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露地栽培の特徴とメリット4つ|デメリット5つご紹介

初回公開日:2018年11月21日

更新日:2020年02月11日

記載されている内容は2018年11月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

農業は興味の高まりから新規に就農する人が増えていて、露地栽培であれば初期投資を抑えて農業を開始できるので、新規就農者には最適です。しかし露地栽培は経験しなければわからないことが多いので、露地栽培に関する情報について紹介しましょう。

露地栽培の特徴とメリット4つ|デメリット5つご紹介

露地栽培とは

近年は年齢に関係なく農業への関心が高くなり、全く経験が無い人でも新規参入するようになりました。その上、田舎に住めば土地や住居も提供してくれる自治体が増えてきて、初期投資を抑えることができます。

農業はいろいろなやり方があり、自分の思うようなやり方で行えるというのがメリットですが、経験を積みたいというのであれば露地栽培が適しています。

この農業を行う方法の露地栽培とは、どんなやり方なのでしょうか。

露地栽培とハウス栽培の違い

露地栽培とは畑をそのままの状況で使用する方法であり、ハウス栽培とは畑にビニールやガラスなどで回りを囲い、屋根を設けて雨や風の影響を抑えて野菜などを栽培する方法です。

野菜は虫食いがあると商品価値が下がるのでハウス栽培で虫の侵入を避けたり、雨や風で野菜が痛むのを防ぐ効果があります。

また本来の収穫時期をずらすこともできますが、ハウスを建てるために初期費用が必要になるというデメリットもあります。

露地栽培で多く栽培される食物

露地栽培では自然の雨や風の影響を直接受けてしまいますが、ハウス栽培のような作付け場所が限られた状態にはならず、畑の全面を使えます。

露地栽培で多く栽培されるのは地中に実をつける大根・人参・玉ねぎ・いも類であり、大量に消費される白菜・キャベツなども露地栽培が主流になっています。

反対に地上で実をつけるものは傷みやすいためにハウス栽培が多く、トマトやキュウリなどは露地栽培があまり行われていません。

露地栽培のメリット4つ

野菜の栽培はハウス栽培にした方が商品単価がよく、人間がその環境をコントロールできるので収穫量も増えます。ただし、初期費用と維持費から誰でもできるわけではありません。

日本での農業は露地栽培が中心になっていますが、これは費用だけを見て露地栽培を行っているのではなく、そこにはハウス栽培には無いメリットがあるからです。

では、露地栽培で農業を行うと、どのような利点があるのでしょうか。

その1:コストが安い

露地栽培の場合はハウス栽培のような施設を必要としないので、何もせずにそのまま使えることができ、コストを安くできるのがメリットになります。また、自然の雨などで散水する必要があまりなく、維持費もかかりません。

露地栽培は畑の畝間で区切られているため農機具の出し入れがやりやすく、その大きさや形状に制約があまりかからないため、中古など自分が要望するものと違っていても対応ができます。

その2:野菜本来の味が生かせる

ハウス栽培では人間が必要な成分を補充していきますが、それは収穫量や成長などに関するものであり、野菜の味にはあまり着目していません。

露地栽培は自然の力で野菜を育てるので、野菜本来の味が生かせるようになります。

その3:大規模で広面積の作付けが可能

ハウス栽培ではハウスの大きさで作付け面積が決まってしまい、大きくなると設置費用や維持費が比例して高くなってしまいます。

露地栽培では土地を畝間で仕切っているだけなので、狭いと感じれば畝間を取り去ることで簡単に作付け面積を広げることができます。

農業は狭い土地で作付けを行っても生産性が悪く、費用対効果が得られません。作付け面積が大きい方が畑の移動による同一の作業をしなくて済み、利益が上がるでしょう。

その4:夏場にハウス栽培は手間がかかる

ハウス栽培は雨や風を野菜に直接当てないようにしたり、実際の気温と異なる環境を操作することで野菜に付加価値を生じさせます。そのために周囲をビニールなどで囲うため、内部は相当に高い温度になっています。

暑くなるとハウス栽培では風を取り入れるためにビニールを外したり動かす必要があり、暑すぎるとビニールが変形したり溶けたりするため、ハウス栽培は夏場の作業がとても大変になるでしょう。

