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接着芯の使い方|手芸/洋裁/アイロン/刺繍/初心者など

更新日:2020年08月28日

手芸や洋裁に欠かせない接着芯ですが、表にあらわれない為、軽視されやすいアイテムです。接着芯の使い方によって、その仕上がりに大きな差が出てしまいます。せっかく作った作品が台無しにならない為にも、正しい使い方を知って素敵な作品に仕上げましょう。

接着芯の使い方|手芸/洋裁/アイロン/刺繍/初心者など

上手な接着芯の使い方

接着芯は、洋服や手芸品を作るときに用いられる副素材の一つです。内側に隠れている為、取るに足りないものとして扱われがちですが、実は作品の仕上がりを左右するほど重要な役割を果たしています。

接着芯の使い方や選び方次第で、作品の出来不出来が決まってしまうので、生地の素材や仕上がりのイメージに合うものを選ばなければなりません。そこで今回は、接着芯の上手な使い方についてご紹介します。

接着芯の種類

接着芯には、主にシールタイプのものとアイロンタイプのものがあります。

シールタイプは紙を一度に剥がさず、端から紙を少しずつ剥がしながら、しわにならないように貼っていきます。コツをつかむまでは難しいと感じる人も多いでしょう。ただし粘着力が弱いため、スチームアイロンがNGの素材(ラミネートなど)や、洗濯をしない帽子やバッグに適しています。(レッスンバッグなど、頻繁に洗濯するものはシールタイプは不向きです)

アイロンタイプの接着芯は、芯の片側(または両面)に接着剤がついているもので、使い方はその名の通りアイロンの熱をあてて接着します。素材も不織布、織り布、ニット、キルトなど多種多様です。

薄地のものから厚地のものまであります。また、柔らかく仕上げるものから硬く仕上げるものまでバリエーションも豊富です。手芸全般で使用されるのはアイロンタイプが一般的です。使用する生地の目的に合った接着芯を上手に使い分ける必要があります。

手芸

手芸において接着芯は必要不可欠な存在です。接着芯には布に張りをもたせたり、布を補強したりする役割があり、型崩れしないでイメージどおりの仕上がりにさせる目的があります。布に張ることによって厚みや硬さをもたせたり布のほつれを防ぐので、縫いやすくなり扱いがとてもに楽になります。

一口に手芸と言っても、布小物から刺繍、パッチワーク、キルトまで、奥が深くて範囲も広い分野です。それぞれの目的に合った接着芯を選んで使用しなければなりません。例えば薄手の素材に厚手や硬い芯地を貼ると、表に響いてしまいます。接着芯を選ぶ際は、貼り付ける素材の厚さや性質も考慮しなければなりません。正しい使い方をマスターしましょう。

洋裁

接着芯は洋服や帽子などの服飾品にも使用します。使い方は、負荷がかかりやすい部分に張って生地を補強したり、美しいシルエットを保ちたい部分に張り付けます。よく使用する箇所は、襟や見返し、カフス、ポケット口、フラップ等に貼り付けて、型崩れ着崩れを防ぎます。

ここでも注意すべき点は、薄手の生地に厚手の芯地を貼り付けないようにすることです。表側に響くのはもちろんですが、せっかくの薄い生地のニュアンスを崩しかねないからです。正しい使い方で素敵な作品に仕上げましょう。

アイロンタイプの使い方

アイロンタイプの使い方は、まず芯を貼る前に布地にしっかりとアイロンをかけ、シワをなくしておきます。一度接着したものは、やり直しがきかないので気を付けましょう。アイロンはドライ・温度は中温(150度前後)に設定します。

上から体重を乗せて押さえるようにアイロンをかけます。約10秒ほどアイロンで押さえて接着していき、冷めるまでそのまま置いておきます。熱いうちに動かしてしまうと、剥がれやすくなるので気を付けましょう。

ポイントは、アイロンを滑らせないで圧力をかけるように押さえるときれいに貼ることができます。接着芯によっては、アイロンをかけると若干縮むものがあるので、接着芯は生地より大きめに裁断しておくと良いでしょう。

接着芯の裏表

アイロンタイプの接着芯は裏側に接着剤が塗布されているため、触るとザラザラしています。使い方は、必ず生地の裏面と接着面とを合わせて芯側からアイロンをあてます。接着芯は、生地よりもやや大きめにカットして貼り合わせます。

