ラベンダーの種類と特徴|育て方/香り/名前/精油/アロマ
更新日:2020年08月28日
ラベンダーには種類ごとに特徴がある
ラベンダーはシソ科で常緑性小低木の分類になり、ハーブの一種でもあります。一般的にラベンダーといえば紫色の花で、よい香りがすることは誰もが知るところでしょう。ラベンダーはアングスティフォリア系(イングリッシュ系)、ストエカス系、ラバンディン系、デンタータ系、プテロストエカス系の5グループ(系統)の種類に分けることができます。
種類ごとに特徴がありますので紹介しましょう。
アングスティフォリア系ラベンダーの特徴
アングスティフォリア系はラベンダーの代表的な存在であり、真正ラベンダーともいわれます。原産地は地中海沿岸の高地です。イギリスで品種改良が進んだことによりイングリッシュ系ともいいます。
夏の暑さに弱く、冬の寒さに強いです。およそ-15℃まで耐えることができるので寒い地方でも栽培できる利点から、北海道で栽培されているラベンダーはこちらの種類になります。香りが強いので、ドライフラワーを作るのに適しています。花が咲く時期は4月中旬から6月頃です。
ストエカス系ラベンダーの特徴
ストエカス系のラベンダーは他のラベンダーに比べると、丈夫な種類といえるでしょう。原産地はカナリア諸島やスペイン、アフリカの北部などです。
暑さや湿度には比較的強いですが、寒さが厳しすぎるのは苦手なので、寒さ対策が必要となります。花の咲く時期は4月上旬から6月中旬頃です。交配種が多く、花の色のバラエティが豊富なため、寄せ植えなどの観賞用に適しています。
ラバンディン系ラベンダーの特徴
ラバンディン系はアングスティフォリア系とスペインやフランスが原産の夏の暑さにも耐えられるスパイクラベンダーを交配して作られました。花がつぶつぶで可愛らしいのはアングスティフォリア系から、夏に耐えられるのはスパイクラベンダーから受け継いだものでしょう。
花穂が長いのがアングスティフォリア系と異なるところです。株が大きくなり、直径およそ1mにもなる大型の種類です。花が咲く時期は6月上旬から8月頃です。
四季咲きのラベンダーの特徴
四季をとおして楽しめるラベンダーは、デンタータ系とプテロストエカス系の2種類があります。
デンタータ系のラベンダーの原産地はカナリア諸島やスペインの東部などです。暑さには耐えられますが、寒さには少し弱いです。花の咲く時期は5月から7月ですが、上手に育てると暑い時期と寒い時期を除いて、2回花を咲かせるようになるので、四季性のラベンダーの種類にはいります。
プテロストエカス系のラベンダーは、ピナータやレースラベンダーとも呼ばれます。この種類の一番の特徴は葉です。この種類はよい香りではありません。また夏の暑さにも冬の寒さにも弱いため、庭植えには向かず、育てるのが難しいのも特徴のひとつといえるでしょう。
ラベンダーの種類を見分ける方法
5つのグループに分けられるラベンダーですが、その種類を見分ける方法はあるのでしょうか。これから紹介する方法を参考に、好みのラべンダーを選んでみるのはいかがでしょう。
アングスティフォリア系の見分け方
アングスティフォリア系のラベンダーは細い葉とつぶつぶの細かい花が特徴です。香りも強めです。花の色は代表的な紫、その紫も色が濃いもの、薄いものがあり、紫以外にはピンクや白があります。
ストエカス系の見分け方
初回公開日:2017年11月27日
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