【メーカー別】冷蔵庫の水抜きの方法・やり方・いつするのか
更新日:2020年02月27日
冷蔵庫の水抜き方法
引っ越しの時にやってしまいがちな事の1つに、冷蔵庫の水抜きを忘れていて、当日になって慌てた、ということがあります。冷蔵庫はギリギリまで使用する物なので仕方がない部分もありますが、できれば同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。
そこで、今回は冷蔵庫の水抜きをしなければならない理由や、メーカー別の冷蔵庫の水抜き方法、さらに、引越し屋のプロに学ぶ、冷蔵庫の水抜きを忘れてしまった時の対応方法などを紹介します。
なぜ水抜きが必要なのか
冷蔵庫は、実は目に見えないところで少量の霜を発生させています。冷蔵庫に発生した霜は、冷蔵庫内部の霜を排出するためのパイプを降り、「蒸発皿」と呼ばれる霜を溶かして蒸発させるための容器に集まります。
この容器の内部には、溶けた霜が水となって溜まっており、この蒸発皿に溜まった水を捨てずに冷蔵庫を移動させると、蒸発皿から溢れた水が床を汚したり、ほかの引越しの荷物を濡らす事があるので注意が必要です。
また、冷蔵庫の霜は電気プラグを抜く直前まで溜まり続けるので、蒸発皿から水を捨てても運搬中に溶けていた氷が溶け、濡れてはいけない荷物を濡らしてしまう可能性もあるでしょう。
冷蔵庫の霜を完全に取る作業を「冷蔵庫の水抜き」と言い、引っ越し前に冷蔵庫の中の霜を完全に溶かし、冷蔵庫を運んでも水がこぼれないようにしておく必要があります。
メーカー別冷蔵庫の水抜き方法
冷蔵庫の霜取り方法に関しては、基本的な作業は同じでも、現在統一された基準というのがなく、メーカーごとに違いがあります。ここでは、冷蔵庫のメーカー別に水抜き方法を紹介します。
シャープ
シャープの冷蔵庫の水抜き作業は、まず冷蔵庫と冷凍庫両方の中に入っている食品を空っぽにし、水抜きをしている最中に傷んだりしないようにしましょう。その上で、コンセントから電気プラグを抜き、アース線も外します。
そのままほったらかしにしおくと、冷蔵庫内部についていた霜が溶け、蒸発皿に溜まります。蒸発皿は本体の裏側か底にありますが、特に底にある蒸発皿は普段は見えないように隠してありますので、冷蔵庫の裏側を見て蒸発皿のようなものがなかったら、冷蔵庫の底をよく調べてみましょう。
蒸発皿は、薄い板のようなものがはまっている事もありますし、車のパンバーのようなカバーで隠してある場合もあります。手をかけられるものがないか徹底的に調べましょう。
日立
冷蔵庫はメーカーごとの特徴があり、必ずしも蒸発皿があるとは限りません。日立の冷蔵庫の場合、最近発売された冷蔵庫には「水抜き栓」を設けていません。
日立の冷蔵庫の場合は、引っ越し前日までに冷蔵庫と冷凍庫両方の中身を空っぽにし、床にシートや汚れても構わないタオルを敷き、冷蔵庫を後ろに倒して水抜きをします。日立の冷蔵庫を持っている人は、多めに古タオルなどを用意しておきましょう。
三菱
三菱の冷蔵庫は、取り外しができる蒸発皿がついていますので、引っ越し前日までに冷蔵庫と冷凍庫の中を空っぽにして、内部の霜を完全にとった後、蒸発皿を外し、中に溜まった水を取り除きます。
蒸発皿の場所は、三菱の冷蔵庫の場合、1番下にあるカバーの裏に隠れていて、カバーの横を手でつかんで引っ張ると外れるようになっています。このカバーの中に薄い板のような蒸発皿があるので、中の水をこぼさないように注意して取り外しましょう。
東芝
東芝の冷蔵庫の水抜き方法は、まずは冷蔵庫と冷凍庫の中を空っぽにし、自動製氷機がある場合は、貯水タンク内の水を捨てましょう。その上で、下記の手順に沿って冷蔵庫内部にある水を溶かします。東芝の冷蔵庫は蒸発皿が裏面の下にあるのですが、この蒸発皿の中の水を捨てるだけでなく、かなり細かい手順で水抜きをしましょう。
まず、「前面グリル」と呼ばれるカバーを外します。大型冷蔵庫の場合だと、平行を調整するために使う調整脚と呼ばれるパーツの足の後ろに運搬用のキャスターがついているので、このキャスターが動かせるように調整脚を上げておきます。その上で、裏面の下にある蒸発皿の水を捨てましょう。
さらに、排水栓と呼ばれる部分の下に水受け用の薄い容器を置き、排水栓を開けたらその奥にある薄膜をドライバーなどで破き、水を排出させます。そして、仕上げに冷蔵庫を軽く斜めに向け、内部の水を完全に取ったら完成です。
パナソニック
初回公開日:2018年05月08日
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