初心者でも大丈夫


これから手芸を始めたいと思っている人や、手芸を始めて間もない人など、手芸初心者の人も多くいらっしゃるでしょう。しかしここで陥りやすいのは、誤った接着芯の使い方をして作品を台無しにしてしまうことです。

嫌気がさしたりイライラしたり、途中で投げ出してしまいかねません。接着芯の正しい使い方を知り上手に扱えばどんな作品も一段と美しく仕上がり、作品の幅も広がっていくでしょう。手始めに簡単なカバンから始めてみるのもいいでしょう。

ハンドメイドの価値や魅力

ハンドメイドには作り手の心がこもっていて、工場で大量生産されたものにはないオンリーワンの価値があります。人は一点ものという言葉に弱いものです。他と一緒のものにない「希少価値」に魅力を感じてしまうからなのでしょう。

さらに、手間と暇をかけた分、その作品から手のぬくもりや気持ちが伝わってきます。そのような付加価値も付け加えられ、不動のを集めているのでしょう。

ハンドメイド用品も挙げればきりがありませんが、手芸で一般的に作られているものを具体的に取り上げて接着芯の使い方を説明していきましょう。使い方次第で見た目にも美しく丈夫に仕上がります。

バッグ

入園や入学シーズンで通学カバンなどを手作りされる人も多いでしょう。バッグはハンドメイドの入り口です。裁断も縫製も直線が多いので、比較的簡単に作ることができます。バッグを作る際に重要なことは、生地に張りをもたせてしっかりしたものに仕上げることです。

そのためには、芯地は硬くて張りのあるものを選ぶと良いでしょう。使い方は、表地となる生地の裏面全体に接着芯を貼り付けます。接着芯は布の大きさより若干大きめに裁断します。

ニット

普通の生地に慣れた人は、ニット生地に挑戦してみるのも良いでしょう。ニット生地にはニット用の接着芯を使用します。ニット用接着芯は伸縮性があるので、ニット生地そのものの機能を損なうことなく、美しく仕上げることができます。ニット生地は伸びやすく縫いにくい特性がありますが、接着芯を裏側に貼り付て伸びにくくすることで大変縫いやすくなります。

また、ニット用接着芯は伸び止めとしての使い方もあります。Tシャツやトレーナーなどの肩部分に、テープ状にカットしたものを伸び止めとして使用します。

刺繍にも接着芯?

刺繍と接着芯の取り合わせは、あまりピンとこない人もいるでしょう。しかし、実は刺繍にも美しく仕上げるための接着芯の使い方があります。刺繍は同じような場所を何度も針で刺して縫うため、次第に糸が引っ張られて布にシワがよってしまいます。

そこで、刺繍する部分の裏面に接着芯を貼ります。そうすることで布に張りがでて刺繍しやすくなります。また刺繍した部分がしっかりして耐久性も上がります。ハンカチやTシャツなど、ワンポイントあるだけで一段とおしゃれになります。

キルト

これまでにさまざまな種類の接着芯を紹介してきましたが、最後にキルト芯について説明します。キルト芯とはふわふわした綿の層で、キルト面とも呼ばれています。厚手や薄手、両面接着、片面接着などいろいろな種類があります。

生地に貼り付ける事でふっくらした厚みを持たせる役割があります。キルト芯の使い方は、接着面を上にしてアイロン台に乗せ、生地を重ねます。上から押さえるように生地側からアイロンをかけて接着します。

キルト芯によっては、アイロンの熱で縮むものもあるので、貼る前に小さくカットして試し張りすることをします。キルト芯はその名の通りキルトに使われることが一般的ですが、バッグを作るときにもよく使われます。

接着芯の使い方をマスターして手作りしよう

今回は、接着芯の役割や使い方について紹介してきました。華やかな表布の裏側で、重要な役割を果たしている接着芯は影の立役者と言っても過言ではありません。適切な使い方をマスターすれば、手芸や洋裁などハンドメイドの世界が広がっていきます。

自分には無理だからと今まで手作りすることに二の足を踏んでいた人や、挫折してしまった人もこれを機に是非トライしてみて下さい。

初回公開日:2017年09月15日

記載されている内容は2017年09月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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