農業に参入したい人におすすめの本はこちら

農業というのはただ野菜を作って市場に出せばいいというものではなく、多くの手続きと手間が必要になります。しかし未経験の人ではその知識が無いために失敗することがあります。

日本の食生活を支えるという大切な仕事をしたいというのは素晴らしく、その気持ちをずっと続けて農業を行ってもらいたいために見てもらいたい本です。

露地栽培のデメリット5つ

物事にはいいこともあれば悪いこともあり、農作業で露地栽培を行う場合もメリットもあればデメリットもあります。

農業は多くの状況を考えて行う必要があって、そこにはメリットだけではなくデメリットも考慮して栽培方法を選択し、その方法に合わせたやり方を実践していくしかありません。

では、ハウス栽培ではなく露地栽培を行うことで生じるデメリットとは、どのようなものでしょうか。

その1:収穫時期が限定される

露地栽培では自然の環境に合わせて作物を栽培することになるため、気温の関係でハウス栽培のような時期をずらして栽培することができません。

その時期でないと生育しない種類しか栽培できないので、市場に多く出回る品種しか作ることができず、商品価格を高くするのは難しいでしょう。

最近は品種改良で栽培期間を長くすることができるようになりましたが、やはり夏野菜を気温が高くない時期には作れないということです。

その2:害虫被害を受けやすい

野菜は人間が食べても美味しいと感じるので、害虫と呼ばれる虫も当然に雑草よりは好んで食べようとします。そのため露地栽培では天候に次いで害虫被害が、栽培する上での大きな問題になるでしょう。

害虫対策では農薬を使用すると効果が大きいのですが、最近の健康志向の高まりで農薬を使用した野菜は敬遠される傾向が強くなっています。

農薬を使わない遺伝子組み換え食物もありますが、欧米に比べて日本では抵抗感が持たれます。

その3:悪天候の影響を受けやすい

露地栽培は屋根も何も無いところで野菜を育てるので、天候による影響は当然に受けてしまいます。大規模な被害になる天候の代表は、春先や晩秋の霜や大雨や強風です。

霜は野菜の組織を凍らせてしまい、大雨は冠水による窒息や、根が掘り起こされて生育不良になるでしょう。

強風の場合は野菜が擦れて傷つけるため、強風と大雨が同時に来る台風は天候の中でも最悪になります。

その4:鳥獣の被害を受けやすい

鳥獣とは野鳥や猪、猿、鹿などによって作物が荒らされてしまうことであり、特に猪や猿は集団でやって来るので、畑の作物が全滅してしまうことも少なくありません。

ハウス栽培では周囲がビニールなどで囲まれているので被害は最小限で済みますが、露地栽培では柵なども乗り越えられることがあって、被害は甚大になります。

これらの野生動物には頭がいい種類も多く、人間がいくら対策を講じても対象が難しくなっています。

その5:雨が降ると耕作できない

農業でも収穫であれば降雨の状態でも作業は可能ですが、それ以外の耕作や植え付けなど、ほとんどの作業ができなくなります。すぐに止めばまだいいのですが、長期間の梅雨時などの長雨はとても困ります。

雨か降って土が水分を含むと耕作ができませんし、ぬかるんでいるので歩きにくく、農機具も作業効率がとても悪くなります。

ハウス栽培では雨程度は全く問題にならず、田んぼと違う畑の欠陥だと言えるでしょう。

露地栽培は自然環境を大いに生かした栽培方法

露地栽培は自然と共生し、畑も自然をあまり変えずにそのままの状態を少し細工する程度なので、放棄すれば直ぐに自然に戻るために、自然にとても近い姿と言えます。

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露地栽培は土地さえあればすぐに農業が開始できるので、これから農業を始めたい人にとっては最適な方法です。また畑の形が整っていても耕作する人がいなくて放置された農地はとても多く、その放棄された農地を利用すれば簡単に農業が開始できるでしょう。

露地栽培は農業の面白さを直接に感じることができる方法なので、これから就農を考えている人は次の記事も参考にして、少しでも長く農業を続けて下さい。

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