直冷式の冷蔵庫・霜取りの方法・冷えない原因
更新日:2020年08月28日
先に述べた通り、現在の冷蔵庫はファン式が主流となっています。そのため、直冷式の冷蔵庫を探しても、家電量販店では取り扱いの数がファン式よりも数が少なかったりします。
また、リサイクルショップなどでも直冷式の冷蔵庫はファン式よりも値段が安かったりします。霜取りが面倒と思わない人は、あえて直冷式の冷蔵庫を探してみても良いでしょう。
霜取りをしないといけない
直冷式の冷蔵庫は効率良く食材を冷やせて、電気代が抑えられるのでメリットが多く思えます。しかし、直冷式の冷蔵庫は霜取りが必要となります。
冷蔵庫を開けたり、閉めたりしていると冷蔵庫の中に空気が入ります。その空気の水分が直冷式の冷却器に触れることで冷やされて霜となってしまいます。さらに冷蔵庫内に水分が入ると、その霜は成長して冷蔵庫内のスペースを奪ってしまうほど大きくなってしまいます。なので、定期的に霜取りをする必要があります。
直冷式の効率が良い冷却方法が裏目となってしまっています。しかし、定期的な霜取りが苦ではないという人はデメリットとして気にはならないでしょう。
ファン式は霜取り不要
家庭で使われている冷蔵庫はファン式が増えています。このファン式の冷蔵庫にはたいてい霜取り機能が付いているため、霜取りをする必要がありません。
ファン式冷蔵庫の霜取り機能は霜が取れるように、一定時間ごとに冷蔵庫内の温度を氷ができない0度以上にします。この機能によって霜はできませんが、一時的に庫内の温度が上がってしまうため、冷凍焼けの原因となってしまうことがあります。
また、ペルチェ式の冷蔵庫も霜取りが不要です。ペルチェ式は主にドリンクや一時的に食材を補完するためなどに使われることが多いため、霜ができるほどのパワーを付けていないことも多いためです。
直冷式の冷蔵庫の霜取りの方法
先に述べた通り、直冷式の冷蔵庫は定期的に霜取りをする必要があります。しかし、冷蔵庫の中の霜を無理にガリガリと削り取ろうとすると、冷蔵庫内の壁を傷つけてしまう可能性があります。
また、力任せにしてしまうと、部品を傷める原因となってしまうことになります。では、直冷式の冷蔵庫の霜はどのようにして取れば良いのでしょうか。
電源を落とす
丁寧な霜の取り方で、冷蔵庫にもダメージを与えることが少ないのは冷蔵庫の電源を落としてしまうことです。冷蔵庫の中身を取り出し、電源を落とすことで冷蔵庫の温度を上げて霜を溶かします。
多くの食材が入っていると、中身の出し入れが面倒なので、霜取りをする前にある程度は冷蔵庫の中身を減らしておく必要があります。
霜取りモード
冷蔵庫によっては霜取りモードや、除霜機能が付いている場合があります。これらは冷蔵庫の電源を完全に落とすのではなく、霜が溶けるくらいの温度まで冷蔵庫内の温度を上げてくれる機能です。
冷蔵庫内の温度が上がってくると、霜が溶けてくるのでヘラなどでこそぎ取りましょう。また、霜が溶けてくると水滴が落ちるので、タオルなどで冷蔵庫内が濡れないように対策をしておきましょう。冷蔵庫に霜取りモードがない場合は、温度調節するか、冷蔵庫の電源を落としましょう。
冷蔵庫内の温度を上げる
霜取りといっても、要は冷蔵庫内の霜を溶かせば良いだけです。なので、お湯やドライヤーなどを使うと、霜を早く溶かすことができます。ただし、水や温風は冷蔵庫内の部品を傷めてしまう可能性もあるので、注意しながら霜を取りましょう。
霜取りの注意点
霜は非常に硬いのでなかなか取れません。なので、ドライバーやアイスピックなどの尖った物で霜を砕こうとする人もいます。しかし、これは危険なため、あまりはできません。
これらの道具を力任せに使っていると、冷却器を破壊してしまったり、冷却のパイプに穴を開けてしまう可能性があります。
直冷式の冷蔵庫が凍る原因
直冷式の冷蔵庫は気がつくと驚くほど大きな霜ができていることがあります。この霜の原因は先に述べた通り、扉を開け閉めしたときに庫内に入る空気中の水分です。
なので、直冷式の冷蔵庫を頻繁に開け閉めしていると、霜ができやすくなってしまいます。また、扉のパッキンが古くなってしたりすると、扉を閉めてもわずかな隙間ができてしまい、その隙間から空気が入ってしまうこともあります。
さらに、水分を含んでいるのは空気だけではありません。食材にも水分が含まれています。なので、水洗いした野菜などの十分に水気を切らずに直冷式の冷蔵庫に入れてしまうと、野菜に付いている水分と、野菜の水分が原因で霜ができてしまうことがあります。
初回公開日:2018年04月17日
記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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