脂身が好きな人にレシピ・使い道・カロリー|鯨/豚肉
更新日:2020年08月28日
脂身のカロリーと栄養成分
脂身は大好き、でも太りたくないし健康も気になるという方必見、カロリーと栄養成分についてお話します。
脂身のカロリー
脂身好きだけど、カロリーが高いだろうとちょっぴり罪悪感を感じながら食べているという方もいるのではないでしょうか。
例えば豚のロース肉は、脂身だけで全体のカロリーの半分以上になります。脂身を楽しみたい時は食事の他のものを減らすなどして、摂取カロリーのコントロールをするといいでしょう。
逆に、今日は脂身はやめておこうという日には、調理の時に先に脂身を取り除くことで、全体のカロリーをぐっと抑える事ができます。
牛肉は和牛と輸入肉で脂身のカロリーが異なり、和牛の方が高めです。同じ和牛でも部位によって脂の付き方が違うので、カロリーの変わってきます。
豚肉(ロース肉) | 和牛肩ロース | |
---|---|---|
全体100g | 263kcal | 411kcal |
脂身20g | 148kcal | 184kcal |
実は栄養たっぷりな豚の脂身
豚の脂身好きの人に朗報です。カロリーを心配しがちがな豚の脂身は、実はとても栄養たっぷりで体にいい脂です。豚の脂身には、コレステロールを下げる脂肪酸が豊富に含まれています。その一つはオレイン酸です。オレイン酸は一価不飽和脂肪酸で、血液中の善玉コレステロールを保ち、悪玉コレステロールだけ減らすといわれています。
オレイン酸は発がんを抑える、動脈硬化を予防するという効用や、胃酸の分泌を抑えたり、便秘を予防する他、肌を健康に保つという効果も期待できます。
もう一つの脂肪酸はステアリン酸です。これは飽和脂肪酸の一種で酸化されにくいという特徴があります。酸化されにくいと、体内で老化の原因となる過酸化脂質という物質が作られず、効率よくエネルギー源となります。
その他、血液中の善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす効果があります。
脂身とコラーゲンの違いって?
コラーゲンは取りたいけれど、コラーゲンの多い食材は脂も多くて太りそうと考えている方もいるのではないでしょうか。これは、コラーゲンと脂を混同しているために起こる誤解です。コラーゲンと脂は全く別物です。
コラーゲンとはアミノ酸が結合してできたタンパク質の一種で、脂は脂肪です。そもそもこの二つは別の栄養素に分類されています。
コラーゲンは繊維状の固いタンパク質で、腱や軟骨、骨や皮などの細胞と細胞の間を埋めている組織に存在します。そして75度~85度で加熱するとゼラチン化して柔らかくなります。
コラーゲンはゼラチンになって煮汁に溶け出す性質があるので、煮汁ごといただく料理にするとよいでしょう。豚肉なら骨付きのスペアリブや豚足に多く含まれています。スペアリブを野菜と一緒に煮れば、豚肉の脂身もコラーゲンも一緒に楽しむ事ができます。
脂身の栄養を上手に取り入れよう!
いかがでしたか。今まではダイエットの敵、コレステロールを増やす敵と考えられがちで、好きだけれど何だか罪悪感を感じながら食べていたという脂身の、別の一面を知る事ができたのではないでしょうか。
実はコレステロールを下げたり、エネルギー源になったり、肌を健康に保ってくれたりと、嬉しい効果がたっぷりある脂身を、これからはさらにおいしく楽しめることでしょう。
とはいえ、何でも摂りすぎたり偏ってしまってはせっかくの効果も半減してしまいます。脂身を楽しむ時には、豚肉、牛肉、鶏肉、その他の肉や魚と種類を増やしたり、一緒に野菜もたっぷり摂るなど、しっかりとバランスを考えるようにしましょう。
この記事でご紹介したレシピも参考に、ますます脂身をおいしく楽しんでください。
初回公開日:2018年04月23日
記載されている内容は2018年04月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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