えると10月くらいまで収穫を楽しむことができます。プランターでの育て方の注意点は、水のあげ方で、土の表面が乾いたら、プランターの排水口から水が勢いよく出る間に大量にあげてください。
水を与えすぎると畑と違い根腐れの原因になるので気をつけてください。しそには虫が付きやすいのでベランダなどで育てる場合は早めに虫除けネットを張るなどの工夫が必要です。
畑では?
初回公開日:2017年11月25日
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