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沖縄のゴキブリのサイズ・種類とゴキブリ対策・駆除方法

更新日:2020年08月28日

バイ菌だらけ、病原菌の元、生理的嫌悪感を誘う姿、と、天下の嫌われものであるゴキブリですが、世界で4000種もいる、多様性を持った昆虫でもあります。日本では、沖縄にもっとも多い種類がいます。害虫として駆除する一方で、昆虫としての姿も心に留めてみてください。

沖縄のゴキブリのサイズ・種類とゴキブリ対策・駆除方法

沖縄のゴキブリ

どこからともなく家のなかに入り込んで、あっという間に繁殖するゴキブリは、昔からみんなの嫌われものでした。食べ物どころか、食べ物を入れていた器までかじってしまうということから、食器を意味する御器をかじる、御器噛り(ごきかぶり)と呼ばれていましたが、明治時代に、日本で初めて出版された生物用語集に誤って「ゴキブリ」と記載されたことから、こちらの名で呼ばれるようになりました。

ゴキブリの種類は4000以上なのですが、日本にいるのは約52種類、そのうちなんと43種ほどが、沖縄に生息しています。ゴキブリは寒さに弱い生き物なので、北に行くほど減っていき、亜寒帯に属する北海道までいくとほとんどゼロになります。逆に、中国四国、九州、沖縄と、暖かい土地に行くほど多くなってきます。

沖縄は、日本でもっとも多い種類のゴキブリを擁する、ゴキブリにとっては暮らしやすい土地だと言えましょう。

屋内に生息するゴキブリ

ゴキブリの種類の多さに驚いた方もいらっしゃるでしょうが、屋内にまで入り込んでくるものはだいたい6種類くらいです。クロゴキブリ、チャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリなどがポピュラーです。本土ではクロゴキブリとチャバネゴキブリが多いですが、沖縄にはワモンゴキブリが多くなります。

元来、ゴキブリは森の中の落ち葉の下などにひっそりと生息している昆虫です。家に入り込んで害虫として扱われるゴキブリは、ゴキブリの中の1%ほどにすぎません。

沖縄のゴキブリのサイズ

沖縄のゴキブリは、すごく大きいという話をよく聞きますが、本当なのでしょうか?もともと熱帯に多く分布するゴキブリですから、暑い沖縄では元気で活きが良いことは想像にはかたくありません。でも、具体的にはどうなのでしょうか。

大きい?巨大?

本土などで目にするゴキブリは、ほとんどがチャバネゴキブリかクロゴキブリです。チャバネは体長1~2センチほどの小型のゴキブリですが、クロゴキブリは大型のゴキブリの仲間です。その、大型のクロゴキブリでも大きさはせいぜい2.5~3.5センチ程度ですが、沖縄でもっとも多いワモンゴキブリは、3.3~4.5センチくらいになります。

一般的に、ゴキブリと言われて思い浮かぶのも、絵になることが多いのもクロゴキブリです。見ることが多いものだいたい3センチくらいの個体がほとんどですので、平均して4センチくらいのワモンゴキブリを見ると、かなり大きいと感じるはずです。

最大で約4.5センチと考えると、確かにかなり大きいですから、これが、沖縄のゴキブリが大きいと言われる所以でしょう。家に入り込んでくるゴキブリの中では、ワモンゴキブリが最大です。

また、沖縄に日本最大のゴキブリがいることも、沖縄のゴキブリは大きいという印象につながる一つの理由でしょう。ヤエヤママダラゴキブリという、沖縄にしか生息していない個体です。だいたい5センチくらいで、ワモンゴキブリよりさらに大きめです。巨大というほどではありませんが、5センチもあれば、ぎょっとするには十分です。

ちなみに、世界最大のゴキブリはオオチャバネゴキブリで、体長11センチほど、翅を広げると20センチくらいです。手のひらくらいのサイズになるので、ここまでいくと、巨大だと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。幸い、これは沖縄にも住んでいません。

小さい

沖縄で小さいゴキブリを見るとしたら、だいたい屋外になります。小さなチャバネゴキブリが飛んできた、という話も聞きますが、チャバネゴキブリは飛べませんので、その正体はモリチャバネゴキブリあたりだと考えられます。

モリチャバネゴキブリは非常に活発で、光をめがけて滑空してきたりしますので、人と遭遇する確率は、他の屋外ゴキブリよりは高くなります。沖縄にはたくさんの種類のゴキブリがいますので、他にも、小さくて元気なゴキブリは大地を走り回っているでしょう。ただ、屋内までは侵入してこないので安心してください。

沖縄のゴキブリの種類

沖縄には、前の項でも述べましたが、日本にいる52種のゴキブリのうち、43種が確認されています。一番多いのはワモンゴキブリですが、他にも、沖縄特有のゴキブリなどもいますので、いくつかご紹介します。

リュウキュウクチキゴキブリ

琉球列島にしか存在しない固有種で、その名のとおり、朽ちた木の中などに住んでいる大型の黒光りするゴキブリです。翅はなく、背中がむき出しになっています。しかし、翅は成虫になった時点では存在しており、ペア同士で食べあってしまうのでなくなるという、ちょっと変わったゴキブリです。

沖縄本島にはいませんが、石垣島や西表島には、仲間のタイワンクチキゴキブリも生息しています。

ホラアナゴキブリ

体長5ミリ程度の、日本最小のゴキブリです。沖縄にしかいない個体です。身体は黄色っぽい半透明の色をしていて、よく見てもゴキブリとは思えません。

ルリゴキブリ

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初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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