大葉の育て方・枯れる原因|種・苗から/水耕栽培/室内
更新日:2020年08月28日
種まきから発芽まで
種から大葉を育てるときは、種を蒔くときの気温が大切です。大葉の種の発芽気温は、20℃〜25℃です。種まきの時期は4月〜6月ですが、気温が低いときは、ビニールポットに種を蒔いて室内で発芽させるといった工夫も必要です。
大葉の種は皮が硬いので、蒔く前日に一晩水につけておきます。プランターでも露地でも、大葉を植えたい場所に小さな窪み(ペットボトルのキャップぐらいの面積)をつくって、そこに4〜5粒の種を蒔きます。窪みと窪みの間は30〜40㎝必要です。65型のプランターなら窪み2つ分蒔くことができます。
大葉の種は光を好むので、蒔いた種の上には土をごく薄く被せてください。たくさん土を被せると発芽しません。そして、水やりをした時に種が流れていかないように、手で種を土に押し付けます。発芽するまでは、いつも土の表面が湿っているように水をたっぷり与えます。霧吹きを使うと良いです。
間引き
芽が出て本葉が1〜2枚になるまで成長したら、成長の良いものを1つの窪みにつき1本残して間引きます。間引いた芽は、芽しそとして美味しく食べることができますので、捨てないようにしましょう。残した大葉は、「育て方のポイント」にしたがって育てていきましょう。ビニールポットに蒔いた大葉は、10㎝を超えるくらいまでに育ったら、プランターや露地に植え替えましょう。
種の採取
収穫を終え、花も咲き終わると、種を採取できます。花穂が半分以上枯れたら刈り取って、新聞紙の上で陰干しします。少しすると、熟した種がこぼれ落ちてきます。集めて保存しておけば、次の年の春に蒔くことができます。
苗から大葉を育てる
苗を選ぶ
4月頃になると、園芸店に大葉の苗が並びます。茎がしっかりしていて葉の艶の良い元気な苗を選びましょう。本葉が4〜5枚の出ている苗なら、すぐに植え付けることができます。ただし、気温が20℃以上になるのを待ちましょう。気温がまだ低い時に購入する場合は、植木鉢に植え替えて、気温が上がるまで室内で育てます。
苗を植える
植え付けるときは、露地栽培の場合は、苗と苗の間を30㎝開けます。65型のプランターなら、苗2つが植え付けの目安です。苗が入っていたポットより一回り大きい植え穴を掘り、ポットから取り出した苗を植えます。掘った土を根元に被せて、手で根元の土を押さえて苗がぐらつかないようにします。
植え付けた後はたっぷりと水をやり、苗が落ち着くまでの数日間は土の表面が乾かないように気を付けます。大葉の苗のポットには複数の苗が入っています。とりあえずポットから出してそのまま植えつけます。少し成長した後、一番よく育っている苗を残して、後は根元から切り取ります。切り取った大葉はもちろん食べられます。捨てないで楽しみましょう。
大葉の水耕栽培
大葉は、光と水があれば育つので水耕栽培でも育てることができます。発芽した大葉の芽を、液体肥料を溶かした水に浸したスポンジに植えて育てます。日当たりの良い窓辺に置いて室内で育てることもできます。間引きした大葉の芽を使ってチャレンジしてみてください。大葉を育ててみたいけれど、土が用意できないという場合にも方法です。
室内で大葉を育てる
日当たりの良い場所を確保できるのなら、室内で大葉を育てることもできます。室内で育てると虫がつきにくいという利点があります。場所は、日当たりの良い窓辺が向いています。時々外に出して日光浴させれば、なお良いです。
上手に育てれば、一株でも十分収穫することができます。しかし、室内で育てるからといって、栽培する容器を小さくしてはいけません。一株を育てるときでも4〜5号(直径12〜20㎝)の植木鉢を用意してください。土は、古い土の再利用でなく、新しい物を用意した方が、清潔さの面でです。市販の培養土を用意するのが簡単です。
大葉が枯れる原因
上で紹介した「育て方のポイント」を怠ると、丈夫な大葉も枯れてしまいます。水やりを忘れると枯れます。しかし、水をやり過ぎても、根が腐って枯れます。水は、必ず、土の表面が乾いてからやるようにしましょう。虫対策を怠ると、株が若いうちは、虫に食べられて葉が無くなってしまうこともあります。
晩秋になると、気温が下がるために枯れます。大葉は一年草なので、これは仕方がありません。
初回公開日:2017年12月20日
記載されている内容は2017年12月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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