【種類別】パイナップルの育て方|種・苗から/鉢植え
更新日:2020年08月28日
パイナップルの苗は、種苗店や通販などから購入することができます。価格は1本700円くらいです。育て方は、種からよりもずっと簡単で収穫も早くなります。
植え付け時期
苗からの育て方で大切なのは、植え付け時期です。パイナップルは、熱帯地方の植物なので、当然気温が上がる夏場にスクスクと育ちます。そのため、苗の植え付け時期は5~6月頃がちょうどいい時期といえます。
植え付け場所
日本でも、沖縄や九州などの一部の地域では、年間を通して気温が高いので、地植えができます。しかし、本土のほとんどでは、秋から冬にかけて気温が下がるので、基本的に鉢植えの育て方にします。鉢植えにしておけば、冬の寒い間でも室内に置いておくことができます。
パイナップルの苗の育て方として、日当たりも重要です。日光が不足すると弱々しい葉になり、実も小さくなってしまいます。
パイナップルの鉢植えでの育て方
沖縄などの温かい地域を除いて、パイナップルの育て方として最適なのは鉢植えです。生育温度が20~30℃と高めなので、鉢で植えれば室内で冬越えさせることができます。
鉢の大きさ
パイナップルは、成長するにつれて、50㎝程度に葉が大きく張り出すようになります。最初から大きめの鉢を用意したほうがよさそうに感じますが、大きな鉢だと、そのぶん過湿状態になってしまい、根腐れの原因になります。
はじめは、パイナップルの苗の大きさに合わせて小ぶりの鉢で育ててください。そして根が鉢全体に回って、根詰まりを起こしたときに大きな鉢に植え替えてあげましょう。大きく育ったパイナップルがバランスを崩して転がってしまうことがないように、ある程度重さのある素焼きの鉢を用意すると安心です。
水やり
パイナップルの育て方で、水やりは重要なポイントです。基本的に乾燥に強い植物ですが、成長期には、葉を茂らせて水分の蒸発が激しくなるので、表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。とくに、実がついたときには、実への水分貯蔵のためにも水を欲するようになるため、乾かし過ぎないように注意しましょう。
冬場のパイナップルの水やりは、少し控えめにしましょう。室内気温が10~13℃をキープできるのなら、乾かし過ぎないように水やりをする必要がありますが、それよりも低い室温の場合は、水をやることで、根の温度が一気に下がってしまうことも考えられるので、水やりの回数は極力控えて、乾燥気味にすることが越冬するコツになります。
土
パイナップルの育て方で、土選びは大切です。パイナップルにとっていい環境の土は「通気性が高い」「保水性が高い」「水はけがよい」「酸性土である」という条件です。この4つの条件を満たす土は「鹿沼土」です。
鹿沼土を使うメリットとしては、水を含むと白色から黄色に変わるのがはっきりわかるという点があります。乾いて白くなったら、たっぷりと水を与えることができるので、パイナップルのようにジメジメした土壌が苦手な植物に対して、適度に水やりをすることができます。
肥料
パイナップルは、熱帯地方のあまり肥沃でない土地でも育つ植物です。そのため、あまり土壌への依存が高くなく、植物が嫌う酸性土壌であっても元気に育ちます。肥料に関しても、あまり神経質になることはありません。
春から秋にかけて、とくに夏場の成長期には、油粕6:骨粉4の割合で混ぜた有機肥料を与えましょう。あるいはリン酸がやや多めの化成肥料を使うといいでしょう。
置き場所
パイナップルは、南国原産のフルーツですから、暑さや日差しが強い場所でも十分耐えることができます。ただし、ベランダでの育て方で注意したいのが直置きです。コンクリートに直射日光が当たってしまうと、鉢の内部の温度が異常に上昇してしまいます。そうなると、根にダメージが出てしまい、枯れる原因となります。
これを防ぐ育て方として、鉢とコンクリートとの間にレンガなどを置いて、直接熱が伝わらないようにすき間を開けておきましょう。また、マンションの高層階などは、風が強いこともあるため、注意が必要です。風が強くてパイナップルの葉と葉が常に擦れた状態になっていると、葉の表面に細かな傷がついてしまい、見た目も悪くなってしまいます。
葉
パイナップルの育て方として、長く育てていると、下葉が枯れてくることがあります。これを見過ごしておくと、観賞用として見苦しいだけでなく、株が蒸れてしまいます。パイナップルは、もともと乾燥気味の地域が原産地ですから、日本の夏のように高温多湿の環境だと、蒸れることで病気や害虫を引き寄せてしまいます。
葉が枯れかけていたら、こまめに取り除いて常にすっきりとさせておきましょう。パイナップルの葉は、ギザギザしていて素手で扱うと痛いので、葉を取り除くときには、軍手などを着用しましょう。
初回公開日:2017年11月30日
記載されている内容は2017年11月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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