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お稚児の時の服装・費用の目安・親の服装・お稚児のやり方

初回公開日:2018年05月01日

更新日:2020年03月10日

記載されている内容は2018年05月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「3回参加する幸せになれる」とも言われるお稚児さんをご存知ですか。お稚児行列に子どもを参加させたいと思っているご家庭もあるのではないでしょうか。ここでは、お稚児さんにはどうしたらなれるか、お稚児さんの費用など、お稚児さんに関することをご紹介します。

お稚児の時の服装・費用の目安・親の服装・お稚児のやり方

そもそもお稚児って何?

稚児とは、「ちご」と読みます。稚児のことを詳しく見てみましょう。

本来の意味の稚児は、乳児、幼児のことで、「ちのみご」という言葉が縮んだものですが、今では、6歳くらいまでの幼児に拡大されています。

大規模寺院における稚児

平安時代頃から、真言宗、天台宗などの大規模な寺院において、剃髪しない少年修行僧(12~18歳くらい)が現れ、これも稚児と呼ばれるようになりました。

垂髪、稚児髷といった髪型で、平安貴族の女性と同じ化粧をし、女装する場合もあったため、女人禁制の大規模寺院では、このような稚児は「男性社会での女性的な存在」となり、しばしば男色の対象とされました。

祭りにおける稚児

これからご紹介する稚児は、「祭りにおける稚児」のことで、お稚児さんと呼ばれることが多く、神社やお寺などの祭礼の中で特徴的な化粧をして揃いの衣装をまとった子どもたちの事を言います。

祭りの主催者によっては見た目が稚児であっても、鶴岡八幡宮例大祭の八乙女や童子、花巻市の花巻まつりの囃子方のように呼ぶ場合もあり、逆に、素顔にゆかたの場合でも稚児と呼ばれることもあります。

稚児は、一般的に祭礼などで行列を作って練り歩く事が多く、これを「稚児行列」と呼びます。

お稚児の種類とやり方

祭りにおけるお稚児さんにも色々と種類があり「よりまし型」「舞踊・芸能型」「行列型」の大きく3つに分けられます。それらを詳しくご紹介します。

よりまし型

古くから6歳以下の幼児には神さまが降臨しやすいと考えられていました。そのため、神社の祭りの際に、尸童(よりまし)の役割をもった子供、すなわち稚児が必要でした。現在では、祭りのシンボルとして扱われています。ほとんどの場合、男の子が選ばれ、その数も1人か、多くても数名程度です。

尸童(よりまし)とは、憑坐,神子とも書き、依代((よりしろ) となる人間のことを言います。多くの場合、子供が務め、託宣を言わせるために神の依りますところとして神霊をその子供に乗り移らせ神意を伺うためです。

現在でも各地で行われる祭礼において、よりまし型のお稚児さんは、美しく着飾り神幸の際に行列の中心になります。人形が使われることもあり、その場合は、祭礼の終わりに川に流すこともあります。

舞踊・芸能型

神楽や舞楽、田楽などを奉納・上演する子どもたちも稚児と呼ばれることが多く、巫女神楽の際に巫女装束となる女の子の巫女、太鼓台の乗り子も稚児と呼ばれことがあります。

行列型

行列型が一番多く見られ、寺院の花まつりや神社の祭礼などの中で、巫女と一緒に参加したり、時代行列に参加したりします。

稚児は、一般から公募すことも多く、大規模な所では200名を超える稚児が参加することもあります。

稚児行列に3回参加すると幸福になれるという言い伝えもあります。祭礼の中には、数十年や数百年に一度しか開かれないものもあり、これに参加できるのは幸運なことだということから言われているのでしょう。

京都の祇園祭

日本全国に稚児が参加する祭礼がありますが、よりまし型の稚児が登場することで有名なのは、京都の八坂神社の祭礼である祇園祭でないでしょうか。

日本三大祭の一つである祇園祭は、豪壮かつ華麗で、実に1100年の伝統を有しています。

祇園祭は、貞観11年(869年)に京の都をはじめ全国各地に疫病が流行した際、祇園の神を祀り、さらに神輿を送るなど災厄の除去を祈願したことにはじまります。古くは、祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)と呼ばれていました。

今では、毎年7月1日の「吉符入」を皮切りに、31日の境内摂社「疫神社夏越祭」まで、1ヶ月にわたって各種神事・行事が行われます。

祇園祭の稚児

祇園祭前祭の山鉾巡行(7月17日)で先頭を進む長刀鉾を見たことがある方も多いでしょう。この長刀鉾に乗る男の子がお稚児さんで、祇園祭の主役になります。

祇園祭では、長刀鉾に乗るお稚児さん以外にも綾傘鉾の稚児(正副6人、一般から公募)、久世駒形稚児(綾戸国中神社の氏子から毎年2人)が選ばれます。

稚児の役割

祇園祭でのお稚児さんの役割は、「生き神様」つまり、神の使いになることです。そのため、神さまに任命されている間は精神潔斎(肉食を断ち、行いを慎んで身を清めること)の生活を送らなければなりません。

女性の手を一切借りずに生活することになるため、女性が作った料理も食べられません。そのため、身の回りの世話は全て男性が行い母親と触れ合うこともできません。

一部の儀式を除いて、地面を歩くことも禁じられるため、移動も大人が抱っこして神様を下に置かないように気を付けます。

こうして、稚児と稚児と一緒に選ばれる2人の禿(かむろ)は、7月1日の「お千度」から数多くの行事を経てメインイベントの山鉾巡行(17日)を迎えます。

山鉾巡行では、注連縄切り・鉾の中央での稚児舞の披露など重要な役目の後、疫病を鎮めるための儀式を行い、八坂神社での「お位返しの儀」が終わると稚児と禿は普通の少年へと戻ることができます。

