【箇所別】エアコンによる乾燥の対策・なぜ|加湿器/咳
更新日:2020年08月28日
エアコンによる乾燥は本当はしないの?
エアコンを使うと、冷房でも、暖房でも同じく乾燥してしまいます。乾燥するかしないかで言うと、エアコンを付けると、乾燥します。
灯油やガスを使うストーブやファンヒーターは蒸気を発生させるので乾燥しにくいとされています。電気ヒーターもエアコンより乾燥しにくいとされています。ですが、エアコンは温度調節の段階で空気中の水分を奪ってしまうので、どうしても乾燥していしまいます。
なぜエアコンで乾燥は起こってしまうの?
では、なぜエアコンで乾燥は起きてしまうのでしょうか。
エアコンを使っているときに外の室外機から水が出ているのを見たことがありませんか。室外機から出ている水はどこから来たのかというと、室内の空気から出たものです。それだけ皆さんがいるお部屋から水分を奪っているということです。
エアコンは、室内機、室外機、両者をつなぐホースやパイプで構成されています。エアコンで室内の空気の温度を変える際には、外気を取り込むのではなく、室内の空気を取り入れ温めたり冷やしたりして室内に空気を戻します。この工程を踏むことにより、室内の空気から水分がどんどん奪われ室外機に溜まり外へ排出されていきます。
こうやってエアコンを付けているだけで、室内の水分は奪われ、エアコンによる乾燥が起ってしまうということです。室外機のホースから出てくる目に見える程の量の水分が奪われているので乾燥を感じるのでしょう。
エアコンによる乾燥からの影響って?
前述もしましたが、エアコンによる乾燥からは色んな影響があります。
乾燥により喉が痛くなり、免疫機能が弱って、空気中のウィルスが活発になり、風邪をひいたり、インフルエンザにかかったりします。
また、肌が乾燥し、肌荒れやシワが増えたりします。手指も乾燥しやすくなりますので、かさついたり、切れてしまったりすることもあるでしょう。
コンタクトを装着している方は、裸眼の人よりも目の渇きを感じやすいので、目の渇きから目が充血したり、コンタクトが張り付いてしまったりと、目の違和感を感じることも多いでしょう。
エアコンにより空気が乾燥することで、私たちの体にも色々な影響があると言えます。
咳がでるのはエアコンによる乾燥のせい?
エアコンの乾燥により体の水分が奪われると、唾液の分泌も減り、喉が渇いてしまうということがあります。敏感な人ですと、乾燥から咳が出てしまうということもあるでしょう。
また、暖房や冷房による急激な温度変化や、外気との気温差により、器官が刺激を受けて咳が出るということもあるでしょう。
また、エアコンは手入れをしないでいると、ほこりが溜まったり、カビが生えてしまったりすることがあります。乾燥だけでなく、ほこりやカビから咳が出てしまう事もあるでしょう。
季節別のエアコンによる乾燥対策ってなに?
エアコンは色んな季節で使うことが多いですが、季節により使用温度や、機能、また使用頻度が違ってきます。
エアコンの主な機能としては、「暖房機能」「冷房機能」「除湿(ドライ)機能」がついているものが多いでしょう。
では、季節ごとにエアコンのどの機能を使い、どんな乾燥対策があるのか見ていきましょう。
春の対策は?
春はまだ肌寒い日も多いので、エアコンを付けるとしたら暖房の方が多いのではないでしょうか。エアコンを付けないという日も多くなってくるでしょう。
花粉の多い季節になりますので、花粉症の方などは、エアコンにたまった花粉や、エアコンによって舞い上がった花粉に刺激を受けてしまう事もありますので、空気が乾燥していると花粉も舞いやすくなります。適度に加湿をし、空気清浄機なども併用するといいでしょう。
また、梅雨時期には過剰な加湿はカビや結露の原因となってしまいます。湿度計を置くなどして適度な加湿を心がけましょう。湿度は40%~60%がいいとされています。
夏の対策は?
夏と言えば、エアコンの冷房機能です。雨が多い時などは除湿やドライ機能を使う方も多いのではないでしょうか。
湿気があると暑く感じることから、冷房に乾燥対策は必要ないと考えている方が多いでしょう。ですが、エアコンの冷房機能もとても乾燥します。ドライ機能も、同じく乾燥してしまいます。除湿をしすぎた結果、夏のエアコン作動時に乾燥を感じたことがある方も多いでしょう。
暖房だけでなく冷房も同じ方法で温度調節をしているのでエアコンによる乾燥は同じように起ります。
やはり夏場もエアコンによる乾燥対策は有効ですが、加湿器などで加湿する場合は夏場はダニなどの増殖にも気を付けなければいけません。湿度を上手に調節するようにしましょう。
秋の対策は?
最近では秋もまだ暑いことが多く、急に寒くなったりと気温の変化が激しいので、エアコンも冷房機能、暖房機能と併用することが多いでしょう。
気温の変化が激しくなることから、体調を崩す方も多いでしょう。冷房・暖房ともに湿度の調節を上手にしながら加湿し、喉の痛みや、風邪の予防をしましょう。
冬の対策は?
冬のエアコンはやはり暖房機能です。冬は季節柄、冬というだけで乾燥しがちです。乾燥注意報が出ることもあります。
そんな乾燥する冬に、エアコンを付けるますます乾燥しますし、冬は低温・低湿(乾燥)より、風邪やインフルエンザのウィルスが活発になります。
加湿器、マスク、抗菌作用のあるアロマオイルを併用するなどして積極的な乾燥対策が有効と言えるでしょう。
初回公開日:2018年02月10日
記載されている内容は2018年02月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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