【種類別】アジサイの育て方|冬/鉢/万華鏡/霧島の恵み
更新日:2020年08月28日
ドライフラワーにも最適な西洋あじさい「マジカルコーラル」は、装飾花に厚みがある秋色あじさいの一種で、とてもボリュームがあって華やかな品種です。パープル・ピンクともに発色が鮮やかで、花色に混ざり合う緑色もライムグリーンから濃いグリーンへと美しく変化します。
半日陰でも育ちますが、朝日や日光によく当てることが長く花色を楽しむ育て方のポイントです。冬は油かすや骨粉などの有機肥料を与え、夏は速効性のある化成肥料を施します。
コンペイトウ
静岡県掛川市にある加茂花菖蒲園で品種改良されて誕生した「コンペイトウ」は、八重咲きの額あじさいで、金平糖のように先が三角に尖った装飾花の縁にある白いラインが特徴です。丈夫で大きく育つ品種なので、広いスペースがあれば地植えにも適しています。育て方は特に午前中に日当たりの良い場所が好ましく、土の表面が乾いたら水を与えます。
カメレオン
西洋あじさいの「カメレオン」は、名前のとおり日ごとに変わる花色が魅力の秋色あじさい種です。一株で額咲きと手毬咲きの両方が楽しめることも、高いの理由でしょう。また花弁は一重ですが、重なり合っていると八重咲きにも見えるシンプルでゴージャスな品種です。
「手毬咲き」は額あじさいの真ん中にある両性花が全て装飾花に変化したもので、品種によっては枝がしなるほどボリューム感が出るのが特徴です。額あじさいが平たい花姿になるのに対し、球形になることから「クラスター咲き・ボール咲き」とも呼ばれます。
育て方は普通のあじさいと同じですが、長く美しい花色を楽しむには直射日光を避け、花色が緑色に変化してから日に当てます。直接雨にあたると花が痛むので、プランターや鉢植えの育て方に向いています。地植えの場合は軒下を選ぶのもひとつの方法です。
エンドレスサマー
シンプルな一重咲きの「エンドレスサマー」は、透明感のある花色が特徴。丸い手毬咲きの品種で、もっともポピュラーな西洋あじさいのひとつです。育て方によっては初夏から秋まで長く楽しめるうえ、一株にたくさんの花を付けるので見栄えが良いのもの理由です。
丈夫なので地植えの育て方にすると短期間で大きく育ち、新枝にも花が咲くタイプなので多品種と併せて植えればより長くあじさいシーズンを楽しめるでしょう。生育が旺盛で耐寒性もあることから地植えに向いています。プランターなら大き目を選び、水切れと肥料切れに注意するのが育て方のポイントです。
丈夫で大きく育つため一般的なあじさいに比べて日当たりを好みますが、真夏の日焼けには注意します。
あじさいの冬の育て方
続いて、冬の育て方です。あじさいは11月になると落葉して枯れ木のような姿になってしまいますが、枝の内部では春に向けて花芽の準備が進んでいます。品種によっては寒さに強いものもありますが、冬の育て方を間違うと枝先の花芽が枯れて花が咲かなくなってしまったり、株が死んでしまうこともあります。
葉が落ちれば日当たりは必要ありませんので、プランターの置き場や地植えの育て方をする場合は冷たい風が当たらない場所を選びましょう。冬場の水やりは控え目に、土の表面が乾いたら与えましょう。
冬の間に与える「寒肥(肥料)」は、一年の成長を決めるとも言われます。12月から2月の上旬にかけて、吸収されやすい有機肥料を与えます。
あじさいの鉢植え・プランターでの育て方
あじさいの根は横へと向かって張る性質があることから、育て方によってプランターや鉢植えでも園芸を楽しむことができます。美しい花色を楽しむためには日当たりも必要なことから、時間によって自由に移動できる鉢植えやプランターはその点で便利です。
だたし、あじさいは一般に生育の旺盛な品種が多いことに加え、水切れに弱いことから容器は大きめのものを選ぶと良いでしょう。根詰まりを起こしやすいので、容器の底から根が出るようになったら株分けや植え替えのタイミングです。
底に小石を入れて水はけの良い環境を整え、たっぷりの水を与えます。置き場所は西日を避けて、日当たりの良い半日陰が理想です。
あじさいの育て方を知って彩り豊かな毎日を
いかがでしたか。シックな花色から花火のように鮮やかなものまで、あじさいの品種をご紹介しました。まだ花の少ない梅雨の季節を美しく彩ってくれるあじさいは、他にはない魅力を備えた花です。適度な日当たりとたっぷりの水、酸度と剪定に注意するなど、あじさいに合った育て方でいつまでも美しい花色を楽しんでください。
初回公開日:2018年01月09日
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