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ジャンボタニシの卵の駆除方法・孵化方法・毒があるのか

更新日:2020年08月28日

ジャンボタニシという生物は外来種で、要注意外来生物の一つです。その卵は、地味な成貝のイメージとは正反対の特徴を持っています。ジャンボタニシとはどんな生物なのか、またその卵の驚きの特徴と、駆除方法について紹介していきます。

ジャンボタニシの卵の駆除方法・孵化方法・毒があるのか

孵化間近になり卵の色が変わってくると、水没させても水中で孵化してしまいます。この場合はもう、直接手を下すしかありません。ジャンボタニシの貝殻は柔らかく、成貝になっても簡単につぶすことができますので、稚貝であればなおさらです。残酷ではありますがそんなことを言っている場合ではありません。ひとつ残らず、つぶしてしまいましょう。

以上の方法は原始的で地道な作業ではありますが、その鮮やかな色は緑一面の水田では簡単に見つけられるので、丁寧に見回り卵を除去することで、被害の拡大は防ぐことができます。

最終手段は農薬

ジャンボタニシに効果のある農薬は何種類か登録されており、成貝を効果的に駆除することができます。卵は目立つので手で除去することが容易ですが、成貝となればそうもいきませんから、農薬で駆除することになります。

駆除せず共存する道も

一般的にジャンボタニシの成貝は農薬で駆除しますが、自然農法の農家では農薬は使えないので成貝の駆除は大変な手間です。

そこで、敢て駆除しないという方法をとる農家が出てきました。害があるなら駆除してしまえと思いがちですが、嫌われ者のジャンボタニシもうまく使えば、人間の役に立つ存在になる可能性を秘めています。

天然の除草貝?

ジャンボタニシが稲を食べるのは、生育初期のまだ茎葉が柔らかい時期です。苗がある程度成長して硬くなると、他の柔らかい草を食べるようになります。ですから、田植え直後の時期に食害を防ぎ無事に稲の苗が成長しさえすれば、その後は稲の生育の邪魔になる草を食べてくれる「益貝」になるということです。

無農薬で稲を育てている水田の除草はとても過酷な作業ですから、それを貝が勝手にやってくれるとなればこんなにうれしいことはないでしょう。

ジャンボタニシを上手に使うには?

いくら除草してくれるとは言え、適当にジャンボタニシを田んぼに棲まわせておいては、稲が全滅してしまいます。

・大きく成長した苗を植える
・田植え後しばらく苗が大きくなるまでは浅水にしておく
・できるだけ水田の高低差、凹凸をなくす

などの対策をとることで、ジャンボタニシの食害を最小限にとどめ、その後の除草に役立ってもらうことができます。

正しい対処で田んぼを守ろう!

以上、ジャンボタニシの生態とその卵について紹介してきました。いかがでしたか。

米農家のみなさんにとっては脅威になるジャンボタニシですが、正しい知識を持ち、正しく対処すれば駆除することができます。また、共存共栄も不可能ではありませんから、その道を模索するのもいいでしょう。

初回公開日:2018年04月18日

記載されている内容は2018年04月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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