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【種類別】ネモフィラの育て方|種・苗から/プランター

更新日:2020年08月28日

ネモフィラは春になると小さな青い花をつける一年草で、日本の絶景としてメディアでも紹介され、注目されるようになりました。ここでは、その様々な種類や育て方をご紹介します。可愛らしい花を身近で楽しむために、ぜひ育て方を参考にしてみてください。

【種類別】ネモフィラの育て方|種・苗から/プランター

種まき時期・場所選び

【種まき時期】
ネモフィラは秋の9~11月頃に種をまき、冬を越し春に開花するのが一般的です。夏の暑さに弱いので、寒冷地以外では春までが花の期間となります。

【植える場所選び】
茎や葉が折れやすく移植を嫌うので、鉢やプランター、花壇など育てる場所に直まきします。種をまく際は10㎝ほど間隔をあけて植え、軽く土をかぶせます。

土作り・水遣り

【土作り】
ネモフィラは水はけのよい土であれば土質を選びませんが、地植えでの育て方は事前に土を起こしておき、腐葉土を混ぜた土に、水はけがよくなるように川砂やバーミキュライトを混ぜ準備をしておきます。また、鉢植えでの育て方は、小粒の赤玉土6:腐葉土4を混ぜた土、または市販の草花用培養土を利用するとよいでしょう。

【水遣り】
発芽するまでは土を乾かさないように注意します。

育苗

ネモフィラの発芽温度は18~20℃で、だいたい8~10日で発芽します。あまり手間はかからないネモフィラですが、苗の育て方で気をつけたいのが、枯れた葉などはこまめに取り除ききれいな状態を保つようにすることです。

【日光】
発芽したら日当たりのよい場所で日光を十分に浴びせるようにします。

【水遣り】
ネモフィラは湿気を嫌うので、発芽後は地面が乾いたら与えます。やや乾燥気味での育て方にすると、根腐れなどの病気を防ぐことができます。

【肥料】
本葉が出始めたら、春と秋に月に1~2回程度液肥を与えます。ネモフィラは丈夫な植物なので、たくさん与える必要はありません。逆に与えすぎると、無駄に成長し草姿が乱れるので、適度に与えるようにします。

間引き

ネモフィラの育て方で最も重要なのは「間引き」です。匍匐性で横に広がる性質から、根元や葉が密集してしまうため、間引きをして風通しをよくする必要があります。

目安は本葉が3~4枚くらいになったら間引きます。葉が茂りすぎると株が蒸れて病気になってしまうので、密集している茎を間引いて風通しをよくします。また、花壇などでの育て方の場合は、株と株の間隔が20㎝くらいになるように間引きをします。

春になると一気に生長し大きく広がるので、「間隔が広すぎたかな」と感じるくらいに間引くとちょうど良いでしょう。

越冬

ネモフィラは比較的寒さに強いので、冬の育て方で気を付けるべきは外で育てるための寒さ対策です。暖地では戸外でも楽に越冬しますが、最低気温-3℃程度であれば問題なく越冬します。苗が小さい場合や、寒さによっては多少保護をする必要がありますが、暖房のきいた室内に入れるのは禁物です。

冬場の適した育て方は、昼間は外で日光に当て、夜間は凍結したり霜にやられたりしないようにビニールシートなどで覆いをするようにしましょう。反対に過保護な育て方をすると、強く丈夫な株へと成長しなくなるので、適度に厳しく育てるくらいがちょうどいい育て方になります。

水遣りは引き続き土の表面が乾いたら、その都度与えるようにしましょう。

開花

春になり、日照時間が長くなり温かくなると、ネモフィラは驚くほど増えていきます。春の育て方に特にこれというものはなく、環境が適していれば何もしなくてもよく花をつけます。なお、ネモフィラの育て方で特に気を付けるべきは水のやりすぎで、花付きが悪くなるので注意してください。

ただし、放っておくと増えすぎて密集するので、日当たりや風通しをよくするために間引きをします。さらに、日常の育て方で気をつけるべきなのは、枯れた花や葉をそのままにしておくと花付きが悪くなるので、こまめに取り除くようにしましょう。

増やし方

5月~6月に採種して秋まで乾燥貯蔵し、種植え時期の9月~11月に種をまきます。また間引く際に元気な株を間引き、ビニールポットなどに仮植して同様に世話をし、ある程度大きくなった株を春に植え付けることもできます。

また、枯れた葉や花はこまめに取り除くようにと「開花」の項目でも説明しましたが、すべて取り除かずにある程度残しておくと、「こぼれ種」で自然に増えることもあります。こぼれ種は、花が枯れた後にできる実から自然に種が落ち、それが翌年芽を出すことを言います。

芽が出た場合、少し大きくなるのを待ってから掘り上げ、育てたい場所に移植しましょう。

採種

ネモフィラは花を咲かせ実を結ぶと枯れる一年草です。花が終わるとその後、朝顔と似たような形の緑色の丸い実をつけます。しかし緑色の状態ではまだ種を取ることができないので、茶色に変わるまで残しておきましょう。すでに花は終わっているので、株を倒すなどして実に日光が当たるようにしておくと、早く茶色に変わります。

茶色に変色したら新聞紙などの上に広げて乾燥させ、乾燥材を入れた空き缶や封筒などに採種した種を入れ、冷蔵庫の野菜室などの冷暗所で保管します。発芽状態を高めるために、暗く湿気や温度が上がらない場所で種まきシーズンまで種を眠らせてあげましょう。いつまでも常温で明るい場所に放置しておくと、種がくたびれて育ちが悪くなるので気をつけてください。

ネモフィラの苗からの育て方

苗からの育て方は、ポット苗が2月~4月に出回るので、その頃が植え替えの時期となります。購入したら早々に鉢などに植付けをします。また、間引いた苗を移植する場合ならば、この時期に植え替えをしてあげましょう。

ネモフィラは地中で枝分かれせずまっすぐに伸びていく直根性なので、急激な環境変化に弱く少しでも傷つけるとダメージが大きくなり、うまく根付かず枯れてしまう恐れがあります。植付けの際は根を崩さないようにしてそっと植えますが、根が混みすぎている場合は根を切らないように注意し、下の方を多少崩してから植えるとよいでしょう。

また、株元に水が溜まり根腐れを起こさないよう、あまり深植えをしないように植えつけます。種からの育て方と同様、株と株の間隔を開けて植えるようにしましょう。

次のページ:ネモフィラの鉢植え・プランターでの育て方

初回公開日:2017年12月07日

記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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