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露地栽培の特徴とメリット4つ|デメリット5つご紹介

更新日:2020年02月11日

農業は興味の高まりから新規に就農する人が増えていて、露地栽培であれば初期投資を抑えて農業を開始できるので、新規就農者には最適です。しかし露地栽培は経験しなければわからないことが多いので、露地栽培に関する情報について紹介しましょう。

露地栽培の特徴とメリット4つ|デメリット5つご紹介

ハウス栽培ではハウスの大きさで作付け面積が決まってしまい、大きくなると設置費用や維持費が比例して高くなってしまいます。

露地栽培では土地を畝間で仕切っているだけなので、狭いと感じれば畝間を取り去ることで簡単に作付け面積を広げることができます。

農業は狭い土地で作付けを行っても生産性が悪く、費用対効果が得られません。作付け面積が大きい方が畑の移動による同一の作業をしなくて済み、利益が上がるでしょう。

その4:夏場にハウス栽培は手間がかかる

ハウス栽培は雨や風を野菜に直接当てないようにしたり、実際の気温と異なる環境を操作することで野菜に付加価値を生じさせます。そのために周囲をビニールなどで囲うため、内部は相当に高い温度になっています。

暑くなるとハウス栽培では風を取り入れるためにビニールを外したり動かす必要があり、暑すぎるとビニールが変形したり溶けたりするため、ハウス栽培は夏場の作業がとても大変になるでしょう。

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農業というのはただ野菜を作って市場に出せばいいというものではなく、多くの手続きと手間が必要になります。しかし未経験の人ではその知識が無いために失敗することがあります。

日本の食生活を支えるという大切な仕事をしたいというのは素晴らしく、その気持ちをずっと続けて農業を行ってもらいたいために見てもらいたい本です。

露地栽培のデメリット5つ

物事にはいいこともあれば悪いこともあり、農作業で露地栽培を行う場合もメリットもあればデメリットもあります。

農業は多くの状況を考えて行う必要があって、そこにはメリットだけではなくデメリットも考慮して栽培方法を選択し、その方法に合わせたやり方を実践していくしかありません。

では、ハウス栽培ではなく露地栽培を行うことで生じるデメリットとは、どのようなものでしょうか。

その1:収穫時期が限定される

露地栽培では自然の環境に合わせて作物を栽培することになるため、気温の関係でハウス栽培のような時期をずらして栽培することができません。

その時期でないと生育しない種類しか栽培できないので、市場に多く出回る品種しか作ることができず、商品価格を高くするのは難しいでしょう。

最近は品種改良で栽培期間を長くすることができるようになりましたが、やはり夏野菜を気温が高くない時期には作れないということです。

その2:害虫被害を受けやすい

野菜は人間が食べても美味しいと感じるので、害虫と呼ばれる虫も当然に雑草よりは好んで食べようとします。そのため露地栽培では天候に次いで害虫被害が、栽培する上での大きな問題になるでしょう。

害虫対策では農薬を使用すると効果が大きいのですが、最近の健康志向の高まりで農薬を使用した野菜は敬遠される傾向が強くなっています。

農薬を使わない遺伝子組み換え食物もありますが、欧米に比べて日本では抵抗感が持たれます。

その3:悪天候の影響を受けやすい

露地栽培は屋根も何も無いところで野菜を育てるので、天候による影響は当然に受けてしまいます。大規模な被害になる天候の代表は、春先や晩秋の霜や大雨や強風です。

霜は野菜の組織を凍らせてしまい、大雨は冠水による窒息や、根が掘り起こされて生育不良になるでしょう。

強風の場合は野菜が擦れて傷つけるため、強風と大雨が同時に来る台風は天候の中でも最悪になります。

その4:鳥獣の被害を受けやすい

次のページ:露地栽培は自然環境を大いに生かした栽培方法

初回公開日:2018年11月21日

記載されている内容は2018年11月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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