梅の花の種類別名前と種類の見分け方|梅の実/梅干し/木
更新日:2017年11月29日
梅の花の種類にはどんなのがある?
バラ科サクラ属の落葉高木で、春になると赤やピンク、白の花を咲かせる梅。茨城県、大阪府、和歌山県、福岡県、大分県の県花ですが、市花として使っている自治体もあるほど日本人にとって身近な花と言えるでしょう。
梅は花を観賞するだけでなく、梅干しや梅酒、梅ジュースなど食材としても利用されます。そんな梅の種類について紹介しましょう。
梅の花の種類別名前
梅の花の種類は日本国内だけでも数百種類存在していて、花を観賞する「花梅」と実の採取を目的とする「実梅」に分けられます。さらに、花梅は「野梅系」、「緋梅系」、「豊後系」の3つの種類に分けることができます。
梅の花の種類の見分け方
野梅系の梅の花の種類は枝が細く、小枝が多いという特徴があります。花や葉は比較的小さく、いい香りがします。緋梅系はほとんどの種類が紅色や緋色です。幹や枝の内部が赤いのも緋梅系の特徴の1つでしょう。豊後系は葉や花が大きく、桃色が多いです。
このように梅の花の種類によって、見た目が違います。枝の太さや花の大きさ、花の色などを見ればどの種類の梅の花なのかわかるでしょう。
梅の実の種類
梅の実の種類は100種類あると言われていますが、そのほとんどは市場へ出回っていません。梅の実の種類として有名なのは、「南高梅」でしょう。その他にも、「小粒南高梅」「甲州最小」「豊後梅」「白加賀梅」などがあり、梅干しにするのか、梅酒にするのかなど、用途によって使われる梅の実の種類は変わります。
梅の木の種類
先ほども説明したように花梅は3種類に分かれますが、そこからさらに分けることができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
野梅系
梅の子孫と言われる野梅系は早咲きの品種が多く、花や葉は他の梅の種類と比べると小ぶりです。しかし、香りが強いという特徴があります。
もっとも原種に近い「野梅性」は枝が細く、白や淡紅の花を咲かせます。初雁、八重寒紅などの種類があります。八重咲や遅咲きの種類が多い「難波性」は枝が細く短いので、こぢんまりとした印象を受けるでしょう。蓬莱、御所紅などが難波性です。
「紅筆性」は名前のとおり、つぼみの先が紅く尖っているのが特徴です。種類としては、紅筆や内裏があります。「青軸性」は枝やガクが緑色で、緑色を帯びた緑白色の花を咲かせます。月影、白玉などが青軸性です。
緋梅系
紅色や緋色系の花を咲かせる緋梅系は、庭木や盆栽でよく使われます。葉が小さく、性質的には野梅系と近いでしょう。
明るい紅色が多い「紅梅性」、緋梅系の中で一番濃い紅色の花を咲かせる「緋梅性」、下向きに花を咲かせる「唐梅性」の三種類に分かれます。紅梅性には大盃、紅千鳥、緋梅性は緋梅、蘇芳梅、唐梅性は唐梅などです。
初回公開日:2017年11月29日
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