油かすの肥料での使い方・作物・量・虫は付くのか・成分|カビ
更新日:2020年08月28日
油かすって何?
ガーデニングや家庭菜園を楽しむ人にとって、どんな肥料を使用するかということは大きな問題です。特に、できるだけ化学肥料に頼りたくない人は、有機肥料を好む傾向にあります。安くて、どこででも手に入りやすい油かすはの肥料となっています。しかし、安くかつ、シンプルでありながらも、油かすは使い方が難しい肥料です。
使い方を間違えてしまうと、虫が発生するなどのトラブルの原因にもなります。油かすを使用する前に正しい使い方を知っておく必要があります。
今回は油かすの肥料の使い方について徹底的に解説します。油かす肥料の使い方を熟知し、綺麗なガーデンや美味しい野菜を栽培しましょう。
油かすの成分って?
油かすは大豆や種を絞った後にでる残りかすのことです。油かすの中には窒素が豊富に含まれています。窒素は植物の成長に欠かせない大切な成分です。窒素の他にもリンやカリウムなどの成分も植物の成長には欠かせない成分です。
なんと油かすにはそれら3つの成分が豊富に含まれています。植物が育つための成分が豊富に含まれている油かすを肥料として使用することにより、植物が元気に育つことができます。
油かすは肥料としてどのような働きをするの?
油かすは植物に直接働きかける肥料ではなく、土壌を超えた状態にするための肥料です。窒素などの栄養分が豊富に含まれた油かすを土に混ぜると、土の中にいる微生物が、その油かすを栄養源として分解します。
そのため、肥沃な土が作り出されます。油かすを土に混ぜて、肥料としての効果が発揮されるまでには2から3週間かかりますが、その後の効果も持続しやすくなります。
即効性こそありませんが、丈夫で元気な植物を育てることができるという点や、化学肥料を使わない有機肥料を使っていて安全だという点を考えると長い目で見て、とても効果的な肥料だといえるでしょう。
油かすの種類とは?
油かすには、未発酵タイプのものと、発酵しているタイプのものがあります。未発酵タイプのものは、土作りから始め、肥沃な土を自分で作ることができます。基土に向いている肥料です。
直接土がわりに使用することはできず、先にしっかりと土を作ってから使用する必要があります。そのため、直接プランターや鉢植えの土として入れることはお勧めできません。
反対に発酵しているタイプのものは、もう土として作り上げられているので、追土をするのに向いています。またすぐに使うことができるというメリットがあります。
油かすを使った時に起こりがちなトラブルとは?
油かす肥料はとても効果的な有機肥料なのですが、使い方を間違えると大変なトラブルの結果になりかねません。植物が育たないどころか、近所迷惑にもなる可能性があります。まず、油かすを肥料として使用した際にどのようなトラブルが起こり得るのかを考えましょう。
コバエが発生しやすい!
油かすを表面に蒔いた状態にしておくと、コバエが寄り付きやすいというデメリットがあります。コバエがよってきては卵を産むので、さらにコバエが大量発生するというトラブルが起こります。
もともと油かすは、春の種まきに備えて冬の間に良い土壌を作るために使われていた肥料でした。冬にはコバエが繁殖しにくいので、コバエが大繁殖する心配がさほどありませんでした。
特に未発酵の油かすを使用するとコバエが寄ってきやすいという傾向にあります。油かすを表面に撒かないように注意し、しっかりと土をかぶせる必要があります。またコバエが寄って来るようなら土をかき回すなどの対策をとることで、被害を軽減することができます。
また昔の知恵に習い、庭がある人はガーデニング用の土作りを冬の間に行うというのも一つの方法といえるでしょう。
ガスが発生する!
なんども取り上げているように、油かすは有機肥料です。油かすを分解する過程で多くのバクテリアや微生物が働きます。このように働いている間、ある種の化学反応が起こりガスや熱を発生させます。
これは良い土壌を作る上で必要なことなのですが、このガスや熱に直接触れることにより、植物が枯れてしまうというトラブルが起こります。
油かすを肥料として追加する場合、植物から離れた場所に起き、しっかりと土をかぶせる必要があります。できるだけ、ガスの被害から植物を遠ざける必要があります。
肥料としての油かすの効果的な使い方は?
初回公開日:2018年05月10日
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