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油かすの肥料での使い方・作物・量・虫は付くのか・成分|カビ

更新日:2020年08月28日

油かすは大豆を使って作られた有機肥料です。窒素を多く含み野菜作りに適しています。自然の肥料なので、土を作るのに時間がかかりますが、肥沃でふかふかの土から作られた野菜は格別です。今回は、油かすを使った肥料の作り方や注意点を紹介します。

油かすの肥料での使い方・作物・量・虫は付くのか・成分|カビ

では効果的な肥料として油かすを使うための方法はどうしたらいいのでしょうか。ここでは油かすの使い方をご紹介します。

有機肥料であることを覚えておく!

油かすを肥料として使うためにまず覚えておくことは、油かすが有機肥料だということを忘れないことです。有機肥料とは、土の中の微生物やバクテリアが有機肥料を分解し、分解したものが腐敗、発酵していく過程で、土が肥沃な状態になっていく肥料です。

直接植物に働きかけるわけでなく、間接的に働きかけるものですので、効果が現れるまでには時間がかかるということです。

効果が現れる時間を考慮し、タネや苗を植える数週間前から土を作り始める必要があります。しっかりと計画して油かすを使った土壌作りをスタートさせましょう。

数週間前から始める土作り!

油かすを使って肥えた土を作るためには焦らずつ少しずつ作業を行う必要があります。まず土を耕します。道具を使って土のPH計り、つちが酸性に傾いていたら、石灰を混ぜ込み、土をアルカリ性に戻しましょう。石灰を混ぜた後は、1週間ほど、土を休ませます。

土を休ませた後は堆肥を混ぜ込みます。堆肥とは、落ち葉や、動物の糞などを使ってつくった有機肥料のことです。堆肥を土に混ぜこむことで、土をフカフカの柔らかい状態にします。

また、保水性や通気性をよくする働きや、土を元気にして植物や野菜育ちやすい働きにするので、土作りには欠かせない存在です。

堆肥を撒き終えたら、ついに油かすを撒きます。土作りをする時には、固形タイプの油かすを使いましょう。この時に気をつけることは、しっかりと土に混ぜこむことです。油かすを表面に巻いただけだと、ニオイの原因になり、それが基で虫が大量発生する原因になります。

油かすの肥料に虫やカビはつくのか?

油かすの肥料を使いにくい原因の一つに虫がつきやすいということが挙げられます。油かすから匂いが発生し、コバエなとがよって来て卵を産むからです。それでつちから幼虫が大量発生するというのは、油かすを使った肥料の使用でありがちなトラブルです。

それを回避するために、油かすを化学肥料と一緒の使い方をしないことが大切です。多くの化学肥料の場合、土の表面にばら撒きます。これを行ってしまうと虫がつく原因になりますし、カビが発生する原因にもなります。

虫やカビから土を守る方法は、油かすの肥料を土作りの際に混ぜ込んでしまうことです。よく土に混ぜ込みます。その後、しばらくビニールシートをかけて土を休ませます。この作業を行うことによって、虫やカビは発生しにくくなります。

油かすの肥料の撒き方は?

土作りの際の油かすを使った肥料の使い方を紹介しましたが、次は、野菜や植物を育ていている途中で、追料をする方法をお伝えします。この時はまず、腐葉土と油かすを混ぜた状態の土を作ります。

そしてその土を、植物の周りに入れていきます。この時にも注意するのは、表面に巻かないようにすることです。表面に巻いただけの状態だと、先ほども説明したように、虫の発生やカビの発生の原因になります。

元土に追肥をしっかりと混ぜ込み、追肥を土でかぶせるようにしましょう。そうすることで絶対とは言えませんが、匂いや虫の発生をある程度、予防することができます。

植物に直接触れないように注意して巻く必要があります。油かすの肥料は、分解する途中で、ガスを発生させるので、このガスが原因で、植物を枯らしてしまうことになります。

そして、肥料をやりすぎないようにも気をつけましょう。逆に植物が育ちにくくなります。

油かすの肥料が植物は?

油かすの肥料はどのようなものを作るのかご紹介します。油かすは、化学肥料が出回る前に一般的に使われていた肥料でした。それで、基本的にどんな種類のものにも適しています。特に、油かすの肥料は窒素を多く含むので、葉物の野菜を作るのに向いています。

レタス、小松菜、サラダ菜、ホウレンソウなどを作るのに使うと良いでしょう。花などの植物を作るのに使うこともできますが、油かすの肥料を使った土を作るのは大変なので、そこまでして花を作る必要はありません。

スイカやかぼちゃなどのウリ科の植物を育てる時にも油かすは効果的です。美味しくみずみずしい野菜を自然の肥料を使って作ることができるのは嬉しいことです。収穫して食べる時になお一層美味しく感じることができます。

油かすの肥料を作るときの量は?

油かす肥料を使って土を作る時には、適正の量を知っておくことが必要です。肥料をあげすぎてしまうと逆に植物は栄養過多状態になり、上手に育ちません。人間も糖を多く取りすぎたら糖尿病になってしまうのと同じ理屈です。

元気で美味しい野菜を作るためには、適量の油かす肥料を知っていく必要があります。まず、元肥の土を作るときの目安は、土一坪に対し、900グラムの割合が適正です。追肥の場合は、土一坪に対し、450グラムの油かすが適正でしょう。

プランターを使って鉢植えをするのには油かすは向いていないと言えます。庭に畑を作ってものを育てる時に使用するのが良いでしょう。

油かす肥料の成分は?

油かす肥料には窒素が多く含まれていることを少しご紹介しましたが、油かす肥料には窒素とリン、カリが含まれています。それぞれの割合は、5〜8:1〜2:1です。

窒素は、植物の葉や茎を育てるのに必要な成分です。先ほど、葉物の野菜の栽培に向いていると言ったのは、油かすに窒素が多く含まれているからです。

リンは花や実を育てるのに必要な成分、カリウムは根や茎を丈夫にする成分です。どの野菜を栽培するかによって必要な主な成分が変わって来ます。

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初回公開日:2018年05月10日

記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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