雑草の名前を調べる方法・特徴別の雑草の名前|庭/道端
更新日:2020年08月28日
西洋から入ってきた山ごぼうです。アメリカヤマゴボウの名前ももち、アメリカでは果汁を潰すと紫色の汁が出ることから、インクベリーとも呼ばれています。ヨウシュヤマゴボウは、道端や空き地などに生えており、赤みを帯びた茎を1~2m伸ばす大型の雑草です。
根はとても太く丈夫で、総状花序を斜上して出し5mmの花を付けます。淡い赤色帯びた白い花を咲かせます。有毒植物なので食用にはなりませんが、果実の果汁は染料として使われます。
明治時代に入ってきた雑草ですが、あらゆる所で増殖して野鳥のエサにもなっています。
ツタ「クズ」
クズは、秋の七草で知られているつる性の雑草です。クズのでんぷんは葛湯やくず粉として食べられ、根の部分は葛根湯として風邪薬に使用されています。クズはとても繁殖力が強く、つるを伸ばしてグングン成長します。
フェンスなどに絡まり成長して、10m以上に成長します。全体的に細かい毛を生やして、根元は木のようなたくましい形をしています。
地下茎の根は長芋のように太く、長さは1.5m位あります。
秋になると紫色の甘い香りのする美しい花を咲かせ、花が咲き終ると葉の部分が紅葉して枝豆のような実を付けます。
つる性「カラスノエンドウ」
庭や道端など、日当たりの良い所に生える雑草です。マメ科の雑草なので、エンドウ豆のような紫色の花を咲かせます。熟成したさやが、カラスのような色なので名前が付けられた説と、姿形がよく似たスズメノエンドウに比べて大きい事から、名前が付けられた説があります。
カラスノエンドウは種子で繁殖をして、細長い葉をたくさんつけて先頭には3つにわかれた巻きひげをつけます。茎は四角く根元で何本かに分れて、つるのように成長していきます。3~6月に紫色の花を付けて花が枯れるとサヤをつけます。
サヤは熟成すると破裂して、中から多くの種を飛ばします。似た種類で、スズメノエンドウやカズマグサの名前を付けた雑草があります。
綿毛「セイヨウタンポポ」
野原や道端などで、見ることのできるセイヨウタンポポは、多年草でヨーロッパ原産の雑草で、在来種のタンポポより多く見かけるようになりました。葉の部分は食用になり、草を乾燥させると薬用にもなる雑草です。
秋に発生してロゼット型で越冬し、地下の深い根から羽状の葉っぱを形成します。やがて4~5cmの黄色い花を咲かせ、綿毛部分の果実は2~4mm程度の冠毛が付き、風にのって飛ばされていき繁殖します。
日本在来のタンポポとの違いは、花の総包外片(ガク)が茎の時から反曲することで判別ができます。綿毛といったらタンポポをイメージする位、とても身近な雑草です。
イネ科の雑草の名前
エノコログサ
日当たりの良い空き地や、道端などで見ることのできる雑草です。一年草で、猫じゃらしの名前でも親しまれている雑草です。アワの原種として利用され、穂の形が子犬の尻尾に似ていたことからこのような名前になりました。
春から夏にかけて育成して、幼苗はメヒシバによく似ています。夏になると茎の先に円柱状の穂を出して、開花後には種子を結実させます。秋の夕日に照らされると、多く群生したエノコログサが美しく輝きます。
ススキ
名前の由来は、スクスク育つことからつけられました。日本各地に分布しており、8~10月に開花します。日当たりの良い所に群生し、空き地や土手などで多く見られます。
大きな株は1~2mにもなり、花序は長さ15~30cmで枝を放射状にします。
葉は緑色の細い形をして、長さ50~80cmもある大型雑草です。秋の七草でも親しまれ、お月見シーズンになると花瓶に飾って中秋の名月を鑑賞します。
場所別によくある雑草の名前
初回公開日:2018年01月10日
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