福井県のお稚児さん

福井県には、子どもにまつわるしきたりが多く語り継がれています。その一つに、お稚児行列があり、お稚児さんを3回すると幸せになると言われています。

お稚児さんの募集

福井県内で募集しているお稚児さんをご紹介します。

福井県護国神社

○日程
平成30年4月15日(日)
○名称
明治維新150年記念事業「しあわせの稚児行列」
○対象年齢
1才から7才くらいの元気な子ども  ※男女問わず
○参加料
1人につき10,000円 ※健康祈願・御守・衣装借料・記念写真・赤飯含む
・草履・足袋ご希望の方は別途かかります
○申込方法
直接神社へ
・遠方の方は、神社に電話(0776-22-5872)にて申込書の送付依頼する
○申込対応時間
9:00~16:00頃
○締め切り
定員に達し次第終了

永平寺

○日程
平成30年5月6日(日) 13時~15時
○名称
お釈迦様の誕生を祝う「永平寺花祭り」
○定員
なし
○料金
稚児衣装:9,000円、役稚児衣装:10,000円
○締め切り
4月20日(金)
○申込方法
永平寺町観光物産協会へ問い合わせ
※毎年連休最終日に行われています。

お稚児さんの費用

お稚児さんになるには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

祇園祭

祇園祭の長刀鉾のお稚児さんにかかる費用は、約2,000万円と言われています。

その内訳は、以下のとおりです。

①お稚児さん本人の羽織、着物、袴といった衣装代
②お稚児さんの父母の衣装代
③祇園祭への寄付金
④お祝い客へのもてなし費用

一般的なお稚児さん

一般的なお稚児さん(稚児行列)にかかる費用は、参加する寺や神社によってまちまちですが、参加費として5,000~10,000円ほどとなっています。

参加費の中に、祈祷料やお土産代が含まれている場合もあります。衣装代や化粧代は参加費に含まれている場合がほとんどですが、事前に確認しましょう。

この他、子どもの足袋や草履、父母の衣装代を新調する場合はその費用も必要となります。

お稚児さんは何歳まで?

一般的には、自分で歩くことができる年齢から小学生ぐらいまでです。明確に規定がある場合もありますので、事前に問い合わせて確認しましょう。

お稚児さんの衣装

お稚児さんの衣装は、平安装束(神官装束、巫女装束)を基本としています。着付けなどを考慮して、平安装束を大幅に簡略化した稚児装束が多く見受けられます。男女ともに袴が不可欠で、男の子は烏帽子、女の子は天冠を被る場合が多く、舞扇、蓮・桜・紅葉などの造花などを持つことが多いです。

祇園祭

お稚児の費用でもご紹介しましたが、祇園祭でのお稚児の衣装は、お稚児さんの家庭で準備します。平安朝のきらびやかな衣装が特徴的です。

祇園祭では、行事がたくさんあり、その行事ごとに衣装が違いますのでそれぞれ準備します。

一般的なお稚児さん

主催者側で準備しているものを借りるのが一般的です。費用に衣装代も含まれていることが多いです。事前にしっかり確認しておきましょう。足袋や草履の有無も確認しましょう。

また、当日の衣装の着付けを親がしなければいけない場合もあります。着付けは誰がするのか事前に確認し、親がする場合は、着付けの方法などを充分に確認した上で衣装が事前に貸し出されている場合は、一度、着付けをしてみるなど、当日になって慌てないようにしましょう。

お稚児さんの化粧の方法

化粧の方法もそこそこで違いますが、基本的には白粉やファンデーションで顔を白くし、殿上眉(あるいは高眉)と言われる黒丸の眉を描き、赤の紅でおちょぼ口にするのが一般的です。

祇園祭のお稚児さんには、化粧方と呼ばれる顔師が化粧を施します。

お稚児さんの時の親の服装

改まった場ですので、親も参拝にふさわしい服装でなければなりません。また、お稚児行列では歩きやすさも考えないといけません。

お父さんの服装

お父さんは、普段のスーツで充分ですが、ネクタイは落ち着いたものにしましょう。

お母さんの服装

お母さんは、入園・入学式などで着るようなフォーマルスーツが良いでしょう。動きやすさを考えるとスカートよりもパンツスタイルの方が好ましいです。堅苦しいと感じる方は、ワンピースにジャケットなどが良いでしょう。

足元にも気を付けましょう

足元も大事です。歩きやすさを重視ししますが、スニーカーではラフすぎますので、パンプスがおすすめです。当然、ヒールが高いものは避けた方が無難です。スカートの場合は、ストッキングを履くことが望ましいです。

着物を着る場合

着物を着る場合は、色留袖や訪問着などでも良いですが、無難なのは色無地でしょう。洋装同様、派手過ぎることのないように心がけましょう。

一度はお稚児さんに

「お稚児さんに3回参加すると幸福になれる」と聞いたことはありませんか。これは、お稚児さんになれる短い期間のうちに3回もお稚児さんになれるのは幸運だからということから言われています。確かに地域によっては一年に一度とか、数十年に一度しか稚児行事がないところもありますので、そう言われるのも頷けるのではないでしょうか。

普段はなかなか体験のできない衣装を着たり、お化粧をしたり、子どもに非日常を体験させることも良い経験になるでしょう。それで、健康で幸せになれれば言うことはありません。

ご近所の寺院や神社でもお稚児さんを募集しているところがあるでしょう。この機会に、3回まではいかなくとも一度ぐらいは体験してみるのも良いのではないでしょうか。

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